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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.2
  • 出版社: 紀伊国屋書店
  • サイズ:20cm/169p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-314-00863-6

紙の本

美しい鹿の死

著者 オタ・パヴェル (著),千野 栄一 (訳)

ユダヤ人の父親は、強制収容所に送られる息子のために、見つかれば銃殺されるのを覚悟で、鹿の密猟に出かけるが…。破天荒だが憎めない父親と暖かな家族の絆を描く表題作ほか、7編を...

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美しい鹿の死

税込 1,760 16pt

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商品説明

ユダヤ人の父親は、強制収容所に送られる息子のために、見つかれば銃殺されるのを覚悟で、鹿の密猟に出かけるが…。破天荒だが憎めない父親と暖かな家族の絆を描く表題作ほか、7編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

中部ヨーロッパで最も高価なもの 5-20
スウェーデンのために働いて 21-58
美しい鹿の死 59-90

著者紹介

オタ・パヴェル

略歴
〈パヴェル〉1930〜73年。プラハ生まれ。チェコスロヴァキア放送に入り、スポーツ記者として活躍。「美しい鹿の死」で、カレル・チャペックの再来として文壇の寵児となる。

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.5

評価内訳

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紙の本

戦後チェコ最大のベストセラー。ユダヤ人、釣りを愛した天才セールスマンだった父親と過した少年時代を描いた連作短篇集。胸に静かに響いてくる美しい小説ばかりです。

2001/06/23 12:48

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最近絵本の世界で大人気の荒井良二さんの鮮やかな色(この写真では残念ながらかなりくすんでしまっている)の表紙絵に心ひかれて手にとる。中身は、その絵をしのぐ魅力にあふれている。

 男の子を育てているせいか、私は最近、男性作家が少年時代へのオマージュとして書いたものに滅法弱い。家族の愛と豊かな自然への恵みの前に、今ある自分から尾びれや背びれを取り去って「原点」へと立ち返っていこうとする試み。それは、幼い少女であった読み手の私自身の過去へのオマージュにもつながっていく。
 少年時代を書き表したもので印象的なのは、外国ならロアルド・ダールの『少年』とか『一年中ワクワクしてた』、日本ならつい先日読んだ河合雅雄の『少年動物誌』が秀逸だと思う。そして、そこにこの『美しい鹿の死』を加えたいと思う。

 本書に収められた8篇のうち2篇は雑誌やPR誌に掲載されたことがあるらしいが、本としてこの作家がお目見えするのは本邦初だということである。
 チェコスロバキアがロシアのはりめぐらせたカーテンの中にあった時代、1971年の出版当時、この本は検閲を受け修正を余儀なくされた。中の1篇「豚は来ない」については削除されたと訳者あとがきに説明されている。

 スポーツ記者として有名だった著者が、純文学の新しい旗手として人びとの前に現われ「カレル・チャペックの再来」と呼ばれ期待されたのも束の間、1973年に謎の死をとげてしまう。
 未翻訳のものもあるにはあるが、この作家のものは、もう翻訳を楽しみには待てない。好きな作家にかぎって、既に亡くなっていたり、人気がいまひとつで翻訳がなかなかされなかったり、残念なことはままあるが、このオタ・パヴェルに関してもそのグループに入るのか…と、読後とても悲しい気持ちがした。

 ユダヤ人で釣り好き。一旗揚げてやろうと、母がイタリア旅行につぎこもうと思っていたお金を鯉のすむ大きな池の購入に充てた父。池のある田舎で過す時間を楽しみにしていた。「通販生活」でも扱っているスウェーデンのメーカーの家電を売りに売り、国内のトップセールスマンに登りつめて、アメ車のビュイックを手にする。外国ブランドの洋服に身をかため、セレブリティと近づきになる機会を得た。

 でも、どこかずれていて破天荒、間が抜けた父をめぐって面白い事件が次々に巻き起こされる。がっかりすることはあっても、楽しいことも数多い、なかなかの日々。そこにかげを落とすのが、またしてもヨーロッパ世界のトラウマであるナチスである。ヨーロッパは戦争を語り継いでいく。いずれ収容所に送られるという著者の兄たちのため、父は鹿の肉を食べさせてやろうと、鯉の池がある森に密猟にと出かけて行くのだ。
 戦後、命は残った父だったが、天才セールスマンの力を発揮できる商品にはなかなかめぐり逢えず…。

 幼い時代と今はもう会えない人を懐かしむすべての人の胸に、静かに響いてくる美しい小説の数々である。

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2009/09/21 12:28

投稿元:ブクログ

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