サクラ大戦 巻の２ （富士見ファンタジア文庫）

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投稿者：エリック@　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　小説シリーズの２作目。

　内容は原作を踏まえながらも、若干の脚色や省略は勿論ある本シリーズ。
　スムーズに読める反面、非常に話が淡白な印象を持つかもしれない。元々、マルチエンディングが用意されているゲームが原作なだけに、小説でその部分が反映されないことがインパクトを弱めている面は確かにある。

　特定の人物に思い入れがあって『この人がヒロインじゃないと駄目だ〜！！』という人でなければ、別段、作品を読む分には問題ないものの、逆に恋愛の要素が殆どない本書を読んで違和感を感じる読者がひょっとするといるかもしれない。
　富士見ファンタジア文庫の作品にしては珍しく、その手の恋愛話がないので、そういう意味でも少し新鮮な感じはあるかもしれない。

　まあ、『恋愛がない作品なんて』という人は素直にゲームをしてもらうとして、実際に原作を忠実に再現し、それに＋アルファを加えた事については著者を評価すべきだと思う。
　話は調度折り返し地点で、これからが話しの盛り上がってくる場面なのだが、続巻に期待しよう。