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レバレッジド・バイアウト KKRと企業価値創造
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.3
  • 出版社: 東洋経済新報社
  • サイズ:21cm/292p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-492-52109-7
  • 国内送料無料

紙の本

レバレッジド・バイアウト KKRと企業価値創造

著者 G.P.ベーカー (著),G.D.スミス (著),岩村 充 (監訳),日本債券信用銀行・金融技法研究会 (訳)

1990年代アメリカの企業社会に多大な影響を与えている企業買収手法LBO(レバレッジド・バイアウト)を精緻化した金融会社コールバーグ・グラビス・ロバーツについての記録と分...

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レバレッジド・バイアウト KKRと企業価値創造

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商品説明

1990年代アメリカの企業社会に多大な影響を与えている企業買収手法LBO(レバレッジド・バイアウト)を精緻化した金融会社コールバーグ・グラビス・ロバーツについての記録と分析をまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.4

評価内訳

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企業再生アメリカンウエイ

2003/03/19 17:44

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本は世界第2位の経済大国になったが、いまだにインテリの
間では金銭を卑しむ風潮が残っている。金銭について、あるいは
金儲けについて公然と語ることははしたないことと学校で教える
からそうなるのである。元々日本の学校は江戸時代の武士教育の
流れを汲んでいる。だから産業再編という日本経済の重要課題に
ついても、「金儲けを目的としない公的機関・第3者機関が
公平な視点から弱者救済に目を配りながら行うこと」が良しと
されている。米国流の企業買収は「ハゲタカファンド」なんて
おどろおどろしいレッテルを貼られ忌避されている。しかし
産業再編企業再生という大変な大事業を、何の報酬もなく
ただただ「社会のため」「弱者の為」に奉仕するようなおめでたい
人がこの日本にいるだろうか?実はそんな人はいないのである。
だから日本は何時までたっても企業再生も産業再編も遅々として
進まないのだ。その点アメリカは全てを「個人の欲望を満たすこと」
を通じて解決しようとする。「強欲な人間たち」を誘い込み、彼ら
に莫大なエサを提示して彼らを大金持ちにしながら、その過程に
おいて産業を再編し企業を再生しようとする。日本の基準からすると
動機たるや極端に不純な「卑しい」ものなのだが、それが結果として
素晴らしいものを生み出す。一見「公平無私」で「清潔」な高級
官僚に「それがエリートの義務」「ノーブレスオブリージュ」なんて
自分なら絶対やらないような無理難題を押し付け、ひたすら無償奉仕
を要求する日本では何時までたっても物事は前に進まないが、強欲
な金儲け主義者が前面に出てくるアメリカでは、極めてダイナミック
な変化がものすごいスピードで行われ結果として社会も国民も
益々ゆたかにハッピーになっていく。非常に考えさせられる
人間のパラドックスがここにある。そろそろ高級官僚に無償奉仕を
もとめ自分は社会へのぶら下がり健康法を決め込む日本国民に
カツを入れる時が来ているように思えてならない。

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日経ビジネス2000/5/22

2000/10/26 00:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:平井  岳哉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本著は、1988年のRJRナビスコへの314億ドルをかけた企業買収で世界的に名をはせた投資専門会社KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)社の創業からの歩みを記録したノンフィクションストーリーである。ビジネススクールで教鞭を執る2人の学者による、社内資料とインタビューを駆使した企業史・ビジネス解説書という性格も有する。
 レバレッジド・バイアウト(LBO=買収先資産を担保にした借金による買収)は、買収資金の大半を外部借り入れに依存。これを手掛けるのは、いわば企業再生のプロ集団だ。
 資金調達や事業売却などの派手な再建手法に目をとらわれがちだが、最も重要なのは、人間の心理を巧みにつかんだ経営手法にある。買収後の経営者には、外部スカウトや内部昇格を含め適任の人物を選任するが、その際相当額の個人資産を出資させ、経営者と所有者を同一化させるスタイルを取る。このため自己の資産と報酬がかかった経営者は、企業価値の指標となる株価を高めるため、埋もれた資源の発掘や無駄な資源の放出などリストラに邁進するのである。最近日本でも見られるようになった、従業員が自社の株式を購入し、自ら経営者となって再建に取り組むMBO(経営陣による企業買収)は、この手法と同一である。
 今日のアメリカ経済の盛況の前史には、70年代における長い低迷があった。この時期、アメリカの大企業では資本と経営の分離の下、経営者は誰からも規制を受けない野放しの状態にあり、これが無責任な経営を引き起こした。経営者の暴走を抑えるために株主の立場を強化し、ストックオプション(自社株購入権)のようなインセンティブを付与しながら首のすげ替えを頻繁に行うといった緊張感を経営者に植え付けたことが今日の活況の一因とも言われている。KKRの開発した手法も、コーポレートガバナンス(企業統治)の考え方に沿い、ビジネスモデルとしてどの業種の企業でも適用できるように仕立て上げた点が先駆者たるゆえんである。
 成功・失敗を含めてKKRの代表的な投資案件の処理を通じて、アメリカ企業社会の強引だが強靱なダイナミクスが浮かび上がる。日本ではKKRの行う「利ざや稼ぎビジネス」の評価は高いものではない。しかし、我が国の大企業の中には、バブル時の経営責任をいまだ明らかにせず、トップの地位に居座り続けている経営者もいる。その多くが株をほとんど持たないサラリーマン経営者であることを考えれば、経済再生のカギもこのビジネスに隠れているのかもしれない。
Copyright (c)1998-2000 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.

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2007/09/16 17:27

投稿元:ブクログ

既に絶版になっていますが今のLBO・MBOブームの中でこそ読み返す意味もあると思います。内容は充実しています。

2010/10/02 02:01

投稿元:ブクログ

本書で紹介するLBO(レバレッジド・バイアウト)は、それによって水ぶくれした企業を解体・再生するために80年代に出てきた金融技術である。本書は、88年にRJRナビスコを総額250億ドルという史上最大のLBOによって買収したことで有名になったKKRを中心にして、LBOの実体を分析したものだ。

2010/07/06 11:48

投稿元:ブクログ

◆概要抜粋
【外部負債による強制力の重要性】
“案件成立時の資本構成は企業の潜在的キャッシュフロー改善能力を詳細に分析して決定された。この段階では、買収対象企業、出資者、CEOも含めた利害関係者全員が外部負債に先導された基本戦略、および当初2~3年間の達成目標に組み込まれるのである。対象企業と貸し手の間の契約条項で議論の余地がないほど明確に規定されているコベナンツは、業績及び経済効率の改善を求める。借入返済スケジュールは被買収企業の経営陣に、結果重視の予算計画を厳格に遵守することを強いる。したがって案件の収支計画に従うことは必至で、企業運営のあらゆる段階において事実上予算にしばられることとなる。”

“企業運営は、成長目標からマーケティング、新規設備投資、研究開発費、人員採用、給与・報酬等の全ての経費予算計画を、大部分の上場している大企業において穏やかな強制力をもって実施されている知的訓練以上のものにしなければならない。厳格な「借入金返済の規律」は不注意、意外性、誤差を許さない。問題が生じた場合には包み隠さず明らかにしなければならない。バイアウト後の環境下では経営には透明性が要求される。”

“バイアウト時のストラクチャーは短期的には借入金返済を行い、長期的には資本の価値増大を追及するように条件設定されている。”

【価値創造/価値解放】
“経営再建による企業価値「創造」ではなく、基本的に健全な企業の未実現価値を「解放」すること”

“セイフウェイは、バイアウト前から、資源配分の誤りと杜撰なコスト管理体制に悩んでいた。資産と従業員に厳格なダウンサイジングを課すことによって初めて前進が可能になった。資産売却、間接経費削減、人員解雇が事業を救うためだけでなく、残余部分の生産性向上のためにも必要であった。・・・(略)・・・対照的にデュラセルのバイアウトは、問題の解決ではなく、十分に活用できていなかった資産の潜在能力を実現することが必要であった事例である。経営陣が官僚主義的束縛から解放され、優れた製品に投資をし、不合理な交渉なしに事業運営に専念できたとき、デュラセルは急速に成長し、利益を上げるようになった。”

【利害衝突と信望】
“KKRが長期間この業界で生き残っているのは、その評判を維持し続けているからであり、その評判は単に成功した案件だけでなく、失敗した案件についてどのように対処したかにかかっている。危機的な状態にあるバイアウト案件の運営は、主要参加者の利害衝突の調整を意味する。バイアウトの契約成立時には、レバレッジの高い資本構成のために、バイアウト会社が管理責任を負っている共同体に対して経営者、所有者(株主)、貸出人の全てが運命共同体の立場に放り込まれる。しかしながら、財務上の問題が発生した場合、これらの参加者の間では必然的に利害の衝突が生じることになる。銀行団はコベナンツ遵守を主張、債権所有者はその契約条項上の要求を主張、また株主たちは忍耐強く待つ。KKRの仕事は単に債務返済を進めるだけでなく、各層の貸出人間、貸出人と所有者の間に立って緊張関係を解きほぐさなければならな��。・・・(略)・・・経営者(その延長線上にある取締役も同様であるが)は当初の出資額が比較的小額であるため、彼らの出資持分を一種のオプションと見なす余裕を有するのである。すなわち、経営者の投資リターンの上限は常に無限に広がっているのに対して、貸出人は資産に対する固定した権利を保有することで、資産価値下落に伴う損失リスクの大部分を背負わされていることになる。”

2013/05/23 22:38

投稿元:ブクログ

"The New Financial Capitalists" by Baker and Smith

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