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始祖鳥記
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.2
  • 出版社: 小学館
  • サイズ:20cm/397p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-09-386045-1
  • 国内送料無料

紙の本

始祖鳥記

著者 飯嶋 和一 (著)

【中山義秀文学賞(第6回)】未曽有の凶作と貧困による絶望感が世を覆っていた江戸・天明期、大空を飛ぶという突拍子もない夢に賭けた男がいた。迷わず、おのれを生きること。そう人...

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始祖鳥記

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骨太小学館歴史小説セット 6巻セット

骨太小学館歴史小説セット 6巻セット

  • 税込価格:11,124103pt
  • 発送可能日:購入できません

商品説明

【中山義秀文学賞(第6回)】未曽有の凶作と貧困による絶望感が世を覆っていた江戸・天明期、大空を飛ぶという突拍子もない夢に賭けた男がいた。迷わず、おのれを生きること。そう人々に希望を与えた「鳥人」幸吉の生きざまを、綿密な考証で鮮やかに描く。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

飯嶋 和一

略歴
〈飯嶋和一〉1952年山形県生まれ。88年、「汝ふたたび故郷へ帰れず」で文芸賞受賞。その他の著書に「雷電本紀」など。

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みんなのレビュー13件

みんなの評価4.3

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

凛とした人たちと出会える一冊

2001/11/07 17:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 読み易い本ではありませんでした。いや、正直に言えば、読みにくかったです。しかし、それでも読まされてしまう、強い魅力があります。

 腐敗して力を失った幕府の下で肥え太る商人たち。彼らが独占を続けることで、人々は飢えて死んでいきます。しかし、武士の中から餓死者は出ません。そんな仕組みで凝り固まった世界で、流通革命が起こります。

 その原動力となった、海の男たちが、予想以上に格好良いんです。彼らの生き方に触れることだけでも、読む価値はあるでしょう。
 時代小説が苦手な方も、是非どうぞ。

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大空を飛ぼうとする男とそれを見て闘いをおこす男達の物語

2001/02/10 03:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:格  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昔、日本にもライト兄弟のような男がいた、という話かと思っていたら、大分違う話であった。主人公幸吉は、動力をもって、自分で空での動きを制御しようとするのは始めからあきらめており、あくまで、凧に乗って、高いところから長い時間かけて飛び下りることを考えていただけであった。もっとも、鳥の羽の大きさと体重のバランスを計り凧の大きさ、重さをきちんと設計しているところなど、ライト兄弟より100年以上前のことを考え合わせると、やはり天才だろう。この話まではきっと事実なのであろう。
 しかし、純粋に空を飛ぼうという気持ちが、凶作と幕府の悪政にうちひしがれた人々によって、幕府に立ち向かう象徴とみられたことから、藩によって捕らえられてしまう。ここまでが第一部だ。
 そして、悪政になんとか立ち向かおうという気持ちはあるものの、できていなかった男たち、塩屋の伊兵衛、船乗りの源太郎は、幸吉と出会うことによって、幸吉自身はなんらの具体的な手助けはできないのだが、男たちの気持ちを奮いたたせ、闘いを起こしていく。しかしながら、幸吉はいつしか、平穏な暮しに戻っていくものの、..
 天真爛漫とはちょっと違うが、とにかく一途な気持ちによって、直接説得するわけでもないのに、なんとなく、周りの心ある男たちを熱くさせ、闘わせる男。いそうでいて、なかなか実際にはいない性格ではないか。
 悪人がほとんど登場しないのも気持ちがいい。
 裁判を行う富田清兵衛。芭蕉に通じ、幸吉の気持ちを理解する。それでいて、死刑にはしないが、けじめのために厳しい判決をくだす。そして、幸吉の周辺の者にはほとんど刑を課さない。
 舵取りの杢平。いったん引退してからも、新しく蝦夷に航海ができることを知り、海を求める血をしずめられず、再度、海に戻っていく。
 幸吉がただ者でないことをすぐに見破る仁右衛門。そして、素性をただちに調べ上げるものの、口を閉じ、幸吉の面倒をずっと見ていく。
 幸吉の甥、幸助もまたいい。分かっていても止めない。男を知っているのだ。
 素晴らしい男たちばかり。気持ちのいい小説だ。

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「通好みの作家」のままでは勿体無い!

2001/02/03 00:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mau - この投稿者のレビュー一覧を見る

 飯嶋和一は、これまで私の中では「上手いけど地味・渋」の作家だった。丹念な構成力や描写力は言うこと無しなのだが、物語の自走性というか、流れに気持ち良く身を委ねることを拒否させるような頑なさを感じていた。

 しかし今回はハマったあ。冒頭の蜃気楼の場面から大凧が空に舞う場面、大海原に真紅の旗が翻る場面…次々と頭の中でイメージが映像化されていく。

 ハッピーエンドとはいかないまでも、前向きな物語展開も好感が持てた一因。登場人物のひたむきさもわざとらしさがない。
 特に主人公・幸吉の「飛ばずにはいられない」衝動は、日常生活の中で誰もが押し殺している欲望の顕れであり、物語への感情移入を容易にしている。

 もう「通好みの作家」のままでは勿体無い。より一層のブレイクを!(…でも寡作だから無理かな…)。

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始祖鳥記

2000/10/24 21:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:螺旋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 行いの全ては、止むに止まれぬ思いの末に、己が己の為にすること。ならば善行もなければ悪行もない。事の善し悪しは利害がからむ他人が決めること、とは昔も今も変わらぬ浮世のならい。
 
 「お前のためを思えばこそ」と、親が子に尤もらしく因果をふくめても、「それはあんた自身が安心したいからでしょ」と、子は親の身勝手を手もなく見抜く。
 「子のため」「親のため」「世のため」「人のため」「お国のため」はたまた「組織防衛のため」と、大儀も名分もひと様々だが、立派な名分であるほどに、それを言っちゃーお仕舞いよ、言わないうちが花なのよとは、これも人の世の常。始祖鳥記の登場人物たちがいくら立派な行いをしようと、決して口にしないのが「人のため」というこの一言。

 豊かな生を全うするには、豊かな心持ちで生きるがいい。人に先んずる事も、人より利する事も、他と比して己の貧富を確認することも真の豊かさへと通じるものでないことなど重々承知はしていても、市井の凡人はただ仰ぎ見るばかりで、たどり着くさえ難しいその境地。
 
 だが、難しくはあっても決して不可能ではないその場所に、己を見いだし、力まず、奢らず、飾らぬ自然な佇まいのうちに、かつてこの日の本を、誇り高く颯爽と駆け抜けた人達がいたことを、「嵐を越えずに咲いた花などない」その花の軌跡が、人の心に刻み込んだ陰影の深さ、滴り落ちた色彩の鮮やかさとを描いて、この『始祖鳥記』は間然とするところがない。

 飢饉と悪政に疲弊した時代とそこに生きた人々が、抑制された筆致で端正に造形される。無常観は諦観や諦念と馴染みやすいが、この作者の無常観にはそれらを拒否し、より能動的な力となって主人公の行動を支えるという新鮮さがある。
 
 年代記の体裁をとりながら、それぞれのエピソ−ドを象徴するような名場面をイマジネ−ション豊かに用意し、重い素材もグラフィティ−感覚で軽やかに演出するセンスの良さと確かな力量。例えば、暮れなずむ空のはるか高みに、金色に輝く凧が一つというビジュアルの見事さ。塩、船、凧などの素材の意外性、考証の明確さや、描写の新鮮さから、書かれたことの背景に沈み込んだ書かれなかった言葉の膨大さが伺える。
 
 自分の仕事に誇りを持ち、志と共に生きることによって生まれる尊厳が、やがて周囲に少なからぬ影響を与え、人を動かす見えない力になるのだとしたら、「空飛ぶ表具師」備前屋幸吉の翼同様、飯嶋和一の誠実な仕事振りにも、その確かな力が満ちているようだ。

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日本経済新聞2000/3/19朝刊

2000/10/21 00:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:野口 武彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 鳥のように空を飛びたいという夢想は人類に普遍的であり、江戸時代にも「鳥人」幸吉という男が飛行機の発明に夢中になった話が語り伝えられている。
 『始祖鳥記』の一編は、この人物の数奇な半生を描いた物語である。時代は江戸中期の天明年間から文化の初年まで。日本の十八世紀最後のほぼ三十年にあたる。備前児島に生まれた幸吉の行状をなぞるだけだったら通常の奇人伝で終わるところを、作者は塩商人と廻船の船頭という二人の副主人公を配することによって、作品の世界を思い切り広げることに成功している。
 天変地異が相継いだ天明期は、諸国の飢饉をよそに幕府と癒着した問屋商人の営業独占が民に災厄をもたらしていた時代でもあった。生活必需品である塩及びその廻船の独占を打破すべく、二人の男が立ち上がり、幸吉との不思議な接点がかたちづくられる。民衆からはヒーロー視され、権力には罪人視される幸吉に発奮して、舞台は雄大に千葉の行徳と備前岡山とを結ぶ行動半径を機軸としてひろがる。
 作者が寡作であるのもむべなるかな、この長編小説には技術史、塩業史、海運史の知識がよくぞ調べたという感じでぎっしり仕込まれており、文章はもう少しあそびがあってよいくらいに緊密であり、ちょっとへんくつな文体に独自の風格がある。
 天変があれば人妖が出現するという言い伝えの通り、これらの三人は反・独占の流通革命をめざす闘士といった面持ちで活躍する。世界は陸から海に溢れだし、さらに空に向かって開かれる。幕府政治の腐敗と独占価格に対抗する男たちの物語にはぐんぐん引き込む力があるが、それ以上に、主人公の幸吉が身の破滅を覚悟で大凧にぶらさがって飛ぶラストシーン。ついに日常生活にあきたらず、空に呼び戻されるこの結末には、達成感とわかちがたい孤独の悲哀がこもっていて印象的である。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000

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2006/09/14 21:35

投稿元:ブクログ

面白かった! 熱い、けれど暑苦しくない、男のロマンの物語だった。感動した! 熱くても「俺はやるぜ俺はやるぜ」と煩いだけの男のロマンは鬱陶しいだけ。もっとずっと知的で、胸にずしんとくる生き方の物語。時代もの(江戸後期)が苦手でなければ是非ご一読を。

2009/04/30 20:18

投稿元:ブクログ

私も“風羅坊”的要素が強いので、恐らく共感されにくいであろう主人公の幸吉の、落ち着く事を怖がる気持ちが何となくわかります。
なので幸吉のように「手に職」があるとやっぱ強いな〜。なんて思いながら読んでました(笑)。
当時の廻船業の様子など、良く描かれています。

2009/09/26 13:13

投稿元:ブクログ

辛いことがあると、読み返す、
私の最も大切と言える本。

兎に角、登場人物がみんな熱い!
何度読み返しても、泣いてしまいます。

でも、これじゃ↑、何の本か分からないですね。

2009/09/21 12:13

投稿元:ブクログ

実在だったか…。和製イカロスとかライトスタッフ的な人生の断片の話では無い。彼の人生のほとんどが周囲の人々も含め大河ドラマのように描かれる。漢字を多用した文体。時に説明過多の展開。群像劇のように主人公が交代する構成。かなり難易度の高い小説だったが一度リズムを掴むと、その内容はかなりの面白さ。江戸期の塩の物流や取引の話、和船による海運の話、航海術の話など、様々な物語の要素が盛り込まれていて一粒で二度三度美味しい。ただ、主人公へのフォーカスが甘く、彼の心情や行動の動機がいまいち伝わってこないのが残念。

2010/09/28 14:04

投稿元:ブクログ

尊敬するほどの読書量を誇る友人おすすめの一冊。
タイトルから勝手に化石発掘が絡む歴史ミステリ?なんて思っていたら、痛快!爽快!な歴史小説でした。
実在した“鳥人”備前屋幸吉の物語。これはぜひ映像化してほしいです!

江戸中期、天明5年(1785)捕り物の様子から物語が始まります。
備前岡山の城下町に住む銀払いの表具師・幸吉は凧を作り、それに乗って空を飛んだことで捕らえられてしまいました。
ただ飛びたかった、それの何が悪いのか全く解せなかった幸吉は連行される道中、物見の群集から沸きあがる歓声を目の当たりにしようやく意味を悟ります。
幕府の圧政、搾取に苦しんでいた民衆は銀払いにもかかわらず、鵺となって空を飛び池田藩の悪政を指弾したとして幸吉を英雄扱いしていたのです。

第一部は幸吉が捕らえられるまでの半生が描かれ、第二部では「空を飛んだ表具師」のうわさに触れ、それにより幕府、豪商の癒着と搾取に抗おうと立ち上がる地廻り塩問屋・巴屋伊兵衛、新しい航路を模索していた幼馴染で買積船の船頭・源太郎などとの出会い再会により水主となる幸吉。
第三部、船を降りた幸吉は源太郎の弁財船の楫取・杢平の実家のある駿府城下で木綿商いを始め、また斗圭修理、入れ歯造りなどをしていましたが、再び大空を飛ぶところで物語は終わります。

この第二部がとても読み応えがあり、熱く魅力的な男たちがたくさんでてきます。
とりわけ楫取・杢平は頭もよくまさに船に乗るために生まれてきたような男でかっこよかったです。
凧の骨組みの説明や江戸時代の航路などわからないところも多々ありましたが、一気に読めました。
武士が主役の小説は読んだことがありますが、こういった商業、流通のでてくる話は初めてでとても興味深かったです。

2013/01/04 00:57

投稿元:ブクログ

「異常気象、凶作、飢餓、疫病、火山爆発、一揆頻発、と厄災ばかりがうち続いた暗黒の天明期、一条の羽を頼りに寂光の空を駆け抜けてみせた表具師の残像」(著者あとがきより)

実在の人物・初代備前屋幸吉を主人公にした歴史小説。銀払いの表具師でありながら、巨大凧に乗って空を飛び人心を惑わしたかどで投獄された「鳥人」幸吉と、彼に力を得て人生の再起逆転にかけた男達の姿が描かれている。

気風のよい人間味のある登場人物ばかりで、少なくとも誰か一人には惚れること請け合いである。自分や誰かのために世界を変えようと困難に立ち向かう姿には勇気づけられたし、孤独で同じ魂をもつ者同士の邂逅には心が温かくなった。自分の場合は、「繊細な資質を己で鍛え上げる強さも兼ね備えている」(p.348)下代・安太郎を目標にしようと思った。

幸吉が空を飛ぶ理由は、最後の最後に書かれている。ここではふれないが、どちらかというと飛ぶのをとめる側の私でも感得できる理由だった。

著者の文章はさわやかさが持ち味で、時代の闇は描写されても具体的な悪人は登場しない。私は乙川優三郎の格調高い文章の方が好みだが、艱難辛苦の末にようやくひとすじの光明が見えるような乙川作品より気負いなく読めて、読後感もよい。

努力は必ず報われることを信じさせてくれ、第一歩を踏み出す勇気を与えてくれる作品。逆境にいる人にぜひ薦めたい。

2011/09/24 13:49

投稿元:ブクログ

日常の「腐臭」への嫌悪、人生転がり続けなければいけないことを学んだ。嗚呼、男のロマン。構成が巧みだ。

2015/01/25 17:40

投稿元:ブクログ

作者の時代考証はすばらしいのだが、時代の描写と、ほかの人物が多すぎ、それは幸吉の人生がそこに埋もれてしまう分量だった。重苦しい、絶望と貧困の中に生きた幸吉なので、それこそ作者の狙いなのかも知れない。この時代に空を飛ぶ夢はあまりに残酷すぎた。それでも、やはり幸吉をもっと描いて欲しかった。