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紙の本

もう一つの桶狭間 偉大なる従軍記者が語る織田信長の戦略と行動

著者 井上 力 (著)

天下布武への第一歩でありながら、今なおそのすべてがわかっていない桶狭間の合戦。その全容を家臣・太田牛一の遺した「信長公記」が語っていた。誰も読み取れなかった桶狭間の真実が...

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もう一つの桶狭間 偉大なる従軍記者が語る織田信長の戦略と行動

税込 1,320 12pt

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商品説明

天下布武への第一歩でありながら、今なおそのすべてがわかっていない桶狭間の合戦。その全容を家臣・太田牛一の遺した「信長公記」が語っていた。誰も読み取れなかった桶狭間の真実がここにある。【「TRC MARC」の商品解説】

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紙の本

期待外れでした

2002/12/29 19:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:炬燵猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

帯に書かれていた「信長公記」が語っていたという文とタイトルに期待するものがあって購入したのですが,純粋に信長公記のみを読み解かれたものでないのが期待外れでした.
「信長公記」と併せて「甫庵信長記」と「武功夜話」も典拠としてあげておられますが,「武功夜話」の信頼度については書札礼や表記,内容の整合性など.いまだ確立されていないことが多いことについては注釈を加えるなり,慎重な記述がしていただきたかったと思います.筆者は「偽書『武功夜話の研究』」という書籍を読まれたことがあるのでしょうか.武功夜話を参考文献とするのであればこの書籍も資料や参考文献に挙がっていてもおかしくないと思いますが,記載はありませんでした….「武功夜話」を手放しに信頼しておられるスタンスが非常に疑問です.さらに「信長公記」に記載がないことが「武功夜話」に記載されていた場合,「信長公記」著者の太田牛一が「武功夜話」の主人公前野雄吉と昵懇(これも「武功夜話」にしか論拠がありませんが)であったため,そちらに役割分担させたとしておられ,特に213ページからの記載にその説明があります.「信長公記」が一級の史料なのは異論がないところですが,筆者の推量を前提に「武功夜話」や「甫庵信長記」が「信長公記」から公認されている(実際に「信長公記」にはそのような記事はありません)からそれらの史料は信頼できると述べておられる筆者の恣意的とも思える解釈しか感じられず,全体の信憑性が希薄になります.この点で公平性とか信頼性を欠くのではないかと感じました.文芸作品として考えたほうが不満が少ないと思いました.

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