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商品説明
「四十七人の力士」「パラサイト・デブ」「すべてがデブになる」「土俵(リング)・でぶせん」等、ベストセラー小説をベースに、神をも恐れぬ笑いが炸裂する7話。ギャグ小説家の誕生を告げる!?笑撃の新境地。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
四十七人の力士 | 13-56 | |
---|---|---|
パラサイト・デブ | 57-126 | |
すべてがデブになる | 127-234 |
著者紹介
京極 夏彦
- 略歴
- 〈京極夏彦〉1963年北海道生まれ。作家。「嗤う伊右衛門」で泉鏡花文学賞受賞。他の著書に「姑獲鳥の夏」「塗仏の宴」「百鬼徒然袋−雨」などがある。
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紙の本
滑稽本??
2002/07/10 17:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヲト - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく出てくるデブデブデブ…。
デブの作家、オタクデブ等
これだけデブ出現率の高い本も珍しい。
あの有名小説達がこんな話に変わってしまうなんて
想像もつかなかった。さすが京極マジック。
登場人物のボケとツッコミが絶妙。
暴れる女性編集者がよく出てくるのだが
彼女の暴れ方が凄い。
ある意味榎木津氏(京極堂シリーズ)に通じるところがある。
けれど京極堂シリーズや他の京極夏彦の本とは
全く違う趣向の本だと思う。
読んでいて思わず吹き出してしまい
笑いをこらえて読んだ小説はこの本が初めてだ。
小説中に登場する漫画家・しりあがり寿の
四コマ漫画も非常に面白い。
相撲や力士といった日本文化を
面白おかしく取り入れ他の有名作家の小説のパロディーに
しちゃうというアイデアの斬新さは
京極夏彦らしいと思う。
紙の本
完璧なパロディ
2001/03/03 10:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桐矢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
げっぷ…。この厚さで、まるごと「でぶ」のオンパレードにやや食傷。
京極ファンなら驚く、ベストセラー小説のでぶパロディ短編集。題名からして笑える。「パラサイト…デブ」「すべてがデブになる」「リング(土俵)」「脂鬼」…etc。全部通して読むと、きついが、それぞれはばからしくて笑える。
例えば、脂鬼…「ここは今、でぶに包囲されているのよ。村は脂肪に囲まれている!」死者が太って蘇るという「膨れ上がり」。電車の中で読んで吹き出してしまった。
ほとんどの作品に出て来る、美人だがきつい性格の編集の女性がいい感じのキャラだ。脂肪腹をヒールで踏みつけて…。実在するのかなあ…。
紙の本
なんじゃこれは、という本でした
2023/03/30 09:51
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでも読んでも、太った人ばかりが出てくる。
それも、私には意味不明な展開で正直面白くありませんでした。すみません。
けれども、奇想天外をお好みの方には受けるかもしれませんね。
紙の本
なつよむのはつらいです。
2002/07/28 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タカイチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
厚い本です。もちろん装丁が。
その上表紙もあつぐるしい。
そのまた上に、でてくる人物は、デブばかり。
いろんな有名小説のパロディーなのだが、
でてくるみなさんは、汗だらけ。
ある意味、京極夏彦の新たなる一面を見た気がしました。
読んでみる?夏は暑いですよ。
紙の本
今までのイメージをがらっと変えるギャグ小説!
2002/07/03 17:22
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投稿者:むつき ジン - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず装丁を見て爆笑する。見るからに暑苦しそうな力氏の絵、汗ダラダラのコーティング、しかもタイトルは「どすこい(仮)」この時点で純粋な京極ミステリー作品のファンは、一抹の不安を抱かざる負えない。
気になる内容は、超がつく有名作品のパロディー小説である。しかし借りているのはタイトルだけで、中身は次から次へと出てくる巨漢の人物を扱ったギャグ小説だ。
随所に挿入されている、アニメちびまる子ちゃんのキートン山田を彷彿させる冷静なツッコミや、ちょっと著者自身が弱気になっているところがいい味を出している。
手放しで爆笑できる本であり、冗談の通じる広い心を持った人にはオススメだ。
ただ、ひじょーに読者を選ぶ作品であるため、客観的に見て星は2つとさせていただく。
紙の本
デブ小説
2002/03/23 12:30
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
くだらない本。でもくだらないから駄目ってワケじゃなくて、むしろこーいうバカバカしい話は好きなはずなんだけど、どうも笑えなかった。他の方々は結構楽しんで読まれてるようだから、これは完全に好き嫌いの問題ですね。自分のギャグの「ツボ」にはまれば、充分楽しめるでしょう。
紙の本
勘ぐってみよう
2001/05/19 11:21
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投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
つねづね「なんでギャグ小説がないのか」と考えていたのだが、この作品はいちおうギャグ小説と言っていいだろう。ユーモアでもパロディでもないし。
京極夏彦が書いた意味だの、楽屋ネタについてだの、メタと入れ子の使い方だの、まぁいろいろ言いたいことは読中読後あったのだが、なんにせよこれはとにかく「笑える小説」として書かれたことは間違いなく、とすればその読み方をひとまずはしないといけない作品である。
小説的ミステリ的に語るべき点は多くあり、当然ながら作者の意図も「笑い」だけではない。しかし、まず第一に「笑えたか、笑えなかったか」を読者は選ばなければいけない。
これはそういう作品なのである。あえて断定してしまおう。
それで、僕はまったく笑えなかった。
あらゆるギャグの手法を他ジャンルからも持ちこんだり、言葉や会話のセンスはさすがなのだが、どうにも寒い。これは京極夏彦にその手の腕がないだけではなく、小説でやるのがそもそも不可能ではないかと思われる。
それに加えて、ツッコミ役のテンションが高い一辺倒で、工夫がなく、読者を完全に置き去りにする。「笑い」というものは観客との対話であり、読者の見えない小説でそれをやったチャレンジ精神は買うが、笑いのレベルとしては高校生が文化祭でやる程度のもの。
メタを取り入れることで、読者のたとえば「笑えない」とか「小説的には」とか「身内受け狙い」といった反応に対しても、予防線というか言い訳というか「わかってやってるんだよ」という作者の確信犯を見せているのだが、あくまでそれはそれ、笑えないのならば駄作である。というよりも失敗作といったほうが良いだろう。
小説における「ギャグ」の手法はまだまだ確立されていないのかもしれない。
自問はこう言い改める。「なんでギャグ小説では笑えないのか」。あくまで僕の問題であり、笑える人には当然なんの文句もあるわけがない。笑うためにはどう構えればいいか、それはわかっているのだが、どうもその体勢になれない。
紙の本
でぶ。でぶでぶ。
2001/08/20 00:40
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投稿者:尋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう表紙から内容がわかる。中身は、でぶばっかり。表紙の汗としりあがり寿の絵も生々しいが、私としては中の京極先生のデブの形容、言い表し方のがより生々しかったと思う。
夏にはあまり読みたくない本。濃すぎて一気に読みきるのも少々辛いが、純粋に(?)笑える小説だと思う。
紙の本
前準備が必要です。
2001/05/31 01:24
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投稿者:おみおつけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私がこの本の存在を知ったのは、同じ出版社である集英社の雑誌の広告だ。「あ、京極が本出すんだ。え、(仮)ってまだ題名決まってないの?でも発売中になってるしなあ。」というのがまず始めにこの本に抱いた感想である。その後に短編集であることを知り、そのタイトルは他の著者の代表作のもじりになっていると。しかもすべてがデブがらみだと。苦笑と同時に「なんじゃ、こりゃあ。」というのが正直なところ。だがしかし、読んでみたい気持ちがあったことも正直なところであった。
完全にギャグに徹しているところが、むしろすがすがしい。ギャグにすらならないほど寒い、という意見もあるが、背景描写の繰り返しという技法(『リング』)は、なかなかに面白いものだったと思う。
ただこの本、読者を選ぶ。この本に登場する元ネタを全く知らないと、つまらないという評価になりかねない。
今まで何作か読んだ京極氏の作品の難解な文章からの落差が物凄い。であるから、著者の過去の作品を読んでいることも、本書を読むための最低条件であろう。
ところで、一つだけ毛色の違う小説が紛れ込んでいるが、著者は最後のオチを考えた上で、あの作品を投入したのであろうか。
だとしたら、もしかしてこの作品は、時代を超えて描かれた壮大な歴史(?)ミステリーなのかもしれない。
紙の本
Dで始まりDで終わる
2000/08/01 01:42
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投稿者:村野松子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく熱い、ムサイ、厚いっ!……ついでに重い。
そのまんまの装丁。まさに横綱級。
それに、しりあがり寿氏の絵が拍車をかけて見事なデブ具合をかもし出している。
原作を愚弄(笑)したようなパロディでも、ここまでやってくれるならファンも本望です、という感じ。
一言で言えば、「数人のデブが『メビウスの輪』を作って踊っている」。そんな本です。
紙の本
ずぶねり
2015/08/13 21:55
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投稿者:しましま - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌に掲載された連作の短編を収録したものですが、各タイトルとペンネームが笑えます。京極堂や巷説シリーズからは想像しにくいけど、京極さんってこういう人だわ。
まず分厚さに吃驚すると思いますが面白いので一気に読めました。
紙の本
読み終わる頃には…
2002/06/02 16:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小林はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
一粒で2倍おいしい、なんてメじゃない本。
これは一冊で3倍も4倍も、いや、読みようによっては10倍くらいおもしろくなってしまう本なのだ。
私にとっての京極本はなんとこれが2冊目。
「姑獲女の夏」を読み上げ、独特の京極世界に足をふみいれつつあった私だが、どうしても次の本へと手が出ない。
だって…。
京極本、怖いんだもの。夢に出てくるんだもの。
現実離れしているようなのに、妙なリアルさが心に残る。
栞なんて必要ないほど一気に読み上げなくちゃいけなかった京極本の恐ろしさと自分の体力を考えて、小休止せずにはいられなかった。
そんな私が待ちに待っていたのが、この「どすこい(仮)」。
ホラーじゃない京極本と知り、喜んで飛びついた。
忘れられない、京極本の不思議なあの味を、また味わえることができるなんて! しかも怖くないだなんて、より素敵!
優雅に窓辺でくつろぎながら少しずつ読んじゃおうかしら。
そんな思いで本を開いちゃったんだけど。
あー、今までのものとジャンルは全然違うのに、
構成だって文章だって違ってるはずなのに。
やっぱり栞いらずで一気に読み通さずにはいられなかった。
なんなんでしょう、この魅力。
正直なところ、この本でパロディをしている元ネタ本の中には、まだ未読のものもあったのだけれど、そんなこと全く関係ないわっていうようなおもしろさ。
あー、ホラーじゃないから安心だなんて思っていた私が甘かったのね。
怖くないからリラックスしてバクバクお菓子食べながら読んじゃったおかげで、読み終わる頃には自分の顔の方が「どすこい」になりかけ。しかも、この場合は(仮)なんてついてはくれない。
ある意味、これって他の京極本よりも怖くない?
京極本の中で最も恐ろしい本、それが「どすこい(仮)」。