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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.6
- 出版社: 清流出版
- サイズ:19cm/254p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-916028-59-7
紙の本
本音を隠すオトコたち本音を知りたいオンナたち
気持ちを言葉で伝え合う、ただそれだけのことで、人とは驚くほど豊かな関係を築けるもの。あなたが変われば彼も変わる。ユングでもフロイトでもない、愛の心理学。【「TRC MAR...
本音を隠すオトコたち本音を知りたいオンナたち
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商品説明
気持ちを言葉で伝え合う、ただそれだけのことで、人とは驚くほど豊かな関係を築けるもの。あなたが変われば彼も変わる。ユングでもフロイトでもない、愛の心理学。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
クリス・ローゼンバーグ
- 略歴
- 〈クリス・ローゼンバーグ〉心理学者、セラピスト。執筆の傍ら大学で心理学の講座を担当。アメリカのピッツバーグとペンシルバニアにおいて個人診療も行う。
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紙の本
カップルがより良い関係を築くために、心理学者/セラピストの著者が、すべての女性に贈る愛のピル・ブック
2000/07/10 20:49
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投稿者:杉田宏樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここ1か月の間、佐野史郎夫妻が出演するCMをよく見かけると思うのは、ぼくだけではないだろう。何の広告かと言えば、製薬会社の“勃起障害”薬。多くの人にはちょっと馴染みがないジャンルですな。何故あんなに大量のスポットを流しているのか、疑問も残る。いずれにしても同CMは、この問題が切実な夫婦が決して少なくないことを明らかにした。拡大解釈すれば、案件は“不妊”。原因は男性の場合もあるし、女性の場合もある。この問題を抱える夫婦は、相像を絶する努力を重ねて、子宝を授かるそうだが...。
本書は、主に夫との関係に悩む既婚女性のために、より良いパートナーシップを築く上での多角的なケース・スタディを紹介/助言したものだ。著者のクリス・ローゼンバーグは、米国で個人診療を行う心理学者/セラピスト。多くの臨床例を基に、本書を著した人物だが、これが初の著作ということで、彼女の知識と経験のすべてを注ぎ込んだ様子が窺え、興味をひく。原題は、『無言の男性を打ち破るためのセラピストによるガイド』で、近年のベストセラー本のノウハウを応用した邦題はうまい。著者は、所詮男と女は解り合えないもの、という悲観的な神話や、男は自分たちとは違う生きものなのだという、女性に広く浸透した思い込みを打ち破ることを、本書の目的と書く。
ケース・スタディの後、結論として誤って知られる〈神話〉に対し、〈真実〉についての解説を加える。例えばこんな具合だ。
*「男が感情的なことを口にするのは、女々しい振る舞いである」→「感情のはけ口が必要なことに男女の別はない。感情を語る行為は、男性にとって心身ともに計り知れないプラスとなる」
*「誰かと心を通わせるためには、ある程度自分を殺すこともやむを得ない」→「夫婦としての結びつきと個としての自立とは、何ら矛盾するものではない。むしろ、お互いが自立した人間であればあるほど、自然な形で強い絆を育むことができる」
*「人は皆、素の自分を見せてしまったら、誰からも愛されず、拒絶されるのではないかとの不安を抱いている」→「お互いに相手の本当の姿を知れば知るほど、相手を受け入れ認め合うことができるようになる」
他にも、「セックスをめぐる問題の多くが、実は精神的な触れ合いの欠如に端を発している」「疎外感によるダメージは、概して男性の方が深刻。妻に先立たれた男性は、同年代の未亡人や妻帯者よりも死亡率が高い」(←江藤淳)といった、頷ける記述が随所にあって、読者には示唆に富んだ内容である。たとえ夫婦であっても、異性であるがゆえに立ちはだかる壁。相手の話を聞く、相手に対して正直であるなどの、言葉で表現すれば単純なことの積み重ねにより、真の相互理解へと到達する——よき伴侶と2人の娘を持つ母親でもある筆者だからこそ、本書は説得力を伴って読者に刺激を与えるのだ。 (bk1ブックナビゲーター:杉田宏樹/音楽評論家 2000.7.11)