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商品説明
もう国に望みは託せない! ひ弱で、バーチャルな人間が幅をきかす時代か、自立した個人が活躍する未来か。徹底的な市場化のみが「日本」を変えていく−。国家に関する様々な幻想を打ち破り、発想の転換を迫った異色の評論。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
竹内 靖雄
- 略歴
- 〈竹内靖雄〉1935年高知県生まれ。東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。現在、成蹊大学経済学部教授。経済思想史・経済倫理学専攻。著書に「「日本人らしさ」とは何か」などがある。
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紙の本
2000/4/24
2000/10/26 00:22
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投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
「国家はもともと市場の管理人であり、それ以上のものではない」というのが本書の出発点である。しかし、国家に望みを託そうとする人は少なくない。我々はなぜ国家に頼るようになったのか、すべての経済的事業を民営化することは不可能なのか、新しいタイプの日本人はこの国家幻想を払いのけられるのか…。
著者は現状及び歴史の分析に自由な発想を加え、国家の庇護を必要としない新しい日本の姿を描き出した。まずは「日本人がダメになってきている」という機運は、根拠の希薄な「憂国症候群」だと指摘。騒がれている大学生の学力低下に関しても、「日常生活に縁のない分数計算ができないから何なのだ、かわりにパソコンができるし英語もわかる」と、今昔比較の無意味さを強調する。そんなことよりもパソコンや携帯電話が若者にもたらす「ネットワーク個人主義」こそが脱国家を促進する新たな息吹だと力説している。
さらに、国家幻想の歴史的推移や日本の防衛問題などにも触れ「市場原理が優先する日本社会のシナリオ」を示す。ネットワーク直接民主主義が政治家を駆逐し、「権力」が売買されるというユニークな未来予測を披露する。
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