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  • みんなの評価 5つ星のうち 4 326件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.3
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/572p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-264799-0

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封印再度 Who inside (講談社文庫 S&Mシリーズ)

著者 森 博嗣 (著)

封印再度 Who inside (講談社文庫 S&Mシリーズ)

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書店員レビュー

ジュンク堂書店三宮店

キーパーソンは誰?

ジュンク堂書店三宮店さん

大学工学部建築学科助教授・犀川創平と教え子であり恋人(?)である西之園萌絵が事件を解決する、通称S&Mシリーズ。どの事件もメインの謎は密室トリックである本シリーズにおいて、今回の事件は二つの密室が登場する。
 親子二代にわたっての密室での死。家宝である天地の瓢と呼ばれる壺に入った鍵。しかもこの鍵は壺を割らずに取り出せて、中に戻す事が出来るという。
 この二つの謎の真相もそうだが、私個人としては、密室殺人の解明に関係する、ある人物のある一言がこの作品のメインと言えると思う。人によっては多少無理があると言うかもしれない事実だが、私はこういった特異な真相がある作品の方が好きです。
 最後に触れずにはいられないのが、本作のタイトル。二つの謎にからんだダブルミーニングとなっている。このタイトル一つとっても森博嗣恐るべし。

文庫・新書担当 山中信哉

みんなのレビュー326件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

実際に再現可能ならちょっと見てみたい

2009/01/08 13:41

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 儀同世津子の土産話として、50年前の密室死の現場に残された、取り出せない鍵の入った壺とその鍵で開ける箱の話を聞いた西之園萌絵は、現場となった旧家を訪ね、現物を見せてもらう。その後、50年前に亡くなった香山風采の息子、林水も、父と同様の状況を残して死体で発見される。萌絵から話を聞いた犀川創平は、嫌々ながらも事件に巻き込まれていくのだが…。密室と家宝の謎に関係はあるのか、果たして自殺なのか、他殺なのか?

 提示された謎に対して、問題を分割し、状況を再現する仮説を立て、実際に検証するというのが、解決へのステップ。この際に作者は、問題を、論理的に解決できる問題(=どうやって密室を作ったか、何のために密室を作ったか)と、解決できない問題(=事件の動機、など)に分け、後者に対しては不定のままにしてしまう。一方で前者については、一意に解を定めるのだが、その際に使用する道具立てとして、おそらく一般読者があまり知らなかったであろうことを平気で使用する。これをアンフェアだと否定する向きもあるかもしれない。しかしこれは、作品を読むに当たって前提とする常識の、拡張的再定義を読者に求めているともいえる。あなたの知らない常識が世の中には溢れているのだよ、というわけである。
 この、これまでの常識と新しい常識の接触と融合というプロセスは、犀川と萌絵の関係の変化という形でも比喩的に表現されているのではないだろうか。このようなミステリーの枠組みを拡張するための試みがなされていることが、本作を、単に読み捨てられるのではない、再読可能な物語たらしめている原因ではないかと思う。

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紙の本

香山家に伝わる家宝「天地の瓢」と「無我の箱」の謎とは——

2006/03/25 21:15

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kou - この投稿者のレビュー一覧を見る

香山家には二つの家宝が伝わっている。 その内のひとつ「天地の瓢(こひょう)」といういわくありげな名の壷の中には、鍵が入っているが口が小さくて取り出せない。仏画師・香山風采は息子・林水に、もうひとつの家宝「無我の箱」を開けるには、壷を割らずに鍵を取り出さなければならないと言い残し、謎の死を遂げた。そして50年経った今でも、その謎は解かれていないという。
萌絵はなんとかこの難解な謎を解こうとするが、そうこうする内に、ある雪の日、香山林水が父・風采とよく似た状況で、死体となって発見される。
川原で発見された林水、内側から施錠されていた林水の仕事場である蔵、蔵に残っていたおびただしい血痕、血糊のついた「天地の瓢」、その傍には「無我の箱」、見つからない凶器—— 林水を殺害したのは、誰なのか?

とても面白かったです。前半は他のシリーズ作と大差ありませんでしたが、読み終えたときには満ち足りていました。ここまでの満足感は『すべてがFになる』以来ですね。
今回のお話の焦点は、ひとつは萌絵嬢、もうひとつは「天地の瓢」と「無我の箱」でしょう。
前者は、ずばり、 “萌絵嬢、女優になる(そして周囲を振り回す)” です。
目的を遂げるために彼女は色々なお芝居をしていて、その見事さにびっくり。目的のためには手段を選ばないというのは西野園家の女性が持つ共通点のようですが、前作で大人になったなぁと思わせられた萌絵嬢、本作でやっぱり子どもだ、になってしまいました。
そしてもうひとつ。これは一言でいうなら「天地の瓢」と「無我の箱」に象徴される禅問答です。 微妙に完璧でないアンバランスさ、欠けているところに見出される美、己を滅するということ…。 そんなものが作品の中心を静かに流れていて、本を読みながら一緒に考えさせられ、読み終えても考えさせられます。 今回は明確な答えが出されていないので尚更です。謎が謎を呼んで、ひとつが解決されると更なる謎が現れて、そして全ては闇の中。

私はミステリは門外漢なのでよく分かりませんが、なんとなく森博嗣の作品はミステリとしてより文学として(いえミステリも文学ですが)読んだ方が楽しめるのかなと思いました。
幾つかの解説で、森博嗣作品は読者を放り出して答えを教えない(←悪い意味合いではありません)、とあったのが、本作で実感できました。この余韻が私にはなんとも心地よいのですが、すっきりさっぱりが好きな方には向かないだろうなと思います。

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紙の本

このトリックは、

2017/01/08 00:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る

流石に金属工学の素養がないと無理、と諦めました。「すべてがFになる」が非常に面白かったので、この作家の作品をもう一つ二つ読んでみようと思い順番を無視して本作を。「すべてがFになる」に比してスケール感や意外性は多少見劣りするものの、推理小説としてのレベルは標準以上だと思いますし、一気に読んでしまう程面白かったので、これから順番通りにシリーズ作品を全部読んでみたいという気にさせられました。その意味では、2作目にこの作品を選んだのは正解だったと思います。

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2004/09/28 22:03

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2004/09/28 09:56

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2005/03/26 03:00

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2004/10/29 21:00

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2014/11/23 10:19

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2014/12/31 17:09

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2005/03/28 01:17

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2006/12/12 10:57

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2005/04/18 12:22

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2005/11/11 04:11

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2005/10/25 00:42

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2005/09/21 21:34

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