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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/05/11
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/207p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-350951-6
  • 国内送料無料

紙の本

劇場新刊

著者 又吉直樹 (著)

一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな−。かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。『新潮』掲載を単行本化。【...

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商品説明

一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな−。かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。『新潮』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな。演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った――。『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。夢と現実のはざまでもがきながら、かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。【商品解説】

又吉直樹、待望の第二作。自らの夢とうまくいかない現実のはざまでもがきながら、かけがえのない大切なひとを想いつづける、切なくも胸にせまる恋愛小説。【本の内容】

著者紹介

又吉直樹

略歴
〈又吉直樹〉1980年大阪府生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動。2015年「火花」で第153回芥川龍之介賞を受賞。

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みんなのレビュー25件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

ラブストーリーというよりヒューマンストーリー。

2017/05/13 09:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:moon - この投稿者のレビュー一覧を見る

よく面白かったのか?と聞かれるが、この小説は面白い面白くないというより「好き」ですね。フィーリングが合うということなのかもしれないです。
人によっては凡人かつ弱い人間の物語で主人公が嫌になる人もいるのかもしれませんが私はそんなに悪い人間には思えないんです。成功者や強い人間には理解しにくいのかもしれない、というか理解しようとしない。挫折を繰返し経験したものにとっては永田の行為や想いは身に覚えがあることばかり。分かっているけど毒を吐くことがやめられないし八つ当たりもするし自己嫌悪にも陥る。
世の中どうしても強いものが評価され弱いものが省かれる。その者が這い上がろうとすると何も知らないものが勝手に決めつけて首を絞める。主人公はダメ人間の部類だけど守ろうとした気持ちは否定してほしくないです。
どこにでも転がってる人生。だからこそ必要な小説。ここに一人救われた弱者がいることを知ってほしいです。

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紙の本

面白くはないけど、文句なしに凄い。

2017/05/22 22:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

演劇にのめり込む尖った変人永田と、東京に夢を描く純粋な沙希の同居生活を描いた作品。前作「火花」の時にも思いましたが、「身近で自分よりも上位の存在を僻む惨めな自分」の描き方にどうしようもなく共感させられてしまいました。自分が無駄に削れていくのが分かるのに止められない感じとか。

前作は天才と凡人をテーマにした作品で普通に面白かったですが、今回は誤解を恐れずに言えば決して面白い作品ではないと思います。ただし、男女の付き合いを描いた作品としてこれほどリアルに嫌な気持ちになる本を読んだことがありません。付き合っている相手に対する傲慢さ、卑屈さ、勝手さ、甘え、苛立ちを煮詰めたような凄みがあります。

そういう意味で評価が割れるとは思いますが、そんな地獄の日々の向こうに又吉さんなりの結末を用意してるし、前作の最後の解散コントを彷彿させる良いシーンがありました。思い返せば辛いことの方が多い日々でも、いつか自分の血肉になるはず。読みながら勝手に救われた気持ちになりました。この本はそういう本です。

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紙の本

踏み台としての又吉

2017/05/12 13:03

2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:蓼喰う虫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

評価はいささかも迷うことなく凡作と断言できよう。問題はこれが凡作でありながら絶賛されると予想されることである。
又吉が絶賛されるのはひとえに「売れる」からである。近年の出版業界の不況を気にせず驚異の売り上げを叩き出す又吉の存在は業界の人にとってはまさに崇めるに値する人なのだろう。
だがよく考えて欲しい。売り上げではなく中身を見ると、又吉の作品は自己の生き方で成っていることがわかる。そこには小説にとって重要な想像力はほとんど働いていない。自分語りは小説足り得ないということを今一度知らねばならない。
売り上げを重要視するだけではどのみち文学は滅ぶ運命にある。今求められるのは又吉を否定し私小説を否定した文学の書き手である。又吉にはぜひその踏み台となってもらいたい。

レビューとしては不十分な気もするので一応今作の良い点を最後に述べておこう。それは終わらせ方である。前作の火花のラストは蛇足としか言い様のないものであったが、今作のラストはなるべくしてなっている。

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2017/05/14 22:12

投稿元:ブクログ

『新潮』掲載時は『火花』より難解に感じ挫折しました。所々やはり難しかったのですが、今回は大切に読んだつもりです。
神社の前の木から落ちた青い実を偶然一緒に見た彼女とのお話、又吉ファンにとってはお馴染みのエピソードだと思いますが、あのお話を思い出さずにはいられません。
永田と沙希の関係とその流れは、恋愛小説でも現実でもよくあることかもしれないけれど、世界観や最後のやりとりの切なさは又吉さんらしくて良かったです。何とも言えない余韻があります。

2017/05/19 02:58

投稿元:ブクログ

「火花」で又吉は本物だと思って次作も絶対読もうと思ってやっと読んだとこ。
in one sittingで読みました。珍しいんだよね、一気読みできる本ってそうそうない。
太宰感がプンプンするけど私はそれは大好物なので快感しか覚えず、精緻な描写からは主人公のねっとりした自意識が読者に読みながらにして空気を通して入ってくる。いい。
人間凸凹で寄りかかり過ぎるともうどこまでが自分でどこまでが相手なのかわからなくなって、自己と他人が恋愛によって結合すると切り離すのはレゴブロックのように簡単にはいかず。
昔子供の頃粘土細工した時に、胴体先に作って手足を後からつけたら接着が難しくて、なんとか水つけながらつけて、もう一度手を作り直したいと思って取ろうとしてもその時にはもううまく取れなくなって諦めて粘土ぐしゃって潰すはめになる、みたいな感じ。

テレビで、火花の時読みにくいという読者の声をたくさんもらったから読みやすくしたって言ってて不安になったけど、全く又吉節は消えておらずなんやねんって思った。テーマはただし身近になったかな。

2017/05/19 00:46

投稿元:ブクログ

針先くらいの大きさしかない、つまらない、大したことない自己顕示欲にがんじがらめになっている主人公が大っ嫌い。
今まで読んだどの本の主人公より、「こいつ嫌いだわ」って思った。

心の狭さ、器の小ささ。
逃げることでしか保てない自分の軸。
でも、その人間臭さに惹きつけられた。

うだつの上がらない毎日を、
丁寧にしたいのにどうしたらいいかわからない恋人との日々を、
自分で自分の首を締めながら生きてる様は、
たとえ悪あがきだろうと、
演劇という拠り所を通して「生きてる」そのものだったんだろうな。

終盤の畳み掛けの熱量がすごい。
登場人物たちの人となりはしんどいけど、結果、すごく良本。

2017/05/20 10:45

投稿元:ブクログ

これね、又吉が書いたものじゃなかったら、気持ち悪くて読みきれないとおもう。又吉が書いた違う本にもチラっとこの女の子の話出てきて、そのときはあぁなんかせつなくて優しくていいなって思ったのだけど、劇場はあまりに主人公の自我が強すぎて気色悪くてもやもやした。又吉好き、から入るから読めるけど、誰でもないひとが書いたものだったとしたら、理解してあげようと思えなかったと思うよ。

2017/05/21 10:54

投稿元:ブクログ

主人公の卑屈さ、彼女に対するクズさに嫌気がさしましたが、最後は感動してました。
時より出てくるユーモア、劇の構成は面白く、クズだけどすごい才能を持っているのではないかと思わされました。計算してのことだと思いますが、アイデアすごいです。
自分の評価は低めですが、純文学があまり好みではないので、好みの問題だけです。

2017/05/25 22:20

投稿元:ブクログ

上京したことのない私にも、上京感を味わわせてくれる、素敵な作品。
青春小説。まどろっこしいとこもあるけど、それもよかった。

2017/05/21 15:34

投稿元:ブクログ

デビュー作が評価された作家やミュージシャンは、往々にして「2作目のジレンマ」をどのように超えるかが大きな困難であり、そのジレンマを解決できずに歴史に埋もれた創作者は枚挙に暇がない。さて、本書を読了して真っ先に感じたのは、著者は一人の純文学作家としてのその陥穽を超克し、そのポジションを確立しただろう、という感覚であった。

今作では演劇の脚本家である若者を主人公として、芸術という自己表現に従事する人間が、必ずどこかでぶち当たるであろう”自らの才能を信じることの不安”や”自分より評価されている他者への羨望や嫉妬”などの感情が、余すことなく描かれる。天才でない大多数の創作活動に従事する者でこうした感情を抱かないものはいない(抱かなかったのだとすれば、それは天才か馬鹿かのどちらかである)はずであり、その感覚の生々しさがこうした言語化され、ストーリーに中に自然と配置される技術は、著者の強い才覚に基づくものであろう。

2017/05/22 05:10

投稿元:ブクログ

正直、読み始めてから1/3位まで
ちょっと後悔するくらい、永田の話がつまらなかった
なかなか読みたいという気にもなれずだった
でも、中盤前に、どんどんと引き込まれ
気になり、気持ちを寄り添い、心配になり
最後は切なくて切なくて、
永ちゃんも、さきちゃんも、悲しくて切なくてアホで
若さゆえ、勢いなのか、正直なのかな気持ち
思い出したり感じたり、貴重な読書時間を過ごした

2017/04/05 22:12

投稿元:ブクログ

文芸紙に載っていたものを読んでみた。花火も読んだが、こちらの方が小説としてレベルが高いように思う。

主人公のクズっぷりを読んでいると、だんだんこれは自分のことが書かれている本だという錯覚に陥った。

愛しかたは人それぞれなのだが、愛しているが故に歪む事は多々ある。それは相手に対しての甘えということでも、我儘ということでもなく、その人の心からの愛の1つの発露として、何故か、そうなる。

話題性だけではない、この作者の非凡な才能を感じた。

2017/05/24 20:47

投稿元:ブクログ

芸人又吉の第二作目。

どうしても「火花」と比較してしまうことになってしまいます。
文体は、純文学にこだわらずにストレートな感じがしました。
自意識過剰の主人公は「火花」同様にどうしようもなく痛くてクズな人間で、恋人は理想的なほどできた人で、その恋愛は哀しいほどすれ違うものでした。
純文学で恋愛といえば、エロスなシーンがあってもよいかと思いますが、極力排除された構成になっているのは、意図がありそうだと思いながらも読み取れませんでした。
ともかくラストの会話は、このシーンを書きたいために執筆したのではないのではないかと思えるほどすばらしい出来でした。

2017/05/14 19:09

投稿元:ブクログ

久々に本で泣きました。
男は、素直になれない、プライドが高い。
女は、夢を負う男を支えたい、辛抱する。
男女ってこうだよね、と自分の恋愛と思い当たる節がたくさんあり、思わず頷きながら共感できる描写ばかり。
若い二人が大人になるにつれて色々変わっていく。そして、未来はまだ見えない。それでも二人だけの思い出をいつまでも大事にしていることに、いい大人でもキュンとしたり、切なさを感じたり。涙が溢れました。愛と優しさで溢れている素敵なラブストーリーです。

2017/05/14 22:18

投稿元:ブクログ

こういうこと良くあるだろうなという話ではあるが、妙にリアルで甘酸っぱさもある。主人公はかなり又吉と重なるね。