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新編八犬伝綺想(ちくま学芸文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 5件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.2
  • 出版社: 筑摩書房
  • レーベル: ちくま学芸文庫
  • サイズ:15cm/332p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-480-08540-8

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文庫

紙の本

新編八犬伝綺想 (ちくま学芸文庫)

著者 小谷野 敦 (著)

新編八犬伝綺想 (ちくま学芸文庫)

1,188(税込)

新編 八犬伝綺想

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新編 八犬伝綺想

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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

原典への過剰な愛情

2002/06/17 00:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本を読んだ当時、眼からウロコがボロボロと落ちまくったことを記憶している。なにせおっこちたウロコを集めると、バケツに2杯ほどの分量になったもんなぁ。ウソだけど。
 でもまあ、普通、指摘されてもピンと来ないよ、「ハムレット」と「八犬伝」が同じような物語構造持ってるなんてサ。それに、太平洋をはさんでほぼ同じ時期に書かれた「白鯨」と「八犬伝」が同じようなセクシャリティを持っているなんてサ。いや、そもそも、八犬伝はともかく、白鯨のセクシャリティなんざ、この本を読むまで想像だにしなかった。

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紙の本

無謀な情熱

2002/06/30 08:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る

M・プルーストが引用したヴォルテールの言葉に、「ダンテは必ず後世に残るだろう、あまり人が読まないから」という言葉があるが、曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」は、実際その名は誰もが知っているけれども、通読した人は極めて少ない作品である。近年、どういうわけか再評価の機運が高く、川村二郎や高田衛などがさまざまなアプローチから批評を書いている。しかし、その割に実際にはいまだあまり多くの人に読まれているとは言えないようで、むしろ皮肉な見方をすればそれこそが「八犬伝」が近代の古典たる所以であり、だからこそ批評的言説だけがひたすらに再生産されているのだと言うこともできるのかもしれない。
そういうわけでこの本そういった批評でだけ知られるような古典の新しい読みに徹した本なのだが、僕は一読してかなり変な本な印象を覚え、先回りして解説を見ると親本となった福武書店版の初版は1990年となっており、それで何となく納得がいった。
この本の奇妙なところは、というか正確にはこの本を読んで僕が感じた奇妙な印象は、おおむね、当時の流行の言葉で言えば<構造主義>(言語学のソシュール、人類学のレヴィ=ストロース、精神分析学のラカンを代表とするフランス思想の一潮流のことではなく、記号学やポスト構造主義——これはアメリカ批評の言葉だが——までを含む日本での流行語である)の方法的な影響をかなり色濃く受けた比較文学の著作という本書の色合いが、あまりにも方法的に錯綜しており、およそ洗練とは懸け離れた異様な情熱に彩られているところによる。
実際、たとえば同時代の大長編小説であるからと、「白鯨」を持ち出したり、そうかと思えば「ハックルベリー・フィン」が出てきて、さらに「ハムレット」と、ほとんどそれは思いつきだな?といいたくなるような荒唐無稽な分析が、まず江戸思想及び文芸の世界と、60年代フランスを中心とする西洋文学理論の新思潮(そこにはアメリカの新批評も含まれる)にある程度の知識を有していないことには読み込めない、ことさらに衒学的な文体によって展開されているわけで、読み進めながら、こういっては作者に失礼かも知れないが、ある種クスクス笑いが漏れてきてしまった。
こういうのを、青春の情熱によって書かれた本、と呼ぶことが出来ると思う。解説の森毅ではないけれど、最近こういう情熱のある本が少ないと思ったら、考えてみると東浩紀のデリダ論がそうだったかもしれない。
やはり、いつの時代にも無謀な若者はいるものなんである。

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2012/12/29 08:35

投稿元:ブクログ

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2007/06/09 02:53

投稿元:ブクログ

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2012/08/25 05:36

投稿元:ブクログ

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