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エチオピアからの手紙(文春文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 6件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.3
  • 出版社: 文芸春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/315p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-754505-5
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

エチオピアからの手紙 (文春文庫)

著者 南木 佳士 (著)

エチオピアからの手紙 (文春文庫)

637(税込)

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みんなのレビュー6件

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評価内訳

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  • 星 1 (0件)

生と死を背伸びしないで見つめた結果が詰まっています。

2017/05/20 17:40

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

純文学作家の南木さんの初期の作品を集めた短編集である。
破水で文学界新人賞を取ってデビューした。
この著作は,デビューから芥川賞を取る前までが収録されており,
デビュー作以降の収録作品はいずれも芥川賞候補となっている。

南木さんは内科医だ。多くのガン患者の死に立会い,
自らに培われた類まれな死生観を持つ。
初期の作品群は,死に呼応するように誕生を並べる試みも
しているが,死だけに絞った作品の方が素直な魅力を放っている。

芥川賞受賞後,作家活動の繁忙化と内科医としてのこれまでの
ダメージの蓄積が重なり,パニック障害を起こした。
皮肉な事に,この経験が中期以降の作品群を生み出す
もう一つのきっかけとなった。

南木さんは,この短編集の文庫本化にあたり当時のことを
振り返っている。その中で自らをひ弱で臆病と評していた。
優しさの裏返しだと思うが,きれいごとにまとめない所が
南木さんらしい。

南木さんの一連の作品には, いつも根底に死生観が
流れている。小説を読む時くらい現実に引き込まないでくれと
評していた人がいた。
私とは正反対の結論だけど,その人の評価は良いと思った。
とても人間くさいと思ったからだ。

死とは,死に急ぐものでもなく,ましてや死の存在を否定して
まで生きようとするものでもない。実に,実に自然なこと。
延命治療とかホスピスとか聞いた事があると思う。
この短編集に目を通せば,心に去来する不安に対し
何かの答えが見つかるかもしれない。

作品中で,モルヒネ投与量を減らして患者と話をさせろと迫る
家族がいる。精一杯の治療は義務だと詰め寄る家族がいる。
南木さんは,生かされる人の自己満足と知りながらも,
そんな家族の要求を否定せずに対応する。
要求がもたらす結果と,患者の気持ちも明らかにされる。

南木さんは,十分満足に生きるという事の根源的な意味に,
いつも対峙しているような作家さんだ。

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2008/05/13 14:15

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2009/03/10 10:49

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2009/07/13 14:08

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2013/04/17 19:49

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2013/02/08 15:19

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