「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
世界の果てのアニメ (寺子屋ブックス)
著者 八本 正幸 (著)
アニメの目的は逃避ではなく、世界と向き合うことだ。ジャパニメーションと呼ばれて海外での評価も高く、サブカルチャーの中でも特に重要なアニメが到達した地平を、作品の精緻な読み...
世界の果てのアニメ (寺子屋ブックス)
世界の果てのアニメ
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
アニメの目的は逃避ではなく、世界と向き合うことだ。ジャパニメーションと呼ばれて海外での評価も高く、サブカルチャーの中でも特に重要なアニメが到達した地平を、作品の精緻な読みで照らし出す評論。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
八本 正幸
- 略歴
- 〈八本正幸〉1958年千葉県生まれ。小説家。「失われた街」で第6回小説新潮新人賞を受賞。著書に「怪獣神話論」がある。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
本格的アニメ評論?
2001/10/24 12:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森亜夫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『エヴァンゲリオン』、『ナデシコ』、『ウテナ』、『もののけ姫』、『彼氏彼女の事情』、『ガサラキ』、『天使になるもんっ!』といった、当時話題に上った七作品のアニメを取り上げて評論している。アニメ評論としては、まじめに作品と向き合う姿勢に好感がもてるし、著者自身のアニメーションへの情熱を感じることができて読後感は悪くない。
ただ、評論としては、いくつかの点で辛い点をつけざるを得ない。一つは、参考文献が上げられていないこと。もう一つは、一つの評論を最初から最後まで貫く視線や問題意識が希薄なこと。前者は、玉石混交とはいえ、これだけのアニメ評論が出版されている現状を考えると、不勉強と取られかねないし、今後のアニメ評論の発展を考えるとそれらの蓄積に言及しないやり方はうまいとは言えない。後者に関しては、人によっていろいろな評論のスタイルがあると思うので、押しつけるつもりはないが、思い付きを並べただけのように見えるスタイルは、読者の集中力が続かない(思い付きを並べただけでも、芸によっておもしろく読ませる工夫はいろいろとあるはずだが)。
本格的アニメ評論というには、今一つのところがあるが、著者の今後に期待したい。