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Accessでつくる販売管理システム (実用アプリ開発シリーズ)
テーブル、クエリー、フォーム、レポートの設定からVBAのソースコードまで、Accessを利用したシステム構築を解説。自社に合ったシステムに応用できる販売管理システムを収録...
Accessでつくる販売管理システム (実用アプリ開発シリーズ)
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商品説明
テーブル、クエリー、フォーム、レポートの設定からVBAのソースコードまで、Accessを利用したシステム構築を解説。自社に合ったシステムに応用できる販売管理システムを収録。【「TRC MARC」の商品解説】
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実際的な業務処理アプリの提案。カスタマイズして実用化するもよし,Access理解のためにも利用できる
2000/10/13 00:15
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投稿者:浦部 仁志 - この投稿者のレビュー一覧を見る
しばらく前までは,大企業でしか開発を負担してその利用の見返りを享受しえなかった「販売管理」というサポート業務のシステム化について,急速なデータ処理コストの低下(と人件費の増大)により,中小規模の事業所でも,オフコンやパソコンを利用して導入が進んでいる。
そして時代は,「管理」を単なるコスト要因として,その効率化を求めるのみならず,処理の過程で集積された情報を上手に利用することにより,次の新たな発展につなげていくための基盤として機能することを求めている。
今日,パソコンは中小規模の事業会社の販売を管理するには十分な能力を有している。しかし,上述のような戦略的な「管理」の応用に際しては,単なる処理能力にとどまらず,さらにきめの細かいかつ小回りの効く方法が求められており,ここへきて,強力でかつ融通が利く新たなアプリケーションの提案がなされている。
本書も,このような趣旨に沿い,Accessという豊かな汎用性と柔軟性を有するソフトを骨格に用い,アプリケーションを作成していく過程を解説したものである。また,同時に,Accessに対する理解も深められるように意図されている。
対象となる実務は,業種を問わず,一般の事業会社で日常的に行なわれている,見積もり・発注・納品・請求・入金,という事務フローに合わせており,ある程度企業で働いた経験があれば,特に該当分野の業務経験はなくても,理解に支障はないはずである。
本文は3部構成となっているが,第一部は事前確認事項,第二部は添付ファイルの簡易マニュアル,と,ここまで合わせても50ページ程度であり,主題は第三部の,実際にアプリケーションを組み上げていく過程である。
本書は,初心者向きではない。パソコンを使ってワープロ・表計算などのソフトは日常かなり使いこなしており,かつ,データベースとかプロシジャーという用語に関してある程度はイメージを持っているレベルでないと,歯ごたえがありすぎるであろう。
本書の使い方としては二様考えられる。
まずは,Accessをすでにある程度使いこなせる人が,添付されたファイルを元に,自らの業務に適した形にカスタマイズしていくための基礎として利用できよう。そして,もう一つは,Accessの知識を(さらに)身に付けたい,という人の勉強のためである。
ただし,留意すべきことは,添付されたアプリケーション(あるいはそれをカスタマイズしたもの)を,実際の業務に利用するのであれば,業務フローの詳細検討もさることながら,ハード面・ソフト面,そして物的・人的なセキュリティー(安全性)に対する配慮を十分に行なう必要があることである。一方,勉強のために,ということであれば,たとえば本文中のプロシジャーの内容は最初は読み飛ばして,添付サンプルを色々と好きなように動かし回して見ることをお勧めする。サンプルとして付けられたファイルは非常によくできており,その作用を解明していくことで,理解が深まるからである。
以上,目的を見定めて,少しの時間と根気を注入する覚悟があれば,非常に有用な書籍である。
(C) ブックレビュー社 2000