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紙の本
いろんな意味ですごいです
2016/12/15 23:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:honyomi - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな小説家さんが「かなわない」と仰っていた作品だったので読んでみることに。
正直、万人にオススメできるような内容ではないです。残虐表現が苦手なら尚更です。
でも、逆にそういうものが大丈夫なら、ぜひ一度読んでみて欲しいです。
『狂鬼降臨』は中編程度の長さがありますが、プロローグ、第一話~第五話、最終話、エピローグという構成で、一話につき40ページといったところなので、ショートショートみたいな感じで読み進めることができます。
世界は共通で、それぞれ独立した感じですが、最終話できっちりまとまっています。
地獄の鬼が現世に出てくるというお話ですが、最後の方で妖怪とかも出てきて、ホラー的な怖さはあまりないですが、迫力の描写でぐいぐい読ませてくれます。
エピローグは数行しかありませんが、壮大な話で締めくくってくれてます。
「殺人餓鬼ショートショート」は一つ10ページぐらいの本当に”ショートショート”作品で、あっという間に読めると思います。
内容は本当にいろいろで、残虐なものばかりでなく、ちょっと笑えるお話、超能力が出てくるお話など、なかなかバラエティーに富んでいます。
「文庫版あとがき」が、(笑えるという意味で)面白いので、ぜひ一冊まるごと読み尽くすつもりで読んでみて下さい。
紙の本
必読
2002/07/03 04:31
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャンク小説、というんでしょうか。
ひたすら汚い文章でえげつない内容の物語をばんばん書き散らすスプラッタ小説界の帝王の出世(?)作です。
とりあえずこれぐらいさまざまな意味でうんざりする小説はないです。
読んでいて吐き気がしてくる小説というのはそうそうあるものではないので、是非一度ご賞味を。
紙の本
鬼と地獄はワンセット
2002/04/05 16:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
“鬼”が地獄にいるのではない。“鬼”がいるから地獄なのだ。
続々と湧き出してくる鬼達は、人間が「地獄」と呼ぶ場所で働いていた。だから人間界に現れても、かつての仕事を全うしようとする。金棒で殴り、目玉をくり抜き、四肢を裂き、串刺しにし……彼らは自らの行動に何の疑問も持たない。
理不尽な殺戮がやがて自分の身に降りかかると知った時、果たして人間はどのような行動を取るのだろう。なりふり構わず欲望を満たそうとするのか。それとも、希望を捨てずに最後の最後まで抗うのだろうか。
読み終えても何も残らない。ただ虚ろな心だけが残る。スプラッターという要素のみを追求した作品。
紙の本
人間は、うんこのつまった袋でしかない
2002/01/31 05:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nama5M - この投稿者のレビュー一覧を見る
基本的に、血がドバー! 内臓ドロドロー! 手足がブチーン・ブチーンでワーイワーイ♪ な性分ではない。スプラッターはどちらかというと嫌いである。むしろ 怖がりの痛がりのヘタレなので 参った参った。参ったなーなのですが だからこそ その手法で読ませて面白いとなると凄いなぁと思う。
すべての人に対して5つ星という評価ではないんですが 純真で昼間から妖精が見えるような人には、面白がるのにある程度の段階を踏む必要がある。汚いものを見飽きたと自負する耐性のある(とおもってる)人間にとって やっと傑作といえよう。
何度も読んでる最中にイタイと感じ、これほど感情を揺さぶられたことはなかった。その点においては突出しており。まさに名作といえるが、そう手放しに書いてしまうと人間性を疑われるのでツライ。事件を起こす人は読んじゃダメだぞ!