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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.2
  • 出版社: 祥伝社
  • レーベル: 祥伝社黄金文庫
  • サイズ:16cm/651p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-396-31201-6

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文庫

紙の本

完本梅干と日本刀 日本人の知恵と独創の歴史 (祥伝社黄金文庫)

著者 樋口 清之 (著)

完本梅干と日本刀 日本人の知恵と独創の歴史 (祥伝社黄金文庫)

926(税込)

完本・梅干と日本刀――日本人の知恵と独創の歴史

832 (税込)

完本・梅干と日本刀――日本人の知恵と独創の歴史

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みんなのレビュー10件

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評価内訳

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  • 星 2 (0件)
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紙の本

伝統の握り飯

2004/02/14 00:30

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:北祭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 後鳥羽上皇により1265年に再建された「三十三間堂」(京都)は有名である。矢を通すほどにまっすぐなお堂は全長128メートル。これまで700年を超える月日に耐えてきた。なぜ台風や地震に耐えられたのか…

 「現代の建築技術は、まず地盤を固めてから建てる。ところが三十三間堂はまったく違う。わざわざ地盤を不安定にするのである。不安定というより“動くように”といったほうがよいかもしれない。…地面を粘土や砂利など弾力性のある土壌で固める。この地盤に、水に浮きを並べるように柱をのせる礎石を置き、…いうならば、波に浮かぶ筏(いかだ)のようなものである。」

 たとえ地震がおきても振動が直接にはお堂に伝わらず、緩やかな地盤は地震が終わるともとの状態に復元するという。「驚くべき科学的精密さ」である。「日本には古来、すごい科学があった」と著者はいう。全651頁、次から次へと繰り出される実例の前に、ただ圧倒され、納得する以外にすべはない。

 <うまいもの>を食べたいという衝動は日本人にある古来からの特色であるらしい。米を主食とするのが何よりの証という。米を玄米のままで食べておれば、ビタミンA、BはもとよりC、F、Kといった稀少ビタミンもとれるのにそうはしない。半搗米にして蒸すと、これが<うまい>のである。搗くと澱粉質だけになるので栄養面での不足を補うために日本人は副食品に凝ることになる。ここに、世界でも類をみないほどに何でも食べるといわれる和食の秘密があるという。
 ともあれ「うまい米が食べたい」「これを保存して、どこへ行っても食べたい」という飽くなき衝動により白く輝く丸々とした伝統食品が生まれた…

 「米の保存からいうと、…半搗米にしたり、糠を取ったものを蒸すと、すぐに空気中の糀菌と接触して分解をはじめる。それを防ぐために生まれたいちばん素朴な方法が、<握り飯>である。
 握り飯をつくると、外側は空気に接触するから、かびが生えたりするが、中は腐らない。そこで握り飯の表面に<発酵作用を止める塩>をまぶしたり、ミソで包んだり、あるいは焼いて表面を<炭化>させておく方法を考えついた。
 なんとか<うまいもの>を食べたいという執念である。握り飯の原理をさらに徹底すると、ぎゅっと圧縮してつぶせばいい。それが餅である。餅は携帯食だから、<持ち飯>、長く保つからではなくて、<持って歩く飯>という言葉から生まれた携帯食の意味である。(餅も)表面だけを空気にさらすが、そのときに空気に直接触れないように、今日では<粉をまぶす>、これにより保存食としても完成したのである。」

 とても身近な握り飯やお餅。そんな日々の生活に密着した伝統食品のなかにも確かな<智恵>が秘められている。そして、本書によれば、その<智恵>の悉くに科学的な根拠があることが分かるのである。科学とは、それ自体では色もない。しかし、人が生きる上で必要な<智恵>を支え、これに寄り添う姿を見せたとき、そこに確かな価値が生れる。本書には、伝統と科学とが相反することのないひとすじの道が示されている。

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2011/03/17 11:36

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2007/07/04 21:10

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2007/11/23 18:18

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2013/12/15 08:12

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2011/05/31 00:00

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2013/08/15 23:09

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2011/04/13 20:36

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2011/10/30 15:02

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2012/08/21 11:48

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