「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
シリアの洞窟で発掘されたネアンデルタールの完全人骨から先端科学を総動員した総合研究によって人体を復元し、コンピュータ上での歩行を実現させた。発掘から復元まで現場に立った科学者による人類史の謎に迫る壮大な記録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
赤沢 威
- 略歴
- 〈赤沢威〉1938年大阪府生まれ。慶応義塾大学文学部西洋史学科卒業。東京大学総合研究博物館教授等を経て、現在、国際日本文化研究センター教授。先史人類学専攻。著書に「採集狩猟民の考古学」ほか。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
人類の帰来の謎を解明するため,約30年間発掘調査を続けた科学者の人類学に対する情熱と夢が凝集した本。
2000/07/17 09:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
95年秋,先端のコンピューター技術を駆使することで,ネアンデルタールの子供「ナジャッハ」(ナジャッハとはアラビア語で成功という意味)が立ち,歩いた。ナジャッハの年齢は約2才,身長は約80センチだ。
筆者は,約30年間,人類の帰来の謎を解明するために発掘調査を続けてきた科学者だ。そして93年の夏,ついにネアンデルタールの完全人骨の発掘に成功した。
いままでに例のないほど保存の良い人骨を手にした筆者は,新しい研究にチャレンジする。それは,200点近い骨を組み合わせ,全身骨格を復元することだ。また同時に,骨格の上に筋肉を付け,皮下脂肪を付け,子供の全身像の復元にも挑戦した。そして,ナジャッハは,よみがいえり,コンピューター上で歩行したのだ。人類学の進展の情熱を燃やす著者の飽くなき挑戦によって,専門の枠を越えて集結した科学者の努力によりネアンデルタールを見事によみがえらせることに成功した。
本書からは,人類の進化の歴史に挑む科学者の情熱が伝わってくる。
(C) ブックレビュー社 2000