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商品説明
脳研究に基く英語学習法、砂糖粒から考える生命の誕生…。最先端科学から文学、哲学、思考の技術までを縦横無尽に語り尽くす前代未聞の授業が開講! 東京大学での講義を基にした21世紀の「学問のすすめ」。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
立花 隆
- 略歴
- 〈立花隆〉1940年長崎県生まれ。文芸春秋入社後、東京大学哲学科に再入学し、在学中から評論活動に入る。現在、同大学で講義を受け持つ。著書に「宇宙・地球・生命・脳」など。
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紙の本
西洋では無神論と言ってはいけない
2018/03/16 13:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文系の人には少し、色合いが違う本だった。参考になる個所は多数あった。
そんな中で、
1 「グリア細胞はニューロンと違って、細胞分裂が可能だ。グリア細胞は、どんどん増殖して、ニューロンの活動性と機能を高める。
アインシュタインの脳は、ニューロンの数は普通の人と同じだったが、グリア細胞の数は顕著に多かった。」と。
どうやらニューロンは伸びないが、グリア細胞は頭を使えば使うほど、増えるようだ。
留年もグリア細胞を伸ばすために、一日中読書しても、長い人生決して、損にはならない。あれも知りたい、これも知りたい、と知識欲旺盛になろうではないか。
2 「エラスムスは、観客という種族だった。自分はドラマの主役よりも、観客であることを望む。どんな犠牲を払っても観客の位置に止まりたい。裏切り者と呼ばれようと、変節漢呼ばわりされようと。
決して闘技場に自ら降りていかないこと。知性を研ぎ澄まして、何事にも動ぜず、ひたすら、見、聴き、測り、評価し、推論することに徹すること。それは冷たくて傲慢で、貴族的に見えるかもしれないが、それだけに徹すること」とデユアメルは言う。
著者の立花隆もこの考えに啓発された、という。何事も熱くならずに、冷静に見る。著者はガンを患ったが、あくまで、ガンを自分に起こっていることを、第三者の目で鋭く観察する。まるで、医者が自分を観察しているかのように。
3 「無神論は歴史的に唯物論と結びついている。共産主義者は積極的無神論者だから、エイシストはコミュニストという短絡した図式で見られる。
こういう時、便利なのあアグノステイク(agnostic)という言葉です。無神論のような強い響きがないので、嫌がられない。神はいるかもしれないし、いないかもしれない。そんなことは人間には知りえないとする立場です。」と。
日本人は海外で外人から「あなたの宗教は何だ」と聞かれると、「無神論だ」と答える人が多いが、外人から嫌われる。そんな時、I am agnostist.と答えよという。いい勉強になった。
紙の本
脳を鍛える
2001/03/15 14:20
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投稿者:55555 - この投稿者のレビュー一覧を見る
立花隆氏の東京大学での講義をまとめ更に手直したもの。立花隆氏が知の世界を縦横無尽に駆け巡る。
講義ということで学生向けに書いてあり現代版「学問のすすめ」のようである。
紙の本
これぞ、教養
2003/06/26 05:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これが教養だという事を教えてもらった。東大の著者の講義を纏めたものだが、脳の構造という生物学的な事から、文学、物理学と幅広く講義している。私の熊本大学の教養課程を振り返ってみると、こういう講義は全く無かった。著者は言う。大学とは学ぶ時間が圧倒的に多い時代だと。それを有意義に過ごさないということは、機会をドブに捨てているようなものだと。その通りだ。私は、ドブに捨ててきた。だから、今、こうして読書をし、それを取り戻しているのだ。
文学に関する記述は、知らない事ばかりだったが、物理学の話では、相対性理論の話が中心だったので、知らない事ではなかった。アインシュタインの凄いところは、今までの常識を覆したことだという。その通りだ。ニュートン力学が常識、時間・空間は絶対的なものというのが常識の時代に、それを否定する理論を打ち立て、それを確認する実験方法をも提唱する。私も人の考えて居ないことをするのが好きだ。しかし、それは自己満足にすぎず、普遍的な真実に基づくものかどうかは不明である(私自信は、普遍的なものと信じているが…)。普遍的な真実と自分が考えている事を事実を基に実証して、他人に分からせたのが、アインシュタインであり、その他挙げていた人々である。
自分自身の知を深める意味で、読書は続けていきたいと改めて思いを強めた本書であった。
紙の本
知的刺激に満ちた本、大学生には是非読んでもらいたい
2003/03/30 15:31
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投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
知的刺激に満ちた本である。高校大学での教育、教養、脳、文学哲学、現代物理学、広い分野にまたがり、20才前後の青年たちが、何をどのように学び、知識、教養を身に付けていくかについて、総合的、統合的に述べられている。東大教養学部2年生への応用倫理学の講義録が元になっているが、ほとんど書き直してある、とのことである。こらまであまり本を読んでこなかった若い人に解り易いように、文の構成、語り方(文体)に気を使い、随分と推敲したようである。
法政大学社会学部第2部での、1996年度の「社会史」講義禄である、浅羽通明「野望としての教養」に引き続き、大学教養課程の講義録を読んだが、どちらも引用されている文献にも興味が湧き、読んでみようというきにさせられる。大学生には是非読んでもらいたい本である。
紙の本
知的な人間でありたいと思う人間は、読むべき。耳が痛いが。
2002/07/31 23:40
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投稿者:やすみつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学に入る前、あるいはせいぜい教養部にいた頃に読むべき本。高いレベルの知識欲を刺激される。
勉強しなさいというお説教は、しんどいのだけど。
曰く、高校までで学ぶ科学知識は、ほとんど19世紀までのもの。現代人が知っておくべき重要度としてはその後の時代の科学の方がそれまでの科学の何倍も重要。したがって高校科学までの知識の人はその後の科学を自力で勉強しなければならない。例えば高校で物理を選択しなかった、生物を選択しなかったという人は中学レベルであるのだから、言わずもがなである。
曰く、理系の人間にとって例えば熱力学の第2法則を知っているかというのは、文系の人間にとってシェイクスピアを読んだことがあるかというのに等しい。わかりづらい例えだが、要するに基本の基本ということらしい。お互いに相手の世界の知識は全く無いのが現状という話。
はばかりながら、私は理学部卒業ということになっているが、大学では学問以外のことに労力を費やしていたので、立花の言う理系の人間の常識という内容が非常にあやしい。ええ、ええ、高校レベルですとも。
曰く、大学の講義というものは、高校までの授業や学習塾のように教えてもらって当然のものではない、学ぶ側が講師からつかみ取るものだ。勘違いするな。はい。私は勘違いしていました。講義、つまんねーと思いながら、サボっていました。
紙の本
この講義で千六百円は安い。
2001/06/13 00:46
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投稿者:ナナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は大学生である。もちろん東大生ではない。
この本は、立花隆さんが東大で行った講義をベースに作られたものなのだが、これを読んで、正直こんな講義が聴けるなんて東大生は幸せだと思った。とにかく知的刺激に満ちあふれているのである。こんな講義はめずらしい。
一般教養の講義など、大半の学生たちはハナから真面目に聴こうとしない。教師もそれを知っているから、どうしてもいい加減な授業で済ませてしまう。悪循環なのである。そして学生たちは自然と刺激を外に求めることになる。これが大学のよくあるパターンなのだ。
脳というのは、ニューロンという神経単位が集まったものであり、そのニューロンは突起を出して互いに連絡している。これが人間の思考回路そのものなのだが、どうも脳の最終的な発達段階にある、二十歳前後という時期に良質な刺激をたくさん浴びると、この突起の数が増えるらしいのである。つまりそれだけ思考回路が密になる、脳が鍛えられるというわけだ。
この講義は立花さんが、とにかく学生に刺激を与えてやろうと、脳の話から文学、哲学、そして現代物理学の最先端まで、縦横無尽に話題を飛躍させながら、圧倒的なパワーで話を展開していく。しかも語り口はあくまで易しい。ページを開くとエネルギーの熱風が顔面にふきつけてくるような気がした。
勉強の本質は独学である。大学で教師から得るものは知的刺激だけでいい。知的刺激を与えられる先生が、いい先生なのだ。私のニューロンの突起の数は、この本で間違いなく増えたはずである。この講義で千六百円は文句なしに安い。
紙の本
東大の授業受けられますよ
2001/02/08 00:35
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投稿者:スタイル - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは評価がたかいです。これこそ立花隆の求める知の欲求かも。範囲は無制限です。哲学から、語学から、生物から、なんでも勉強してみましょうよ。一章ずつが東大の一時間の授業となっておりますので、予習、復習を忘れずに!!