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紙の本
たいした事件は起こりませんが
2022/02/09 22:08
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「盆栽老人とその周辺」は以前から読みたかった作品、ということで、この作品が収録されている全集を手に取る。深沢氏は『風流夢譚』の中で描かれた皇室の描写を巡って、出版社社長宅が襲撃される事件のあと、筆を折って南埼玉郡菖蒲町で暮らしているが、この作品は、そのころの生活をもとにかかれたものなのか。おもしろかったのは、さして興味があるわけではない盆栽を、近所の年配者たちが薦めてくるところ、「盆栽の会」を発足しようとしていた人が勝手に主人公の家で会合を開いたので文句をいったら疎遠になってしまったところ、町会議員選挙にまきこまれてしまうところ、たいした事件が起こるわけではないのだが、静かに隠遁生活を送ろうとしていた主人公が盆栽老人たちにいいようにおもちゃにされてしまう、おもしろい
紙の本
何も起こらない
2018/05/31 21:17
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投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「何も起こらない小説」は作者の得意分野であるが、この小説もただ普通の生活が淡々と述べられている。「千秋楽」もかなりのものであったが、これもかなりである。