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商品説明
公園・道路・商店街・駅・駐車場・集合住宅の敷地内など、子どもが被害にあった場所の実地調査に基づき、多数の写真と地図をまじえて、街の中に潜む危険を指摘し、対策を提案する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
中村 攻
- 略歴
- 〈中村攻〉1942年生まれ。現在、千葉大学園芸学部緑地・環境学科教授。地域計画学担当。工学博士。都市計画学会、造園学会、建築学会、農村計画学会会員。
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紙の本
危ない公園、安全な公園
2001/03/04 21:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さるさる - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞に載るような凶悪犯罪ではなくても、けっこう怖いめに会ったことのある子は、予想していたよりもずっと多い。知らないおじさんに追いかけられたり、体を触られたり。それがどんな場所で発生したのか具体的に調べられ、丁寧に考察されたのがこの本です。
これを読んだ後、私は近所の公園など子どもの遊び場、道路などをどのくらい犯罪発生の危険性が大きいか考えて見るようになりました。
都市の子ども達が、のんびり庭先の草花の世話をしている近所のおばあさんや、ベンチでゆっくりひなたぼっこしているおじいさんなんかに、それとなく見守られて遊んでいた状況って、犯罪防止には一番効果があることだったんですね。
紙の本
町のなかのどの死角で,子どもは犯罪にあっているかを調査。その対策に住みよい街づくりを具体的に提案する
2000/10/06 15:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:杉山 由美子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
千葉と東京の8000人近い小学生に調査したところ,4割が追いかけられたり,脅されたり,わいせつ行為をされていた。しかも,公園,駐車場,道路,商店街,集合住宅,駅など子どもがよく通ったり遊んだりしているところで,昼間,被害にあっていたというおそるべき事実が明らかになった。加害者の7割は大人の男性で,子どもにとって知らない人だった。犯罪と隣あわせに暮らしている子どもたちをどう守ったらいいのか。
子どもが実際に被害があった場所の実地調査をし,街には死角ともいうべき空間があり,大人の視線が届かないところで,子どもが危険にさらされていることを,ふんだんな写真や地形の図面から示唆している。
都市計画研究家である著者は,死角的空間のない,子どもにとって安全な街づくりがどうすれば実現できるか具体的に提案している。大人も子どもも閉じこもらずに,空間を気持ちよく共有する街づくりが見えてくる本である。教育関係者や都市計画や建築業にたずさわる人に読んでほしい内容だ。
(C) ブックレビュー社 2000