- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.2
- 出版社: 新潮社
- サイズ:22cm/396p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-646201-X
- 国内送料無料
武満徹著作集 1
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:27,000円(250pt)
- 発送可能日:1~3日
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収録作品一覧
音、沈黙と測りあえるほどに | 7-214 | |
---|---|---|
樹の鏡、草原の鏡 | 215-396 |
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紙の本
全5巻の刊行が待たれる
2000/07/10 00:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安原顕 - この投稿者のレビュー一覧を見る
武満徹とは、高校時代に偶然、出会った。後年、親しくなってからそのことを問うと、残念ながら記憶になかったが、1950年代末期、月に1度、新橋の高級ナイトクラブ「マヌエラ」で昼間、「ジャズの研究会」をやっていたことは覚えていた。「生まれ代わったらジャズマンになりたい」とは、彼の有名な言葉であり、ぼく自身も、何度か直接聞いたことがある。また彼は無類な映画フリークで、「いつか映画を撮りたい」とも語っていた。66年の生涯は短かかったとの思いは誰にもあるが、『サイレント・ガーデン』(新潮社)の病床日記を読むまでもなく、若年時から病弱な彼としては、よく66歳まで生き長らえたとの考え方もできる。作曲家として超多忙にもかかわらず、文才もあった彼は数多くの著書を書き、小説まで発表している。この『著作集』は、第1巻『音、沈黙と測りあえるほどに』『樹の鏡、草原の鏡』、第2巻『音楽の余白から』『音楽を呼びさますもの』、第3巻『遠い呼び声の彼方へ』『時間の園丁/夢の引用』、第4巻『音・ことば・人間』『オペラをつくる』と、概ね単行本が2冊ずつ入っているが、第5巻は『夢と数』その他、単行本未収録、プログラム・ノーツ、対談、年譜、作品表、廃盤を含む詳細なディスコグラフィーが付くというから刊行が待たれる。第1巻『音……』を拾い読みしていたら、こんな文章があった。「ジャズから私は多くの影響を受けた。音楽的な面でよりも、むしろ、ジャズは私にとって認識の至上の方法としてあったと言った方がただしい。/ジャズが音楽として絶対のものであるなら、私はためらうことなくジャズにしたにちがいないのだがーー/すぐれたジャズのプレイには私たちを苛立たせるようなサッドな情景が展かれていると思う。そのために私はジャズをあきらめてしまうのではなくて、チャーリー・パーカーのジョン・コルトレーンのセロニアス・モンクのそして数多くのジャズ・メンの音楽体験を共有するために再びその演奏を聴こうとするのだ。/こぢんまりとコンパクトされたような音楽はジャズという名で呼ぶことはできないだろう。永遠への欲望を秘めた不確定で不安定な足どりがジャズの拍(ビート)ではないだろうか。ジャズは結論を準備しない」。
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