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紙の本
ポストITとしての重要な柱、ES細胞技術を分かり易く紹介
2000/11/08 17:27
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投稿者:横田紀子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカはポストITとしてバイオテクノロジーをあげている。その重要な柱がES細胞技術による製薬、移植ビジネスである。
では、ES細胞とは何か。人間の受精卵は受精後約8週間で、特定の機能をもつ細胞へと分化していく。ES細胞はこれ以前の細胞の塊で、あらゆる組織や器官になる可能性をもち、無限に増殖していく。言ってしまえば胎児の素みたいなもの。この細胞を前にして、研究者の夢はひろがっていく。あらゆる臓器や組織がES細胞からつくれるのである。脳死者がいなくても臓器移植は可能になる、アルツハイマーの治療には健康な神経細胞を注入すればいい。そして、自分のES細胞から丸ごともう一人の自分をつくっておけばいくらでも移植はできる、頭のいい子供が産みたかったらノーベル受賞者のES細胞の神経細胞を移植すればいい……。もう引き返すことはできないのだ。
本書は遺伝子技術の現状を紹介している。専門語が多く読みにくいところもあるが、それを飛ばして読んでも今、何が起こっているのかは伝わってくる。