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商品説明
本質に触れそうで触れない漸近線への憧憬を失わない書き手に一貫した関心を寄せてきた著者が、須賀敦子、竹西寛子、島尾敏雄、長谷川四郎らに寄り添う散文集。『早稲田文学』などに発表した論考に書き下ろしを加えた12篇。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
堀江 敏幸
- 略歴
- 〈堀江敏幸〉1964年岐阜県生まれ。東京大学大学院博士課程中退。パリ第三大学博士課程留学。明治大学助教授。「おぱらばん」で第12回三島由紀夫賞受賞。他の著書に「子午線を求めて」など。
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紙の本
2000/6/25朝刊
2000/10/21 00:15
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は『おぱらばん』で昨年三島由紀夫賞を受賞した作家で、気鋭のフランス文学者。本書は須賀敦子、田中小実昌、ミラン・クンデラら「私淑する書き手に寄り添って言葉を連ね」、作家や登場人物に同化するかのように書き進めた。作家論を装いながら、評論とは一線を画し、小説やエッセーにも似た繊細な文章で対象の質感に迫る。
同じく近刊の『子午線を求めて』(思潮社)でも近似した手法を試みて一風変わったフランス文学論に仕上げている。対象との距離の取り方に読み手としての懐の広さを感じさせる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000