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魔法飛行(創元推理文庫)

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.2
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/323p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-42602-6

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紙の本

魔法飛行 (創元推理文庫)

著者 加納 朋子 (著)

妙な振る舞いをする女の子、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イブの大事件……文章修業を始めた駒子が近況報告のように綴る物語は、謎めい...

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魔法飛行 (創元推理文庫)

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妙な振る舞いをする女の子、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イブの大事件……文章修業を始めた駒子が近況報告のように綴る物語は、謎めいた雰囲気に満ちている。ややあって届く返信には、物語が投げかける謎に対する明快な答えが! デビュー作『ななつのこ』に続く会心の連作長編ミステリ。【本の内容】

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みんなのレビュー152件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

前作のテイストを残しつつ、全く新しい物語が生み出されました。有栖川有栖氏の解説も読み応えあり♪

2005/02/24 15:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

駒子シリーズ第2作目ということで、第1作目「ななつのこ」に5つ星を掲げた私としては見逃せない作品でした。
著者ご本人もお願いしていましたが本シリーズは順番に読むほうが「美味しい」ですよ♪

前作のテイストを残しながらも、また全く新しい物語が生み出されたなぁ…というのが最初の印象です。
ほのぼの感に加え、人の心の危うさや愚かさ、切なさが胸を貫きます。そして、「恋愛」というスパイスもちょこっと加わっているんです。
駒子の周りを彩る友人達を、駒子が描く「物語」の登場人物として書き記していくのですが、彼らをどれだけ大切に想っているか、文章の中に現れている気がして、駒子の誠実さを感じました。
「とても素敵な人達に囲まれているのね」…とちょっぴり羨ましい気持ちになったりして。
特に瀬尾さんは素敵vv 博識で頼りになって飾らなくって…(続く)

本書は4つの章に分かれているのですが、章の終わりに謎の手紙が挟まれています。
各章毎に物語は完結しているように見えるにもかかわらず、その手紙の存在によって読者に大きな謎を提示します。そして最後には全てが一つに集まり、新たな物語として光を放ちます。
読後には、ミステリとしての完成度の高さと同時に、ミステリの域を超えた物語の甘酸っぱさに酔いしれることでしょう。
また、本書の解説は有栖川有栖氏が書かれているのですが、それまたとても素敵なので是非とも読んでみて下さい。
もちろんネタバレはないので、解説を先に読む派の人も安心してお楽しみ下さい。

By T.O.M

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紙の本

雰囲気が心地いい

2004/09/09 03:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 駒子シリーズ2作目で、『ななつのこ』の続編にあたります。前作と同様、日常の謎を追った連作短編形式のミステリーです。瀬尾さんの後押しもあり、自分で物語を書き始めた短大生の駒子。幾つも名前を持っている女の子、幽霊の噂話など、駒子の周りで起きた「謎」は近況報告のように綴られていった。そして届く瀬尾さんからの感想文と謎の手紙——。

 柔らかな雰囲気は前作と似ていますが、今回は駒子宛てに差出人不明の気味の悪い手紙が届けられたり、最終話の「ハロー、エンデバー」での一刻を争う緊急事態の慌ただしさなど、ハラハラドキドキ度が少し高かった気がします。また、駒子の心にある疑問や問いがとてもよく分かるだけに、読んでいて親近感を抱くと共に、少しばかり居心地の悪さやもどかしさのようなものも感じました。「脱出」と「出発」——最後にはちゃんと答えを見出した駒子の姿がとても輝いて見え、胸がじーんとしました。爽やかなラストシーンがまたとても印象的です。実際に見たわけでもないのに“目に焼きつく”感じがしました。前作『ななつのこ』よりももっと心に染み渡るような作品でした。

 前作もそうですが、加納さんの作り出す柔らかなのにほんのり硬質な雰囲気の世界は読み心地がよくてやめられなくなります。どこをとっても素敵としかいいようがありません。それにしても、読む度に懐かしい学生時代にタイムスリップしたような気持ちになります。もっと欲を言えば、できることなら学生時代に出会いたかった本だなぁとしみじみと思います。

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紙の本

理由の分からない焦燥感。その正体は“魔法”。

2003/11/04 18:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:purple28 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 読み終わって、いてもたってもられなくなった。
 「何をやっているんだろう」
 「何をやりたいんだ? 自分」
 「何か、やらなきゃ」
 ひたすら焦る。焦っているだけ。
 何も見えない。何も分からない。

 ただ、魔法にかかっただけ…。


 「ななつのこ」の続編。今回は、駒子が物語を書くことになる。
 駒子の見る風景は、迷いや悩み、感情をダイレクトに伝えていて、ときに痛く、ときに温かく、どれも自分の感情のように生々しく心を揺さぶる。
 特別な事件などではなく、“日常”なのに。
 いや、日常だからこそ駒子にシンクロする…。

 舞城王太郎の「煙か土か食い物」を読んだときも、いたたまれない気持ちになった。感情が抑えられない、止まらない。
 けれど、それとはまったく違う気持ち。感情。…感動。

 私も、何かをしなくちゃいけない。
 そんな理由のない焦燥感に駆られる。

 自分はもちろん駒子ではない。駒子に近いとも思わない。
 けれど、シンクロするということは、少なからず駒子に近い部分があるのだろう。
 例えば、19歳という年齢。“子供でも大人でもない”時期。
 間違いなく、そういう時代を過ごしているという事実。
 一気にその時代にまで気持ちが戻ってしまう。
 これは、魔法に違いない。

 若木未生の「グラスハート」を読んだとき、こんな気持ちになった。
 駒子と同じ年齢の頃。
 主人公は高校生の女の子。駒子とは随分タイプは違うけれど、でも、間違いなく、私はこの主人公と同じ気持ちを持っていた。

 現在の仕事を選んだきっかけとなったのは、1人の女性音楽ライターの存在。
 彼女の書く記事は、やはり彼女の目を通しているわけで、そこには彼女の感情・感激が詰め込まれている。
 その“世界”に憧れたのも、駒子と同じ年齢の頃。

 今は自分なりの生活を確保しているはずなのに、まだ何か足りないのか。
 いや、満足していはいけないというシグナルかもしれない。

 それならば、しばらくこのまま、魔法にかかったままでいよう。


(紫微の乱読部屋)

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紙の本

願い叶える魔法、「夢見たい、夢見せたい」。

2003/10/22 23:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

  「根性なしで打たれ弱く、ちょっとしたことですぐに
  くじけてしまう私を、大いにふるいたたせてくれたのです。
  今まで私が(ぽつらぽつらとはいえ)書き続けてこられたのも、
  ひとつには有栖川有栖氏の解説のおかげだと思います。
(——P323/著者「あとがき」より)

本書は、加納さんにそう言わせる、ミステリ史に残る最高の解説を収録。
『ななつのこ』と『魔法飛行(本書)』を読んではじめて出会える解説。

有栖川さんから、このあたたかな激励を引き出したのもまた、
『ななつのこ』と『魔法飛行』。

  人から人へ向かう心というものは、魔法の飛行そのものだと
  思わないかい? 二人の間に横たわる時間や空間、それに
  考え方や価値観の相違、様々な実際面での問題——そういった
  諸々のものを、ときに人はなんて軽々と飛び越えてしまうんだろう。
(——P216)

・いらだつ謎の少女、徐々に骨に変わっていく壁画。
・学園祭の風景、クリスマス・イヴの冒険。
・毎日の暮らし、不安と夢に振れ続ける心。

全てを乗せて飛ぶのは、作中作の小説と、作品への返信。

本書は、『ななつのこ』を終え、もうどんな作品も
見えない日に手にする特効薬。

魔法を解く、もう一つの魔法が息づく一冊。

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紙の本

駒子シリーズ第二弾。今回もやっぱり裏物語付きでした。

2018/11/02 21:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

ななつのこを読んで,ど派手にKOされた私。
早速買い求めたのが本作である。
前作にも増して幻想的な表紙だ。
少女趣味と言われるかもしれない。
でも,やっぱりこの物語の世界を実に的確に表現している。

目次の書き写し。
一  秋,りん・りん・りん  誰かから届いた最初の手紙
二  クロス・ロード     誰かから届いた二番目の手紙
三  魔法飛行        誰かから届いた最後の手紙
四  ハロー,エンデバー

目次に,裏物語の存在が書いてある。
ななつのこでは,巧妙に隠されていただけにちょっと残念。
それにしても,この手紙,全然分からない。
実は,わざと目次に書いて伏線にしたのかもしれない。

ななつのこを未読の方は、シリーズ順番を守ることをお薦めする。
単独で読めなくもないけど,面白さが違ってくるので。

本題に戻る。あいかわらず凝った仕掛けだ。独立した三つのミステリー。
それを手紙だけで解き明かす探偵。もう一つの裏物語が始まると,
探偵も動き出す。探偵テキストを読んでいた見習いさんを従え,
実践練習で現場に飛び出していくみたいだ。

でも,今回の裏物語は,私には哀し過ぎた。
解決も突き放しすぎている。
駒子さんそれで良いのと声をかけたくなった。
また,ストーカーまがいの行為が含まれており,トリックの一部が
違和感を醸し出してしまっている。著作全体を読めば,
加納さんの意図に反していることは明らかなので,
さすがに今回の裏物語は成功したとの印象は受けなかった。

最後に,駒子さんと探偵の「魔法飛行」が始まる。
それは,とても素敵な展開なんだけど,その前の距離を
取り過ぎた姿が心に引っかかってしまった。
現実のやるせなさも,しぶしぶ理解した。
こんな風に感じるなんて,私は子供すぎるのかな?

全体としては好感が持てる部分が多いので,お薦めすることには
変わりないが。

余談だが,有栖川有栖さんの解説に面食らった。
ななつのこと魔法飛行をまとめて評してある。
ななつのこを,「きれいなガラス玉に糸を通して首飾りができるように-
(略) 物語が浮かび上がる」と喩えていた。
私は「ひとつひとつの宝石が,ネックレスとしてつながる瞬間,
全ての謎が解かれる」と評した。

これぞ小説の波動。バリバリのプロと似た発想をした自分を
褒めてやりたいんだけど,やっぱり,盗作したみたいでいやだな。

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紙の本

気づかされてしまった私の譲れないもの

2009/10/06 23:29

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

誰にも譲れないものがある。

いつもいつも意識しているわけではないのだが、
それは「事件」が起こると意識せざるを得ない。

私は、ミステリーの読者ではまったくない。

だから、味わい方のルールを知らないといえるのかもしれない。

加納作品については、『モノレールねこ』、『ななつのこ』、
『ななつのこものがたり』という
ちょっと珍しい読み順でここまできた後追い蛇行読者である。

私は、駒子とほぼ同世代である。
(『スペース』まで読んだ今は、諸条件から駒子の方が若干年上かなと想像している。)

本書がハードカバーで出版された1993年当時、私は確かに大学生だった。

90年代がまとっていた雰囲気、90年代の普通の生活が、
冷凍保存のようにここに残っていたことを
懐かしく思いながらページを繰った。

私は、駒子が取得した単位よりもはるかに多くの単位を費やし、
ある資格と学位を取った。

所属していたのがその学位を専門とする場所だったからだ。

その職業は、職業倫理に関わる文章を2種類もっている。

それらは宣言であり自律的規範であるから、
それを破ったからといって、刑事的責任を問われるわけではない。

だが、本書の中で、「職業倫理的にどうなのよ!!」という人物が、
ふたりもその職業に就いているのは、私にはどうにも理解しがたかった。

しかも、その人物の職業倫理に関わる問題行動がなければ、
そもそも事件も起きなかったし、解決もしなかったという構成になっている。

私にとっては、それがなんとも理不尽で悔しかった。

私が読んだ数少ないほかの加納作品についても関連しながら書くと、
『モノレールねこ』は、対極の立場を理解するのが生命線だったのだと思う。

自分目線だけに立っていたら理不尽で理解できない行動が、
そうだったのねとわかるところがきらめきだった。

『ななつのこ』にも、それはあり、
なぜそうなったのかという理由、ばらばらだと思っていたものが、
最後につながるのが魔法のようだった。

そこにこめられた、それしか名づけようのない言葉は宝石だった。

私にとっては、それは謎が解けるに匹敵する、
大切な、大切な要素だったのだ。

本書でも、ばらばらだったものが、つながってはいるのだが、
そのつなげるものが私の譲れないものの対極にあった。

そうしないと、このお話ではばらばらがつながらないとわかっても、受け入れたくなかった。

この「事件」が、私の譲れないものを教えてくれたと思えばいいのかもしれない。

ダメ男は許せても、職業倫理に則らないこの職業の人物は許せないのだと。

私の中では、この職業の職業倫理は簡単に超えてほしくないと思っているのだ。

この部分は、この職業の存在理由に関わるのだから。

こだわりのポイントが、ちょっとズレていることは承知で、それでも力説してしまったが、
お話なのに、こんなに感情的にさせるのも、
それだけ私の中に本書が生きた存在になったからともいえるだろう。

本書については、つなぎとめる糸が違う色をしていたのならと思うと本当に悔しいだけなのだ。

このシリーズが好きな部類に入ることには変わりない。

ところで、ひとつ興味深かったことがある。

駒子が『ソフィーの世界』のソフィーと似たようなことをつぶやいていたことである。

『ソフィーの世界』の日本語訳が出るのは1995年。

駒子の、ときに哲学的とも思えるような悩みや思索は、ソフィーの前を行っていたのかもしれない。

こんな読み方ができるのも、後追い読者の特権かな。

さて、今回私の書いたものは、非常に個人的なものになったように思う。

誰かの役に立つものになっているのかどうかというと自信はない。

正直、とても怖いのである。

だが、駒子と似た悩みとちょっと向き合うためにこれを投稿してみることにする。

私は、ときにネガティブな感情を抱いてしまう自分をうまく表出できない。

どちらかというと個性的な方なので、万人受けはしないのだから、
勇気を持って、そのまんま表出してしまうしかないのだが、
それでもどこかみんなに好かれようとしてしまっている。

嫌われてしまうのが怖いのだ。

そのため、大きく嫌われていはいないけれど、
結局のところ、
自分は二番目以降であって誰の一番でもないという悩みを
駒子と同様に抱えることになる。

書くものにもそれは出ていて、
特に批判的なことをうまく書くことができなかった。

みんなと違っていても、ずれていても、
もしかして、かなり的外れでも、
それでも勇気を持って、今の私の感じたところを残しておく。

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紙の本

シリーズ2作目

2015/08/29 18:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る

デビュー作に続く、駒子シリーズの2作目。連作短編だけれど、最後に全編を通した謎が解ける、というところは前作と同じなのですが、前作のさわやかさと比べると、ちょっとほの暗い雰囲気もあります。

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紙の本

パステルカラーのミステリー

2004/07/04 17:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書「魔法飛行」は「ななつのこ」の鮎川哲也賞受賞後の第一作目であり続編でもあります。主人公は七つの子と同じく女子大生の駒子。探偵役は変わりますが短編の連作で長編仕立てというレシピは同じですね。相変わらずというか、この爽快感と感銘感(感銘感なんて言葉、ある?)は一体何処から? 何故? 今回の解説を有栖川有栖氏が書いておられますが、これが何と的を得た解説なのでしょうか。すごい、おまけだ。

 色彩で云うならパステルミステリーとでも云いたくなるような原色のないカラーで包まれた加納ワールドは、実は説明するのが難しいのです。右と左、黒と白、と明快に言い切れない辛さって、たぶんこの中間色のカラーにあるのではないかと思うのです。ニュアンスから感じろよ…みたいな部分が多くて。それでいながら方向性はしっかり見えていて読者は思う壺にズッポリと…。そして全てはミステリーのレールから外れないのですからねぇ。主人公駒子は最後に鬱積していた現状逃避だと思っていた自分の心が実は新しい出発の旅立ちと見極める事が出来ました。まさに魔法飛行。加納ワールドは可能ワールドでもあるのです。

 一人の作家を見つけると、ある程度まで追っかけないと済まない性格なのですが、ここ数年はあれこれと取り留めの無い読書でした。読まず嫌いみたいなものもあるので、たぶんまだまだ見落としてる作家も多いかと思います果敢に挑戦しなくては!

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紙の本

“ほわぁん”とした柔らかな気持ちで読み進められる作品です

2002/07/02 22:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まきしまむ - この投稿者のレビュー一覧を見る

入江駒子を主人公とする第二連作短編集。近況報告するつもりで書いて
ごらんという言葉に後押しされ小説を書き始めた駒子は、自分が日常生活を
送っていく中で疑問に思ったことや不思議に思ったことを題材に選んで
執筆を始めた。

童話作家の瀬田さんに当てた小説仕立ての近況報告は、彼女や友人たちの
成長を記すだけではなく、ある奇妙な事件をも同時にトレースしていた。
物語は自分の知らないところでも紡がれているのだ。

「駒子が書いた小説+瀬田さんの感想・解説+謎の手紙」という組み合わせが巧く融合し
絶妙な世界観を生み出している。瀬田さんの感想は読者が漠然としか抱いていなかった
疑問点を明確な表層へと押し上げた後に、明確な回答までも提示してくれる。しかし、
瀬田さんは全てを解決してくれるわけではない。瀬田さんの感想文の後に「謎の手紙」が
届くことで読者は作品全部を通した謎解きに挑戦しなければならない。

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紙の本

人の心は空を想うことで昇華されていく

2002/03/18 14:10

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投稿者:穂高 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 空、宇宙に関するキーワードが多く登場する、人間に対する愛情にあふれたミステリー。話の設定は「ななつのこ」の続編にあたる。
 今回も構成は凝っている。日常を物語として書き始めた女子短大生駒子と、それに感想(謎解きを含む)を返す瀬尾さん(彼に関しては「ななつのこ」を読んで下さい)。そして、せっぱ詰まっていてほのめかしの多い差出人不明な謎の感想文が、存在意義不明のまま各エピソードに付いてくる。この謎の手紙こそが今回のバックボーンであり、最終章ではばらばらと思われたすべての話が一つにつながって謎が解かれる。やられました。

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紙の本

mahou

2001/06/29 17:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:作家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 加納さんの本は良く読ませていただいています。この作品は、加納さんらしいもので、何気ない日常の中に色々と謎を入れ、それを解き明かすものです。これは、“推理小説”と言う硬い名前ではなく、魔法小説です。あまり推理小説を読んだことのない方には良いと思います。

『秋、りん・りん・りん』
 主人公の駒子と、通称愛ちゃんの大学生活での話です。
『クロス・ロード』
 美容院で聞いた、幽霊交差点の話です。途中で少年が出てきて…。
『魔法飛行』
 学園祭でのUFOのお話。
 もう1作品ありますが、ここで終わりにしたいと思います。この中には、誰かから来た、手紙のやり取りがあるので、これも必見!!

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紙の本

優しさあふれる連作短編集

2001/03/16 23:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 四つの章からなる連作推理モノで、日常の不思議な謎を解明していくという作品。まず、文章の巧さがいい。伏線の使い方も見事。ミステリーとしての派手さはないが、物語として、充分楽しめる作品。読後も爽やか。

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紙の本

エンデバー、その切なさ

2001/01/19 12:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 女子大生駒子の周辺で起こる、ちょっと不思議な出来事を巡る連作短編集。
 微笑ましかったり、切ない物語の末、彼女が行き着いた真実は?そしてそのとき探偵は?
 本好きの主人公、日常の謎、駒子と探偵役との関係など、北村薫氏の「円紫さんと私」シリーズとどうしても比較されてしまうこのシリーズだが、どこにでもいる普通の人々の普通の日常を淡々と描いているという点で印象がガラリと異なる。単に<普通>とか<普通の子>とか一括りにしてしまいがちな現代の弊害のなかで、<普通>の中にこれだけの暖かい視点をあて、その個性を探っていることに、現代的な共感を持てる。強烈なインパクトがあるわけでもなく、刺激的な謎があるわけでもなく、それでいて読後に残る郷愁めいた余韻がいい。

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紙の本

ロマンス小説が好きで、ちょっとしたミステリーが好きな人向き。

2004/07/20 18:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:書子司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

殺人事件も暴力も、セックスもありません。ちょっとした日常の謎が何となく解明されていきます。そして、今どき珍しい、本当は好きなのに、ちょっとイジワルしてしまう女性や、付きあいたいと思っているのに会うと必ずケンカ口をきいてしまう男女、絵に描いたようにとんがった女の子が主人公の女性のまわりにいて、日常生活の中の謎を提示して、そのなぞ解きに奔走します。
北村薫氏の円紫師匠シリーズと同じように、日常生活に隠された謎を若い女性が訊ね、それを年上の男性が解明するという構成になっています。
でも、ちょっと違うと思います。北村薫氏のなぞ解きはまさに、視点の変換によって、これまでポジと見えていた絵柄が実はネガであった、というものでした。例えば、「砂糖合戦」の砂糖を入れている行為が実は……(これ以上説明するとネタバレになるし、ミステリー好きの人には、今更説明することも無いストーリーですから)というようなアイデアあふれるものだと思います。しかし、この作品のなぞ解きは、どちらかという予定調和された推理というか、主人公が謎、と考えているだけでいろいろな解釈ができることの中からひとつの推定を解決として提示しているだけで、そこには驚きもアイデアもないと思われます。
そこで、はたと気づきました。この作品は謎が主というより、登場人物の心の動きや感情、恋愛感情が綴られた、どちらかというとミステリー風味のロマンス小説。ハーレクインロマンスになぞ解きのミステリーを絡めた小説だと。
例えば、2番目の短編、クロス・ロードの作中で、語り手である駒子が少年と出会うシーンなど、その好例ではないでしょうか。ちょっと長いのですが、引用してみます。
「──よお」ありがとうございましたの、声に見送られて美容院のドアを後にした私に、声をかけてきた人物がいた。女性に対する第一声として、あまり上等のエチケットとは言えない。真正面の歩道の低い手すりに、ひょっこりと腰を下ろしている声の主を見て、おやおやと思った。先刻〈シゲ〉と呼ばれていた、色の黒い少年だった。彼は相変わらず不機嫌この上ない顔で、ふたたび口を開いた。「よお、お前さあ……」「お前とは何よ、年上に向かって、失礼じゃない。ちゃんと名前で呼んで欲しいわ」知らないうちに、弟に対するような口調になってしまった。相手はちぇっと舌打ちした。「おかあみてえにうるせえや」とかなんとか口の中でつぶやき、それからぼそりと言った。「だって名前、しらねえもん」「入江駒子よ。いい名前でしょ?」「コマコねぇ」
という会話があって、主人公の駒子は幽霊がでるという交差点へ行くわけでなのですが、実際にこんな出会いと会話があるんでしょうか。舞台のセリフのように、ロマンス好きの女性が望むような会話、読んでいるとどうしても気恥ずかしくなってしまうような会話で、まさにロマンス小説。
トラベルミステリーと呼ぶジャンルがあるように、ロマンスミステリーというジャンルでくくるのが良いかな、と思います。

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2004/11/23 18:43

投稿元:ブクログ

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