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GHQが恐れた崎門学 明治維新を導いた國體思想とは何か
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/10/06
  • 出版社: 展転社
  • サイズ:19cm/273p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-88656-430-6
  • 国内送料無料

紙の本

GHQが恐れた崎門学 明治維新を導いた國體思想とは何か

著者 坪内 隆彦 (著)

浅見絅斎「靖献遺言」、山県大弐「柳子新論」など、幕末の志士たちの思想と行動を支えた「聖典」には何が書かれ、志士たちの魂をいかに激しくゆさぶったのか。崎門学に焦点を当て解き...

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GHQが恐れた崎門学 明治維新を導いた國體思想とは何か

1,944(税込)

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商品説明

浅見絅斎「靖献遺言」、山県大弐「柳子新論」など、幕末の志士たちの思想と行動を支えた「聖典」には何が書かれ、志士たちの魂をいかに激しくゆさぶったのか。崎門学に焦点を当て解き明かす。『月刊日本』連載を再編し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

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評価内訳

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紙の本

明治維新に繋がる、先人達の思想の積み重ねの一端を明らかにした著作

2016/12/11 21:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:冒頓単于 - この投稿者のレビュー一覧を見る

此の著作では、幕末の志士に影響を与えた書籍として、浅見絅斎『靖献遺言』、栗山潜鋒『保建大記』、山県大弐『柳子新論』、蒲生君平『山陵志』、頼山陽『日本外史』の5つを挙げ、崎門学が明治維新に及ぼした影響について書いている。巻末の「いま何故、崎門学なのか」は必読。
 国学や尊皇思想が明治維新に影響した事は知っていたが、尊皇思想の根本に崎門学が在った事は、不覚ながら知らなかった。学校では、明治維新は単なる歴史的事実として扱われているが、其の背景に先人達の思想の積み重ねが在ったのは、見落としてはならぬ部分ではあるまいか。

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紙の本

崎門学とは、なんぞやと思ったら。

2016/10/28 18:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る

崎門学とはなんぞや。
 なぜ、GHQが恐れるのか。
 唯一、「明治維新を導いた国体思想とは何か」という副題に、明治維新に影響を与えた「何か」ということが理解できる。
 読了後、最も強い印象に残ったのは『靖献遺言』という浅見絅齋が著わした書物である。「あとがき」にも記されているが、頭山満、杉浦重剛、来島恒喜、荒尾精は崎門学の影響を受け、『靖献遺言』を読んでいたという。
 玄洋社生みの母と呼ばれる高場乱は『靖献遺言』を熱情込めて人参畑塾で講義したという。それを頭山や来島、平岡浩太郎、月成功太郎(元首相廣田弘毅の岳父)、進藤喜平太、奈良原至ら、玄洋社の主だった青年たちが受講していた。
 さらには、ご一新前、太宰府天満宮の延寿王院におよそ三年、三條実美を始めとする五卿が滞在した。この五卿警護のために土佐脱藩浪士、水戸脱藩浪士、久留米脱藩浪士などが従ったが、その警護役の志士たちは、毎月三日、『靖献遺言』の講義を受けていた。まさに薩長同盟、明治維新を画策した延寿王院において国体思想の『靖献遺言』が読まれていたことは感慨を新たにする。
 この五卿警護には久留米水天宮宮司であった真木和泉の子息、真木外記も含まれていた。さらに、この五卿の住居である延寿王院に近い場所には、真木和泉の弟が養子に行った小野家があった。今も、太宰府天満宮境内に小野家の邸跡には「定遠館」が残っているので、容易に場所を特定できる。
 本書でさらに驚くのは、239ページに登場した岡次郎である。同ページにも記述があるが、岡は上海に荒尾精が開いた日清貿易研究所に学び、日清戦争では通訳官として従軍もしている。この岡の師匠は長崎・平戸藩の楠本碩水だが、平戸藩からは岡の他に浦敬一、岡幸七郎という若者が荒尾のもとに結集した。いわば、崎門学つながりであり、『靖献遺言』つながりである。
 蛇足を承知で記せば、日清貿易研究所に学んだ鐘崎三郎の父は太宰府天満宮の社僧であり、平戸藩主お抱えの絵師でもあった。鐘崎も太宰府天満宮の小野家とは縁戚関係にあり、真木和泉との関係性も薄からぬものがある。
 ここに、ひとつの大きな流れが見えてくる。
 崎門学、『靖献遺言』というキーワードでありながら、西郷隆盛が目指した「東洋経綸」にすら行き着くのである。玄洋社の平岡浩太郎が西南戦争勃発の報に、急ぎ薩軍陣地に向かったのも頷ける。
 果たして、「征韓論」とは何だったのか。
 話が大きく飛躍していると思われるが、歴史というものは百年、千年のスパンで俯瞰しなければ見えてこないものがある。その一本の支柱ともいうべきものは思想しかない。その原典が崎門学であり、『靖献遺言』であるということが本書を読み進みながら見えてきた。
 明治維新百五十年とマスコミは持て囃すが、私たちは何か、本当に重要な「何か」を見落として現代ににまで至ったのではないか。
 そう内省させる一書だった。
 願わくば、巻末に人名録があれば人間相関図を描くのに便利と思った。

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