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商品説明
偏屈にだけはなりたくない、と頑張って生きてきた。気づくと、もはやどうにもならぬ偏屈の谷底にいた。今は、世の中の周縁部から舞い戻ったこの谷底で、偏屈もまた楽し、と呟いて薄く微笑んでいる。偏屈パンクの魂の記録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
町田 康
- 略歴
- 〈町田康〉1962年大阪府生まれ。パンク歌手、小説家。97年「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞受賞。著書に「つるつるの壺」「俺、南進して。」、詩集「壊色」などがある。
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紙の本
はきはきと大きな声で読め!
2000/09/01 22:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mau - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分のことを偏屈だ貧乏だと言っている人間に限って、実際は結構いい人だったりそれほど金に困ってなかったりするものだ。大体、CDはともかく小説ではそこそこ印税もらっているはずではないか。
というわけで、この最新エッセイの内容そのものは自虐的すぎて展開も意外性に欠けるが、それゆえに筋立てを追う必要もなく、彼独特の文体の妙味にひたすら酔い痴れることが出来る。ハマルと、もう病みつき。
紙の本
2000/4/9朝刊
2000/10/21 00:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
若手作家の最新エッセー集。この人のエッセーにしては珍しく共通テーマがある。いわば「偏屈からの脱出」。本業のパンクロックのCDを一枚でも多く売るために、家に引きこもっていた著者は、敢然と外に出る。カラオケに初挑戦し、ディズニーランドへ出かけ、果てはパリへ、ニューヨークへ「外遊」する。そこで体験する違和感の数々。もちろん、書き手が心底から性格や生活を変えたいと願っているかどうか、真意はわからない。本気か、口からでまかせか、そのあわいが「うくく」と作家が表現する、くぐもった読後の笑いをもたらす。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000