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月の影影の海 下(講談社文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 114件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.1
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/255p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-264774-8
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

月の影影の海 下 (講談社文庫 十二国記)

著者 小野 不由美 (著)

容赦なく襲いかかる妖魔に水禺刀で応え、裏切りに疲れた旅の果て、陽子は唯一の親友となる半獣の楽俊と出会う。二人は豊かな隣国、雁の国に向かい延王に謁見。そして、なぜ陽子が過酷...

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月の影影の海 下 (講談社文庫 十二国記)

576(税込)

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商品説明

容赦なく襲いかかる妖魔に水禺刀で応え、裏切りに疲れた旅の果て、陽子は唯一の親友となる半獣の楽俊と出会う。二人は豊かな隣国、雁の国に向かい延王に謁見。そして、なぜ陽子が過酷な試練をへて異界へ旅立つことになったか、真実が明かされるのだった。地図にない国―十二国の大叙事詩が今こそ始まる。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー114件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

どこまでも果てしなく壮大なファンタジー

2004/02/19 16:03

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

絶体絶命の陽子を助けたのは、半獣と呼ばれる、大きなネズミでした。楽俊、というこの半獣の好意を陽子は素直に受け取ることができません。この世界に味方などいないのだと、頑ななまでに心を閉ざします。

それでも自らの安全のために楽俊を見捨てたとき、陽子は己の浅ましさに気づきます。

——追い詰められて誰も親切にしてくれないから、だから人を拒絶していいのか。善意を示してくれた相手を見捨てることの理由になるのか。絶対の善意でなければ、信じることができないのか。人からこれ以上ないほど優しくされるのでなければ、人に優しくすることができないのか。

ここから、陽子の成長が始まります。彼女の心の変わりように伴って、周囲の状況も大きく変わり、道が開けていきます。そして陽子がなぜこの異世界に連れてこられたのか、なぜ妖魔に襲われるのか、といった謎が明らかにされていきます。
上巻ではただただ過酷な試練に耐えるだけだった陽子ですが、本書では目覚しい成長を遂げます。

それでも、心を開いて己を見つめる目を持った分、自身の浅ましさに気づいてしまった陽子。天命を知りながらも、新たな道を歩むことにまた悩むのです。

陽子にとっては、これが異世界での始まりです。この先も陽子にはけして安楽な道が敷かれているわけではありません。著者が記すファンタジーはとても過酷でシュールな世界です。たとえ天命を受けても、それですべてが決まるわけではないのですね。
どこまでも果てしなく壮大なファンタジー。
陽子のその後の物語は、このあと『風の万里 黎明の空』へと続きます。

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紙の本

王道のようでそうじゃない、読む価値ありの傑作ファンタジー

2003/10/23 19:00

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紅豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る

人の顔色を伺いながら生きる高校生陽子のもとに、ある日不思議な男が現れる。
「あなたを迎えに来ました。」

そんな出だしの異世界ファンタジーと聞けば、弱い少女が数々の試練を乗り越えてたくましくなっていく話を想像するかも知れません。
ある意味そのとおりです。
が、その程度が半端ではありません。
「試練」は襲い掛かる怪物だけではなく、…というか怪物など比にならないくらい人間が怖いです。
その結果異世界で一人ぼっちの陽子の「たくましさ」も、シャレにならないものになっていきます。

騙し騙され、盗み盗まれ、殺しそうにも殺されそうにもなりながら、陽子はたくましくなっていく。
しかしそれは「成長」と私たちが普段呼ぶものとは程遠く、獣のように荒んで行くいく陽子。

さあ、彼女の明日はどっちだ!?(笑)

というのが上巻までのあらすじ。
上巻だけ読んで、あまりのダークさに打ちひしがれた方も多いでしょう。
しかし! ここでやめてはいけません!
下巻でやっと光が見えてきますので、我慢して下巻も読みましょう(笑)

陽子がこの世界に来た意味は、ちゃんとあるのです。

個人的にラストが駆け足気味で、「あれあれ??」と言う印象を持ちましたが、それを補って余りある魅力があります。
続編もありますし♪(「風の万里黎明の空」が直接の続編となっています)

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紙の本

誰よりも血を流し、自身の王なった日。痛みが報われる物語。

2003/11/12 01:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

■ 「だいじょうぶか?」
■ 陽子は激しく瞬いた。子供の声に聞こえたが、訊いてきたのは
■ 間違いなくそのネズミだった。不思議そうな表情をして、ご丁寧に
■ 首までかしげる。
■ 「どうした? 動けないのか?」
■(——P009)

疑心暗鬼の単独行の果て、いよいよ生き倒れた陽子。
期待することも信じることも手放して、ようやく繋いだ命。

救いの手? 吉兆? ただ、利用しようと思った。
傷が癒え、「目指すべき場所」を知り、旅を再開する。

生きることを、当たり前に最優先し、
気が付けば人間味が損なわれていた。
疑心暗鬼の声さえねじ伏せるほど、心底恥じた。

苛烈な旅を生きて、陽子は初めて自身の王になった。
そして、解き明かされる謎、ふたたび胸に宿るあたたかな心。

「私を裏切るのなら、私はあなたを信じない」
「愛してくれないのなら、私も愛さない」
そう、拳を握りしめて生きて、花開いた陽子。
もう見返りはいらない。

心の赴くままに信じ愛す、与える立場を獲得した人を知る一冊。

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紙の本

人生は旅なり

2001/02/03 00:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:taigo - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は死と再生の物語である。
 主人公陽子は、異世界での孤独な旅の中で今までの「自分」と向きあい、その卑小さ醜さを知ることになる。
 それは陽子が月の影を通る時に一度死んだからだ。だが陽子の心は自分が死んだことを認めたくないため、すでに死んでしまった「自分」にこだわり、それゆえに苦しむことになる。その苦しい旅の中で、今までの「自分」を冷静に見つめ理解しようとすることで死んでしまった「自分」を認め受け入れることができるようになる。陽子の旅は、一度死に再び生まれ成長していくという物語なのだ。
 そのことは陽子と深い縁で結ばれている慶国をみればわかる。前王の死により国が乱れる。国の死である。そこに死と再生の旅を終えた陽子が訪れる。そのことにより慶国は再生する。
 陽子の物語は慶国と連関しているのである。それは陽子と慶国の深いつながりを示すものであり、慶国の死と再生は陽子の旅が死と再生の物語であることを表している。
 死と再生の旅の果てに陽子が得、見つけたものは何か。そのことを本書を読み、ぜひ知ってほしい。

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紙の本

本当の自分

2002/07/21 21:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もち - この投稿者のレビュー一覧を見る

子供の頃、「本当の自分はこんな平凡でつまらない人間じゃない。もっと特別な力がある」
などという妄想を抱いていたことがあった。
そのころの自分がこれを読んでいたら、主人公の立場が羨ましくてならなかっただろうなぁ(実際この本を読んだのはかなり大人になってからなのだが)。髪や目の色が変わり、しかも一国の王。でも主人公・陽子にとっては平凡な自分の方が大事だった。でも運命は容赦なく陽子を王へと押し上げていく。若き女王の手腕に期待。

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紙の本

あなどるなかれ!

2002/11/12 19:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:でぶりんスカヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る

異世界ファンタジーでしかもアニメ化されたと聞けば敬遠される方も多いかも知れませんが、実はこの物語は壮大な人間ドラマがベースになっています。
平凡な女子高生が十二国とゆう世界で王になる…とゆうお話ですが、作家・小野不由美の底力が如何なく発揮された骨太なドラマです。今作品はすでに発売されている十二国記シリーズの一番最初の物語なので、多少好き嫌いがあるかも知れませんが、「あなどるなかれ!」ですよ。取りあえず読んでみよう。そしてそれから登場人物たちと矛盾を感じながらも十二国記の長い旅に出てみて下さい。
何が見えてきましたか?

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2004/10/04 23:03

投稿元:ブクログ

今読んでいる最中。
まとまった review は後ほど書きますが、おもしろいです。
夜が更けるのを忘れて読んでしまい、おかげで週明けから寝不足気味。ようやく主人公がスタートラインに立った、という感じでしょうか。そして、続編が気になってしまいます。

2004/10/14 14:03

投稿元:ブクログ

図書館にイラスト入りの下巻がなくて残念。しかし、上巻でたまったもやもやがスッキリ!テンポ良く一気に読めました。

2005/04/20 23:44

投稿元:ブクログ

上巻はあまりに重く、図星なところが多く、辛くて一度は読むのを諦めたのですが――諦めなくて良かった。明かされる謎と少女の成長していく姿はとても素晴らしいです。

2006/08/14 19:13

投稿元:ブクログ

『十二国記』シリーズの第一作目の下巻。普通の女子高生・陽子が連れて行かれたのは、地図にはない世界『十二国』で…。陽子が楽俊に諭され、尚隆に出会ってからの景麒を助けるまでのトントン拍子が凄く楽しい!読み返すと、強くなったなぁ陽子、と思う。特に喋り方が(笑)大学図書館(06/06/後半)

2012/02/23 13:08

投稿元:ブクログ

まだまだこの物語は続くので早とちりをしてはいけないと思うけれど、著者は現代社会では、そして現代社会の親の庇護下にある子供では、まったく切実感がない「人として生きる」ことの真の意味を問いかける物語が書きたかったのかなぁ・・・・・と、KiKi には感じられます。  「個性」とか「人とは違う自分(≒ 優越感)」を求めているようでいて、「異端扱い」されるのはいやで、本当に欲しいものが何かはわからないままに多くの物質を求める現代人の姿が凝縮されているのが現世に生きる陽子の姿だったのではないか?・・・・・と。  それらから唐突にではあるけれどきっぱりと切り離された世界に投げ込まれたことによって、はじめて自分と正面から向き合わざるをえなくなってしまった主人公と共に、読者は否応なく自分自身と対峙せざるをえなくなる・・・・・そんな物語だと感じました。

まだまだこの「十二国」の世界がどんな世界なのか、わからないことばかりだし、少なくとも都市化された現代日本の常識だけでは理解不能な要素が多々ありそうだけど、漠然と誰もが感じている「人とは違うものになりたい心理」と現実社会の中で感じている「自分とは相容れない価値観」やら「これが自分だと言い切れる確固たるものがない浮遊感・不安定さ」みたいなものを、異世界に持っていくことによって言ってみれば「甘ったれ心理」と切り捨てるような潔さ、強さ・・・・・みたいなものも感じました。

(全文はブログにて)

2005/10/02 00:44

投稿元:ブクログ

読み終わって満足。
読み終わって気付く。
この世界はこんな2冊だけでは収まりきらないんだなぁ。と。
先は知りたいが、ページは尽きて欲しくない。ジレンマです。(よね?)

2005/10/01 04:35

投稿元:ブクログ

文句無しの星5つ。楽俊と出会ってからは本当に救いです。あれだけつらかった上巻での疲れも吹っ飛びます!スッキリと終わることができます。そして続きの陽子の活躍を知りたくなります。
楽俊大好きですvv陽子になりたい(ぇ

2005/10/25 18:37

投稿元:ブクログ

下巻。こんな設定をどうやったら思いつくのでしょうか。すごいですよね。陽子が良い子でかわいい。おもしろいです。

2005/10/31 11:03

投稿元:ブクログ

半獣・楽俊との出会いによってもう一度人を信じることができるようになる所らへん延王との出会いそれからラストはもう目を休めることなんてできません。何故陽子がこの世界へ連れてこられたのか、ケイキとは、全ての謎が解け、成長を遂げた陽子が下す決断とは・・・!面白すぎてやばいです。

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