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紙の本
硬質の素晴らしさ
2001/08/07 08:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miho_tokeshi - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的に硬質の文章と、鋭い線を持つ石原理の挿絵。その2つが上手くはまり、相乗効果で、作品を素晴らしいものにしています。
検察庁をテーマに、過去にとらわれる先輩検事(伊能)と切れ者後輩検事(野々宮)が、過去の傷に向き合いながら底の見えない事件の闇に挑んでいくというこのジャンルにしてはなかなか渋い(笑)内容。よって、人によっては「…意味わからん」「内容が硬すぎ」と思う人もいるかも。
しかし、しっかり書き込まれた検察の組織構造・主人公らが追う事件は、まったく法に無知な私にも興味深く、面白い。事件の核心に迫ってゆくにつれ、私の心臓もドキドキと高まるばかり…。ヘタすれば恋愛の描写より、ドキドキしたりして!?
事件ものとしてもちゃんと(?)面白い素晴らしいボーイズラブ。そんなの滅多に出会えません!! 予定では全3巻らしいですが、ぜひぜひこの機会に読んでみては…?満足すること間違いなし。と、思います。もちろん、恋愛モノとしても良いですよ(ホント!)。ご一読あれ。
紙の本
この世代の男性のお話、好きです!
2001/06/23 08:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:淳弥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人のオトコのお話でした。学生の時代は過ぎてっしまった。でも、まだオヤジの年代ではない。そういう時期の、いろいろな面での過渡期とでもいうのでしょうか? その世代を描いたお話には、非常に惹かれます。
伊能と野々宮と渡瀬の微妙な関係…。想いすぎて、好きな感情がつのりすぎて、臆病になってしまっていく心。失うのが恐ろしくて、行動を自分から起こせない…。相手から起されても、それから逃げていってしまう…。そんな風にヒトを想い、愛すること…その微妙な移ろう心、が、非常に丁寧に書かれていて、まさに敬服です。
かわいゆみこさんの小説は、このお話で初めて読ませて頂いたのですが思いっきりファンになってしまいました。続編の「深海魚達の眠り」もさっそく読みます。
紙の本
野々宮は特にイラストとイメージがぴったりだ。
2001/11/04 22:25
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投稿者:亀豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学の頃から伊能は渡瀬のことが好きだった。しかし、同姓の親友への想いを罪深く感じるあまり、渡瀬から想いを告げられても、自分はそうじゃない、という顔を装い続けた。時間があると思っていたから。だが、渡瀬は突然事故で死んでしまう。一人残った伊能は自分を責め苛む。7年ぶりに再会した大学時代の後輩、野々宮はそんな伊能を救おうとする。一方で野々宮は、ありふれた保険金殺人事件に違和感を覚え、事件を追っていくが…。
主人公二人の職業が検察官で、どちらかといえば地味で、厳しい雰囲気なだけに、伊能の苦悩と衰弱が強調され、痛々しい。伊能と野々宮の関係もこれから、という感じで、さらに事件の謎についても、まだまだピースさえも揃っていない状態なので、面白くなっていくかどうかもこれから、だろうと思う。
全3巻の予定らしい。