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紙の本
太平記の時代の武士は「諸行無常」なんて口当たりのいい言葉で逃げない
2019/09/05 21:56
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
一瞬、タイトルを見てNHKの大河ドラマ「太平記」の便乗本かと思ってしまった。申し訳ない、もちろん永井氏が便乗本を書くはずがなく、この本は1974年に発表されたもので「太平記」はそのはるか後の1991年放送(ちなみに私はこの大河が今までの大河の中でベストだと思っている)。永井氏もいっているように、この時代の武士は命ある限り戦う、源平の時代の武士のように「諸行無常」という口当たりのいい言葉を使って舞台から降りるようなことはしない。後醍醐天皇という人は、もちろん武士ではないのだけれど決してあきらめない人だった。だから尊氏と対立してしまう。もう一人のこの時代の英雄、楠木正成についても作者は「忠義の士」ではなくて、どうすれば自分たちが浮き上がることができるのかを真剣に考えていた地方の悪党という見地から眺めている