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フィーヴァードリーム 上(創元推理文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 14件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1997.7
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/310p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-80045-9
  • 国内送料無料
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フィーヴァードリーム 上 (創元推理文庫)

著者 ジョージ・R.R.マーティン (著),増田 まもる (訳)

フィーヴァードリーム 上 (創元推理文庫)

756(税込)

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

人間と吸血鬼の熱い友情

2006/01/29 23:13

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る

未だ鉄道網が整備されていない19世紀半ばのミシシッピ流域では、住民達の足として蒸気船が大活躍していた。
アブナー・マーシュはベテラン船長であり、今や定期航路会社を運営する身でもあるのだが、事故や河川の凍結で殆どの持ち船を失ってしまった。
マーシュには夢があった。
誰もが口を揃えてその美しさと速さを語り、ミシシッピ最速の名を欲しいままにしている蒸気船エクリプス号と自分の持ち船を競争させ、打ち破ることを夢見てきた彼だったが、その夢は費えたかに見えた。
しかし、そこへ突然の共同経営の話が持ちかけられる。
謎めいた男ジョシュア・ヨークが巨額出資の見返りとして共同経営者に求めたのは「口の固いこと」、「信用のおける人物であること」、「勇気があること」の3つで、マーシュに白羽の立ったというわけだ。
間もなく、ヨークの出資によってエクリプス号に負けるとも劣らぬ最新型の船側外輪船「フィーヴァー・ドリーム号」が就航し、二人の船長マーシュとヨークはミシシッピに乗り出した。
順調な滑り出しに見えたフィーヴァー・ドリームの船出だったが、やがてマーシュは、日没後にしか船室から出てこないヨークの奇行に疑いを持ち始めるのだった・・・
装丁は黒と白が半々に塗り分けられたシンプルなものだが、本書のテーマに実によくあっている。
南北戦争前夜が舞台となっているため、白人による黒人迫害の場面などが多々あると共に、本書は昼の種族である人間と夜の種族であるヴァンパイアの物語でもあるからだ。
人間の文明化に伴い次第にその数を減らしていたヴァンパイア達は、欧州を逃れて新大陸へ渡って来ていたという設定なのだが、ヨークもその末裔の一人であり、マーシュに夢があるようにヨークにも独自の夢がある。
彼の夢とは「血の渇望」から自由となって自分の一族が人間達と友好的な関係を築くこと。
次第に強められていく二人の友情の前に立ちふさがるのは、太古より存在を続けている狂気のヴァンパイアにして<血の支配者>ダモン・ジュリアン。
ジュリアンとの幾度かに亘る対決は当然のことながら見所になっているが、物語の殆どが展開する蒸気船上の描写がフィクションの世界にリアリティを与えていて、ボイラー室の熱気やデッキを吹き行く風が感じ取れるようだ。
最も本書を面白くしているのはマーシュとヨークという対照的な二人の男の熱い友情で、お互いの熱狂的な夢(フィーヴァードリーム)を叶えるために手を差し伸べあう様子が感動的である。

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吸血鬼と人間の間に友情は成立するか?

2001/03/31 04:22

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:スギモト - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ああ! オールタイムベストには必ず入れる、大好きな小説がいつの間にか重版されていました! ず〜っと版元品切れで、もう二度と手に入れることは出来ないんじゃないかと思っていた大好きな作品です。
 刊行当時、
「珠玉の青春小説にしてグルマン小説でもある…」<うろ覚え
 みたいな感じで北上次郎さんが絶賛してました。吸血鬼と人間の間に友情は成立するか? というめちゃめちゃ魅力的なテーマで紡ぎ出された物語。
 舞台は南北戦争前夜、蒸気船全盛時代のアメリカ南部。じっくりと書き込まれた時代背景、効果的に張り巡らされた伏線、男と男の信頼と友情の物語が重厚に積み上げられて、至福の時を味あわせてくれます。
 “男と男の信頼と友情”なんて手垢のついたテーマですが、 主人公マーシュ船長とジョシュア・ヨークの間には種族の壁(人間と吸血鬼)が立ちふさがっていて、その状況の困難さが友情の美しさを一段と気高いものにしています。
 信頼、友情を求める二人、しかし二人の関係は“捕食者と獲物”というハードな設定。もう、クラクラきちゃいます。
 「珠玉の青春小説にしてグルマン小説でもある…」(北上次郎)
 というのは、このお話、妙に食事シーンの描写が細かいです。おまけに出てくる料理のうまそうなこと!
 給料日にはギネスとジャンバラヤ!を毎月の楽しみにしているぼくにとって、アメリカ南部料理は思いっきりツボなので、そういう意味でも○! とにかく素晴らしい小説です! ゼヒゼヒ!

 ぼくが持っていたの(<心の友にあげた)とはカバーが違っちゃってますが、重版されたことを知ったときは本当にうれしかったです♪ Special Thanks!>東京創元社

Loud Minority

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血のごとく流れる河とともに

2006/04/08 21:20

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シノスケ - この投稿者のレビュー一覧を見る

アブナー・マーシュ。赤ら顔に黒髭、ひしゃげた鼻に、あばただらけの顔。河一番の醜男とも評されるが有能な蒸気船の船長でもあった。事故でもち船のほとんどを失うまでは。落ちぶれていた彼に声をかけたのは、ジョシュア・ヨークと名乗る美貌の青年。資金の援助をするからある船を作り、船長となって欲しいという。その代わりヨークの奇行、夜にしか起きださない等々には一切触れないで欲しいと。マーシュは迷った末に契約を取り交わし、河で一番美しく、大きく、速い船、フィーヴァードリーム号を建造した。しかし、ヨークは何者だ? 青白い顔、細い腕、そのくせ目の置くに浮かんでいる正体不明の光……。二人には友情が芽生えるもののヨークの正体はマーシュの予想をはるかに裏切るものだった……。

決して人当たりのいい人物とは言えない醜男マーシュと、対照的に好青年(夜は)かつ美青年のヨーク。たんなる商売の契約関係ではなく、次第に信頼関係を築いていく二人の関係の機微が細部まで描かれている。吸血鬼モノらしい耽美さはないが、剛毅なマーシュの傍目にはわからない誠実さこそヨークに必要だった友情なのだろう。この二人の対等かつ複雑な関係と、支配者然としたダモン・ジュリアンとその誘惑に屈服したサワー・ビリー・ティプトンの主従関係が見事な対比をなし、黒と白というシンプルな表紙の効果を引き立てている。

ヨークが自らの正体をマーシュに告白するに至り、人間と彼らの違いとは何かという問題提起が生まれる。本書はホラーではないし、吸血鬼に付きまとっている恐怖感もマーシュ船長の豪気な性格ゆえに薄らいでしまっている。しかし、河の流れとともに交流と友情を深めていく二人の物語は感動的だ。下巻の行く末を見守りたい。

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編集部コメント

2003/02/22 21:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東京創元社編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る

北上次郎さんが推薦!
「異色の友情小説であると同時に、これはきわめて希な吸血鬼小説の傑作である」

『SFマガジン』ベストSF1990 第1位!
時は南北戦争前夜。ミシシッピ川で最も速く最も美しい蒸気船“フィーヴァードリーム号”を舞台に繰り広げられる、知られざる吸血鬼たちの戦い。「吸血鬼の救世主」の座をめぐる争いに巻き込まれた人間の船長が見たものは……。『七王国の玉座』で話題沸騰のマーティンに「この一冊あり」と謳われる、感動の大作です。

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2005/05/14 13:08

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2005/06/29 19:29

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2006/02/11 02:11

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2006/01/14 00:12

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2006/10/18 22:10

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2006/07/02 20:55

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2006/09/03 02:06

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2008/01/13 13:46

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2011/05/28 23:42

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