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黒書院の六兵衛 上(文春文庫)
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/01/06
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/324p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-790766-2
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)新刊

著者 浅田次郎 (著)

不戦開城決した江戸城に、てこでも動かぬ旗本がひとり。旧幕臣の正体があきらかになるにつれ、城中の誰もが遠ざけ、おそれ、追い出せない…。幕末の武士の屈託まで描き出す、時代ミス...

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黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)

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商品説明

不戦開城決した江戸城に、てこでも動かぬ旗本がひとり。旧幕臣の正体があきらかになるにつれ、城中の誰もが遠ざけ、おそれ、追い出せない…。幕末の武士の屈託まで描き出す、時代ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】

江戸城明渡しの日が近づく中、
てこでも動かぬ旗本がひとり━━。

新政府への引き渡しが迫る中、いてはならぬ旧幕臣に右往左往する城中。
ましてや、西郷隆盛は、その旗本を腕ずく力ずくで引きずり出してはならぬという。
外は上野の彰義隊と官軍、欧米列強の軍勢が睨み合い、一触即発の危機。悶着など起こそうものなら、江戸は戦になる。この謎の旗本、いったい何者なのか―。

周囲の困惑をよそに居座りを続ける六兵衛。城中の誰もが遠ざけ、おそれ、追い出せない。
そんな最中、あれ? 六兵衛の姿が見えぬ!?
勝海舟、西郷隆盛をはじめ、大物たちも顔をだす、奇想天外な面白さ。
……現代のサラリーマンに通じる組織人の悲喜こもごもを、ユーモラスに描いた傑作。

解説・青山文平【商品解説】

江戸城明渡しが迫る中、てこでも動かぬ謎の旗本に、城中は右往左往。変わらぬ組織人の悲喜こもごもを描いた奇想天外の感動作。【本の内容】

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.7

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

大切なもの

2017/01/15 14:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あいん - この投稿者のレビュー一覧を見る

幕末の江戸城無血開城は、動乱の中の1シーンとして知識としては知ってはいても、その機微については、特に何も考えたことはありませんでした。まるで現代の住宅引渡しのように、形式的な手続きだけで引渡されたように勘違いしていました。浅薄です。
六兵衛という登場人物を通じて、武士(=人)の「矜持」を考えさせられました。「壬生義士伝」と併せて読めば、幕末動乱期の「動」と「静」を感じられる良書だと思います。

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2017/01/22 11:48

投稿元:ブクログ

全2巻。
江戸城明け渡しが間近に迫った幕末、
官軍のにわか先遣隊長として
江戸城に送り込まれた身分低き主人公。
そこにで見たのは喋らず動かず座り続ける一人の侍。
明け渡しまでに此奴をどかせと命じられるも、
どこの誰だか詳細不明。
この侍は誰なのか。何のために座り続けるのか。
謎が謎を呼び、笑って泣ける、
個人的にここ数年で一番の傑作。

これはすごい。
何がすごいって浅田次郎すごい。
しばらくブクログ休んでたけど、
これは書かねばと思い久しぶりにログイン。

正体不明・目的不明の侍を巡り、
周りの人間が散々に振り回されながら
勝手に事件を大きくしていく滑稽な喜劇。
言葉で説明するとそれでしかないんだけど、
読者もそれに巻き込まれ、
主人公たちと一緒に驚き、ドキドキし、涙する。
よくもまあこの構成で最後まで読ませれるもんだ。
ミステリーだし感動話なんだけど、
客観的に整理するとコメディでしかない。
キツネにつままれた気分。

特にラスト、
どんな風に物語をたたむのかと思いきや、
力業で最後まで読者をだまし続ける。
なんでこんな構成でこんなに泣けるんだろう。
浅田次郎恐るべし。本当にこれにつきる。

人は選ぶかもしれない。
特に女性は「なんで?」が残るかもしれない。
でも、時代物に詳しい人ほど騙され、
物語の狂乱に巻き込まれそう。
時代物好きには是非読んでもらいたい。

2017/01/19 03:25

投稿元:ブクログ

幕末の「江戸城開城」という時期を背景とした、少し不思議な物語である。そして、何処となく「時代劇の姿をした寓話」というような雰囲気も漂う…
往時の感じで「平凡な男」という風な、主要視点人物の隼人の平穏な日常が破られる辺りから物語が起こり、奇妙な男の不思議な行動に振り回されて行く。どういうことになって行くのか?「幕末奇譚」という感じだ。

2017/01/17 10:10

投稿元:ブクログ

浅田氏の真骨頂(だと思っている)幕末モノ。

また、主人公の立ち位置が、身分上は官軍の立場ながら心情的には疑問を持つ江戸っ子、というとても絶妙なトコロ。

この時代を舞台にした作品、とくに滅び行く江戸の世の人々の矜持なんかを描かせたら、浅田氏の右に出るヒトはいないんじゃないかと思います。まだ半分しか読んでないけど。

関係者へのインタビュー形式の文章、浅田氏の得意のやーつですね。

2017/01/06 14:57

投稿元:ブクログ

【江戸城に居座り続ける謎の武士の正体は?】江戸城明渡しが迫る中、てこでも動かぬ謎の旗本に、城中は右往左往。今も変わらぬ組織人の悲喜こもごもを描いた奇想天外の感動作。

2017/01/16 09:07

投稿元:ブクログ

どこからこんな奇想が生まれてくるんでしょう?
江戸無血開城のさなか、御書院番という大旗本株を金で買った六兵衛が、天皇を迎える準備が進む当時の江戸城でもっとも権威ある西の丸御殿でただひたすら無言で居座り続けた物語。
六兵衛の正体もその想いも最後まで明かされません。
壬生義士伝を思い起こさせる六兵衛をめぐる人々への問聞きの会話体は浅田さんの真骨頂ですが、当時の世相は描くものの六兵衛の前身を暴くことなく。
上下二巻。下巻の評価は下がっているようです。。
何時か明かされると思った六兵衛の正体がついに明かされなかったことの失望感があるようですが、私はまあこれも良しかなと思います。
むしろ、ただひたすら無言で居座り続ける六兵衛の威風がどんどん高まっていくのに対し、彼の始末に困る名人元勲たち、西郷、大村、木戸といった面々が妙に小物に見えて行くのが可笑しくて、よくまあこんなストーリーを思い付くなあと感心しながら読んでいました。