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紙の本
ツヴァイクと鏡の国
2012/07/09 01:51
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投稿者:太田 恭ま郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、故・児玉清氏と、アリスの関係で、チェスに興味を持ったと言う“マイ・ブーム”があったのですが、この本で〈集大成〉ができた、かなと思っています。
死の直前に書かれた、ツヴァイクの『チェスの話』は、チェス指しにとって必読かどうか、甚だ疑問ではありますが、この[岩波ジュニア新書]の中の『将棋とチェスの話』は、将棋指しとチェス指しにとって、必読の書のような気がします。
フェアリー・チェスと言う、変型競技があり、取り捨てが原則のチェスを、ほんの少しの工夫で、〈将棋タイプ〉の、捕獲駒を、“打つ”等の、人間の本能にでも裏打ちされた、ヴァリエーションへの誘惑も、垣間見られました。
将棋のほうにも、ヴァリエーションあり、わたしがやったことにある、ヴァリエーション「ついたて将棋」のほか、「安南将棋」が紹介をされていました。
公平の観点からか、〈囲碁〉のことも、多少、触れられています。『鏡の国のアリス』にも触れられていますので、この、ヴィクトリア朝のオックスフォードの論理学者の余興の〈アリス〉のファンにも、充分、楽しめる構成となっております。
以上。