紙の本
ちょっとミステリなせつない青春小説
2002/06/23 11:02
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投稿者:MIYO - この投稿者のレビュー一覧を見る
-あらすじ-
別れて10年たっても陽介を想う綾。司法浪人生の歌義を捨て別の男の婚約指輪を受けたまり恵。中学の同級生だった4人の心模様をめぐるように、古都京都のさまざまな風物を彩りに展開する事件の数々。甘酸っぱくもひたむきな恋の行方と、青春からの飛翔! ちょっとミステリなせつない青春小説。
-評-
この美しい表紙にやられて購入。柴田よしきさんは「RIKO」のイメージがすごくあって、ええ?! こんな爽やかな(爽やかなだけじゃないんだけれど)ミステリも書くのかぁ…と驚嘆してしまいました。
連作短篇のどれもが幕切れが素晴らしい特に年下の男の子が年上の女性に恋をしてそこに少しだけミステリーのスパイスが混じりますけど、ラストはそこいらの恋愛ドラマなんて目じゃないですよん。
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ちょっとした事件、恋愛などが盛り込まれた作品。なんか、照れちゃう感じ(*≧m≦*)ププッ
読んだ後は、ほわーんとしてあったかい感じでした。
ちょっと、読んでて京都に行きたくなった・・・
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京都の四季と共に登場人物たちの成長を描いた作品。学生時代の友人に連絡を取ってみたくなる。余談ですが、「金色の花びら」に出てくる料理。とても食べてみたいのですが(笑)(2004.12.6)
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友達に薦められて読んだ小説です。
中学時代の部活仲間だった4人の恋や友情が、大人のそれへと成長していく様子が描かれています。
短編が8つ収められていて、1話ずつももちろんきちんと完結したお話なのですが、全部のお話が繋がってお話は進みます。
殺人事件が起こったりとミステリっぽい要素もありますが、
主人公達の関係や心の動きが柔らかく、切なく描かれているのが素敵だなぁと。
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京都が舞台。
詩仙堂よりも狸谷の方に行ってみたくなった。
女性の気持ちがよく読み取れました。
ドキっとする部分、多々あり。
そうなんだよ、うん、と思う。
相手に遠慮して自分を抑えるのって
結構勘違いな時が多いんだと思う。
ほんとは相手もそう考えてるのに、
いや、そうじゃないかもと思ったり、
気を使って自分のやりたいようにしなかったりするのは
損だなと思う。でも素直になるのはなかなかどうして難しいものです。
それと、自分も飛んでみないとと思う。
最近そういう事を考えさせられる場面に
よく出くわすような気がします。
赤垣屋さんは私の知人のお店です。
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「中学を出て十年。あたし達って、大人になっちゃったんだ。」
逆転裁判ならぬ逆転京都……といった感じか。証拠品が情緒的な植物や鳥などで。
そこまで難しいミステリーではない。重点が置かれているのは4人の主人公の成長とか、恋模様なんかです。
ほとんど会話文で構成されているため読みやすい。
京都が舞台でこのトーンのイラスとはどうなのか。本扉、表紙とも合っていないような。強すぎる。
あとから見た文庫の表紙(写真か?)の方が個人的に好みです。
装画:松尾たいこ
装丁:大久保伸子
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連作短編小説集
別れて10年たっても陽介を想う綾。司法浪人生の歌義を捨て別の男の婚約指輪を受けたまり恵。
中学の同級生だった4人の心模様をめぐるように、
古都京都のさまざまな風物を彩りに展開する事件の数々。
甘酸っぱくもひたむきな恋の行方と、青春からの飛翔!ちょっとミステリなせつない青春小説。
(by Amazon)
柴田さんのシリーズものではない短編、探していました。
連作だけどまぁいっかーということでこれを。
またしても舞台は京都。・・・なんで?とちょっとなりつつ。笑
ううーん、京都が嫌いというわけではないけれど、京都に固執するのはちょっとなぁ、ってな気分。
そこを強調されるとなんだかなぁとなっているのは否めない。好みですけれどもね。
物語自体は柴田さんの筆力あってこその芯のあるステキなものばかり。
文章も読みやすいしミステリーっぽさもくどくない程度のいいかんじにあると思います。
青春もの!とわかってはいるものの、そこは正直あまりいらなかったかも。
だから★は3つ。正式には3.5だけど。
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こういうテイストの物語、柴田さんは巧いなあ。ミステリは少し絡ませられている程度なのだけど、メインのストーリーがすごく良くて、それだけでも楽しめる。
主人公たちの間にもけっこういざこざがあったりして、ひとつ間違えばどろどろになりかねないところが、すごく爽やかに描かれていて読後感も良い。こういう作品はなかなかないと思う。
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中学時代から十年来の仲間である歌義、陽介、綾、まり恵の四人は、今は作家として京都郊外の山奥に独居する恩師・浅間寺のログハウスに招待され、その途中の山道で一組の男女と出会う。幸福そうに見えた二人だったが、一ヶ月後に心中死体で発見され…。出会いと別れ、つらい恋、そして事件。四人に訪れる人生の岐路。古都の移ろいゆく季節の中、せつない青春群像を描く、傑作ミステリ連作集。
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高校を卒業した男女二人と恩師の本。それぞれが進路について悩み、模索しつつ話は進んでいきます。
恩師の先生に登場人物は相談しながら自分の悩みを解決しようとがんばっているので、私も高校でそんなことがあったなと、なんだかかぶってしまいました。最後のシーンもとても感動的で泣ける本でした。
この本の登場人物がまた違う本で主役になって活躍しているので、そちらも読んでみたいと思います。
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(収録作品)一夜だけ/金色の花びら/思い出の時効/翔べない鳥/梅香の記憶/片想いの猫/桜さがし/夏の鬼
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表紙とタイトルから何気なく手にした本ですがイッキに読み終えてしまいました。
ところどころに何気なく現れる一段落一文に、鳥肌の立つ感動を受けたものです。
柴田よしきさんがお書きになられた作品で最初に手にした一冊ですが、バイタリティ溢れる柴田さんファンとなるキッカケにもなった作品です。
鳥肌の立つ思いをさせて頂いた本書の評価★は4とさせて頂きます。
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青春と言うのには、ちょっと薹が立っているかも知れないけど、迷いながら自分の道を探すというくくりで。
推理も入っている。
中学の新聞部で一緒だった仲間たちの成長。
こんなふうに長く付き合っていける仲間がいるっていいものだ。
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京都が舞台で知ってる場所も多く、サラッと一気に読めました。電車で読むのにいい感じ、重すぎずよかった。
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『柚木野山荘の惨劇』で登場した浅間寺先生がこちらでも登場。
昔の教え子達が少しずつ事件に関係しつつも、ミステリーというより教え子達の成長していく姿が物語の柱になっていて、読み終わったあとも清々しい感じでした。