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商品説明
昏迷の時代とされる現代、この国はどこへ向かっているのか。我々は何をなすべきなのか。小説家の目に映った90年代の世相と日々の雑感をまとめ、未来への真摯な願いを込めた初のエッセイ集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高村 薫
- 略歴
- 〈高村薫〉1953年大阪府生まれ。著書に「マークスの山」「レディ・ジョーカー」など。
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紙の本
深みある社会観・人間観
2001/09/07 14:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
高村薫は、小説に限らず、エッセイとか批評でも鋭い視点を持った人です。『文芸春秋』2001年8月号に載っていた、文体論的な小泉純一郎論は本当に本当に感心して読みました。クールで、他人に媚びないところがすごくカッコいいと思います。新聞にときおり載る発言でも、うなずかされるものが多く、さすが「社会派」作家! と感じます。分厚い本が多いので、なかなか手を出すのに勇気がいるのですが…。
「半眼訥訥」は、いろいろな新聞や雑誌に載った文章をまとめた本です。小説で培った深みある社会観・人間観が、ダイレクトに社会批評に転化されています。最高におすすめの本です。
紙の本
着眼点の鋭さ
2001/08/09 10:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kosaka - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞や雑誌に載った文章を集めたエッセイ集。事件など時事のテーマに対しての著者の考えが述べられている。ポケモンの事件に対するエッセイでもその問題点の捉え方は、あの事件の当時にも誰も言わなかった事ではないか。介護についても、ご母堂の介護をされた著者だから書ける介護に対する考え方。私自身、介護といっても具体的なイメージも無く、親が介護を必要とするようになれば誰かがしなければならないのだろうぐらいにしか考えていなかったが、実際、その場になり介護する当事者になると並大抵の大変さではないのだろう。特に末期的な症状などに直面すると身内であり親しみがあればあるほど、そのつらさを共有してしまうのと同時に、介護の大変さも加わり耐えられなくなるのだろう。こういう事に建前ではなく本音で書いているところが著者の凄さだ。