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暦物語(光文社古典新訳文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 3件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/02/09
  • 出版社: 光文社
  • レーベル: 光文社古典新訳文庫
  • サイズ:16cm/312p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-334-75325-2
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

暦物語 (光文社古典新訳文庫)

著者 ブレヒト (著),丘沢静也 (訳)

本来は農民や職人むけのおもしろくてためになる実用志向の読み物だった「暦物語」。“下から目線”のちょっといい話が満載の短編集を、ブレヒトの魅力が再発見できる新訳で紹介。【「...

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暦物語 (光文社古典新訳文庫)

1,037(税込)

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商品説明

本来は農民や職人むけのおもしろくてためになる実用志向の読み物だった「暦物語」。“下から目線”のちょっといい話が満載の短編集を、ブレヒトの魅力が再発見できる新訳で紹介。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

アウクスブルクの白墨の輪 9−38
ユダヤ人相手の娼婦、マリー・ザンダースのバラード 39−45
2人の息子 47−54

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.0

評価内訳

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紙の本

暦物語

2016/11/07 12:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:によ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『暦物語』は、16世紀以来カレンダーの印刷と共に発展した読み物が出自。解説によると、このブレヒトの暦物語は、戦争で荒廃したドイツに贈られたプレゼントのような作品たち、だそう。
17編の物語+詩+小咄集にプラス解説中に詩が一編。
今回のお気に入りは…

物語だと
「アウクスブルクの白墨の輪」
「分不相応な老婦人」
詩だと
「仏陀が語る、燃えている家のたとえ」
「子どもの十字軍 1939年」
「クヤン=ブラクの絨毯織工たちがレーニンを記念する」
「本を読んだ労働者が質問した」
「兄は飛行士だった」
「亡命の途中に生まれた『老子道徳経』の伝説」
解説中の一編
小咄集「コイナーさんの物語」

で、特に「兄は飛行士だった」と解説中の詩は、実際の出来事の名を出さずに、ただ美しかったり悲しかったり…が表現されていて、意味に気付いた時にはっとするところがとても好み。
とても良かった。

解説で紹介されていた岩波文庫のJ.P.ヘーゲル『ドイツ炉辺ばなし集』も読んでみよう~。

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2016/04/26 03:44

投稿元:ブクログ

本書は1949年に出版されたブレヒトの『暦物語』を2016年に光文社の古典新訳文庫として刊行したものだ。1898年生まれのブレヒトはドイツの劇作家、演出家、詩人である。彼は1917年、19歳の時ミュンヘン大学に入学する。主に演劇のゼミに参加していた。翌1918年、20歳の時には第一次世界大戦終了までの1ヶ月間をアウクスブルク陸戦病院で衛生兵として働く。その後1933年まで、ドイツにて多くの劇作品や詩を発表する。この年、ナチスが政権を掌握した後、北欧に亡命する。1941年にはさらにアメリカへ亡命する。そして1949年、第二次大戦後再びドイツに戻って来る。その年、出版されたのがこの本だ。全部で17編、短編が9、詩が7、小咄集が1つだ。『暦物語』というタイトルは民衆のために暦に書かれていた「おもしろくてタメになる短い話」(本書288頁)から来ている。冒頭の『アウクスブルクの白墨の輪』は最後まで読めば、ドイツ版の大岡裁きだ。しかし、30年戦争という戦時下の出来事、侵略と略奪から話が始まる。その次の『ユダヤ人相手の娼婦、マリーザンダースのバラード』はまさにブレヒトが亡命し、第二次世界大戦の契機ともなったナチスへの皮肉だ。その後、仏陀やベーコン、カエサル、ソクラテス等の歴史上の偉人たちが登場する話も一見、ちょっとした話(つまりは暦物語)に見える。しかし、以下のフレーズはそんな短編から抜粋したものだ。「資本という爆撃機の編隊」(本書60頁)、「異端審問所」(本書93頁)、「軍需産業は熱に浮かされたように戦争の準備をしている」(本書134頁)、「戦争に勝てば、下の人間までがしばらくは好戦主義者になる」(本書211頁)。こうしたフレーズが当時、どの程度のインパクトのある言葉だったのか。ブレヒトの生きた時代は、二つの大戦と亡命の日々だった。彼にとって当たり前だった生活を反映しているのか、ナチス批判、大戦、体制への批判や皮肉が頻出する。平和な現代と約70年という時代を隔てたズレ、つまりは「暦」のズレ。そのズレをちょっと考えるには、本書はちょうどいい。

2016/09/07 14:16

投稿元:ブクログ

『暦物語』は、16世紀以来カレンダーの印刷と共に発展した読み物が出自。解説によると、このブレヒトの暦物語は、戦争で荒廃したドイツに贈られたプレゼントのような作品たち、だそう。
17編の物語+詩+小咄集にプラス解説中に詩が一編。
今回のお気に入りは…

物語だと
「アウクスブルクの白墨の輪」
「分不相応な老婦人」
詩だと
「仏陀が語る、燃えている家のたとえ」
「子どもの十字軍 1939年」
「クヤン=ブラクの絨毯織工たちがレーニンを記念する」
「本を読んだ労働者が質問した」
「兄は飛行士だった」
「亡命の途中に生まれた『老子道徳経』の伝説」
解説中の一編
小咄集「コイナーさんの物語」

で、特に「兄は飛行士だった」と解説中の詩は、実際の出来事の名を出さずに、ただ美しかったり悲しかったり…が表現されていて、意味に気付いた時にはっとするところがとても好み。
とても良かった。

解説で紹介されていた岩波文庫のJ.P.ヘーゲル『ドイツ炉辺ばなし集』も読んでみよう~。