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星踊る綺羅の鳴く川
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 6件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.2
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/190p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-210056-8
  • 国内送料無料

紙の本

星踊る綺羅の鳴く川

著者 赤江 瀑 (著)

数百年の時を隔てて、幻と現つ、ふたつの芝居の国の間に、束の間、回廊が拓かれ、きらびやかに、冷ややかに、精霊たちの宴が繰り広げられる。鯉の腹の中眠りから、光に封じこめられた...

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星踊る綺羅の鳴く川

1,728(税込)

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商品説明

数百年の時を隔てて、幻と現つ、ふたつの芝居の国の間に、束の間、回廊が拓かれ、きらびやかに、冷ややかに、精霊たちの宴が繰り広げられる。鯉の腹の中眠りから、光に封じこめられた魔界が出現する…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

赤江 瀑

略歴
〈赤江瀑〉1933年下関市生まれ。日本大学芸術学部演劇科卒業。著書に「ニジンスキーの手」「八雲が殺した」「月迷宮」「霧ホテル」ほか。

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みんなのレビュー6件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

絢爛たる幻、静謐なる怪奇

2001/11/27 14:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々宝砂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 横尾忠則描く表紙が美しい。火焔に巻かれて舞い立つ巨大な鯉に、満開の桜と花火が華を添える。しかし、遠景に見えるのは、川の中でもだえ苦しむ亡者の群だ。よく見れば、炎に灼かれる亡者の姿も見える…

 さて、本をひらけば、のっけからただならぬ気配。「色濃い闇が垂れ籠めている。/ なにも、見えない。なにも、動かない。ふだんは、ここは、物音ひとつしない、静謐(せいひつ)の大暗黒に領された死の国である。」 冒頭からこの緊迫感。そして、ねっとりと色濃い闇に、きらびやかな涼しい音色が響く。闇に浮かび上がる、銀の小花の花櫛。舞台の一角が照らされるように、そのまわりだけが明るくなって。

 そこまで読んで、私は気づく。普通の小説を読むようにするすると読んでは、いけないのだ。舞台監督になったつもりで、脳裏にくっきりと絵を浮かべて、読むべきなのだ。そのまま舞台にかけられそうな感じがするのに、ト書きのようなポキポキした描写ではない。恐ろしく詩的だ。そこに芝居めいた台詞で登場するのは、夜着に羽織をひっかけた若者と、姫姿に着飾った太夫(たゆう)。続いてていねいだが俗っぽい口調で現代の女優が現れる。三人の台詞から察するに、そこは、通常の世界ではないらしい。女人禁制の魔界なのである。そしてそこの住人は一種の精霊なのだ。肉体が亡びてもなお、消えることなく生きている、妖しい存在。彼等の暗黒の国は、江戸爛熟退廃期の楽屋そのもの。賑やかに騒ぐのは女形、床山、若衆、囃子方(はやしかた)、黒衣(くろご)…彼等は、桜の精気を吸い取って、芝居遊びに桜遊びとしゃれこむ。そんな魔界に、生身の、しかも女が侵入したのだから、無事にすむはずがない。太夫の一人はまなじり決して「いけしゃらくさい、帰れ!」と命ずるが、当の女優とて、伊達や酔狂でこの魔界を訪問したのではない。彼女には、彼女なりの、狂おしいまでの芝居への情熱があった…

 こんな要約は本当のところ無意味。贅を尽くした文章の綺羅を味わうべし。私の書評なんか読むのやめて、さっさと『星踊る綺羅の鳴く川』をお読みなさい。申しあげることは、これッきり。サァサ、お早く、お読みあれ。

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2005/07/26 02:11

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2007/05/06 18:10

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2011/06/30 23:36

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2012/03/13 23:15

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2012/10/26 20:47

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