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商品説明
21世紀は社会構造の、そして犯罪においてもボーダレス化が急速に進んでいく時代となるであろう。1982年から2000年3月までに、主に学術雑誌に発表された論考をまとめた、犯罪学を中心とした精神医学に関する論文集。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
臨床体験のある精神医学者が,多発する若者犯罪を中心に据え社会病理を分析した論文集
2000/09/14 00:15
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は医学生時代から犯罪精神医学を志し,英国留学後,八王子の医療刑務所に勤務,さらに精神科クリニックを経営するなど,犯罪病理学の最前線で活躍してきた。1997年に起きた神戸市での連続児童殺傷事件でマスコミに登場して以来,現代日本に起きている若者の病理について,学問的に深く追求を続け,諸メディアに論陣を張っている。
本書は過去5年間に発表された論文などを集大成したもの。論文集であるため,やや統一性には欠けるが,第1部の末尾の6例にわたる「ユース・クリニック」は,特に具体的な症例分析で,若者の心理状態を見事に描き出している。第2部では最近多発する異常犯罪について,最新の精神医学の成果を駆使して分析しており,専門的ではあるが若者に接する機会の多い人々に是非読んでいただきたい。
できることならばなるべく早い機会に,筋立ての明確な,たとえば「犯罪学入門」的な本をまとめてほしいとの感想を抱いた。
(C) ブックレビュー社 2000