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商品説明
その時本には何ができるのか−。社員3人のちいさな出版社が、東北の声を編み、〈被災〉の記憶を記録し、全国へ、そして未来へと発信し続けた5年間の軌跡。『ちくま』『出版ニュース』連載等を加筆訂正し、単行本化。〔「瓦礫から本を生む」(河出文庫 2020年刊)に改題,2020年刊は「文庫版エピローグ2020年」を加筆〕【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
土方正志
- 略歴
- 〈土方正志〉1962年北海道生まれ。東北学院大学卒。フリーライター/編集者を経て、『別冊東北学』の編集を担当。仙台市に有限会社荒蝦夷設立。著書に「日本のミイラ仏をたずねて」「瓦礫の風貌」ほか。
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年4月号より
書標(ほんのしるべ)さん
著者は仙台の出版社、荒蝦夷(あらえみし)の代表。社員2名で東北をテーマに良質の本を出している、2005年に誕生した会社だ。東日本大震災で、東北の出版社と書店は甚大な被害を受けた。しかし彼らは挫けなかった。全国から励ましや支援活動があったが、特に印象的だったのは、阪神大震災を経験した神戸の人々からの激励だ。経営面で苦境に立たされたが、決して諦めなかった5年間がまとめられている。様々な出会いと別れが描かれていて、感動の涙を誘う1冊だ。
紙の本
東日本大震災の経験を綴った土方正志氏の一冊です!
2020/07/09 11:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、仙台に「荒蝦夷」(あらえみし)という出版社を設立され、『仙台学』、『盛岡学』、『震災学』などを出版されてきた土方正志氏の作品です。同書には、東日本大震災で著者の自宅マンションが全壊し、事務所もこれ以上やっていけない状況の中、事務所を山形に避難させ、そこで山形市内の書店さんによる「荒蝦夷支援ブックフェア」の開催が行われ、これによって何とか業務が継続できるようになったことが描かれています。その後、避難生活を送る中で、被災体験を書き、それを全国の人々に伝えていく活動に乗り出していくまでの苦悩との戦いが綴られ、結果として、『出版ニュース』と『ちくま』への被災体験の連載がスタートし、これを見た新聞や雑誌から寄稿依頼が殺到してきたこと、さらにそれらに書き続けた経緯などを、まとめたのが同書の内容です。同書の構成は、「プロローグ 2011年」、「第1章 被災地の出版社―2012年3月~」、「第2章 声を編む―2013年3月~」、「第3章 生きるための本の力―2013年9月~」、「第4章 底なしの日々―2014年3月~」、「第5章 記録を残し、記憶を継ぐ―2014年9月~」、「第6章 被災の未来―2015年3月~」、「エピローグ 2016年」となっています。