紙の本
ここから冒険の日々が始まった!
2004/07/28 06:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:luna - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館の片隅に並んでいる、12冊の灰色の本の塊に気づいた人は結構いるのだろうが、それを読んでみた人は案外少ないのかもしれない。でも心ある、本好きの人なら、取っつきにくいなどと思わず、この宝物をぜひ受け取って欲しい。
この物語は、20世紀初頭、イギリスは湖水地方の一つの湖のほとりの農場、ハリハウから始まる。仕事で不在の父親を除く家族で休暇を過ごしているところに、家族で書き送った手紙の返事である電報が父親から届くのだ。
家族全員の手紙は、子どもたちだけで、湖の島でキャンプする許可を求めるお願い。それに対する父の返事は、「オボレロノロマハノロマデナケレバオボレナイ」。
そして、冒険が始まる。
冒険といっても、子どもたちのごっこ遊びの延長であることは確か。ただし、子どもたちだけで、重たい木製の古い小帆船ツバメ号を操り、湖の小島にキャンプを設営、食事を作る生活は、決して簡単なものではない。大人が手助けしてくれるとは言っても、おかあさんは末っ子のヴィッキーの世話のためにハリハウに残っているのだ。
子どもたちが探検や釣り、水泳などの生活を楽しみ始めた矢先、赤い羽根を付けた矢がキャンプに突き刺さる。なんとアマゾン海賊の襲撃なのだ。
そして、宝探しや戦争などの新たな冒険が始まって行く。
海賊や土人(普通の大人たち)との間にさまざまに起こる事件を通して、子どもたちの生活を生き生きと描くこの作品は、趣向に富んだシリーズの最初を飾るにふさわしいものだ。主人公と同じ年ごろの子どもも、かつて子どもだった人も、共に楽しめるので、ぜひ手に取って欲しい。
ちなみに、物語の舞台のモデルの湖を実際に訪れることができるし、ハリハウのモデルの農場には泊まれます。素敵なところですよ〜
このシリーズを愛する人びとの集まり、アーサー・ランサムクラブもあります。
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児童文学というジャンルに偏見を持たないのは、この本とトーベ ヤンソン女史の「ムーミン」シリーズのおかげです。
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イギリスの湖水地方を舞台に繰り広げられる、少年と少女のアウトドア冒険物語。
日本の一般的な少年少女とはかけ離れた生活スタイルに好奇心と憧れを抱きながら読んだ。
一見地味な作品だが、読み出すと物語世界に入り込んでしまって止まらなくなる。
本国イギリスでは古典的名作とされている。
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ぼくの志向がアウトドアに向かった根っこにあるのがこの「ツバメ号とアマゾン号」
おとなが読むべき、そしておとながこどもに心から薦めるべき本ではないでしょうか。時代は80年近く前、舞台もイギリスの田舎の湖沼地帯といまとはかけ離れていますが、きっとこどもたちの気持ちに突き刺さると思います。冒険探検の心はどんな時代になっても男の子の心から消えることはないはずですから。後年ホイチョイプロダクションが映画「彼女が水着に着替えたら」でこの本をモチーフにした部分がたくさんでてきてました。
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その昔、図書館から全集を少しづつ借りて読みました。一冊が百科事典みたいな大きさの本です。ツバメ号シリーズは、イギリスの中流階級でもわりと上のほうの子供達が、湖水地方を中心にして遊びまわる話なんですけど、実際の冒険と、彼らが頭の中で妄想してる冒険がリンクしているあたりがミソです。子供の頃誰でもやった「〜ごっご」をかなり本格的にやってるというか…。名劇でやってくれないかなぁと思ってたんですが、あのシリーズ、終わっちゃいましたねぇ。
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小学生の時に読みました。2度目の出会いは、上高地のビジターセンター。絶版になっていたのがやっと復刊しました。全巻読みたくなりますよ。
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イギリスの湖水地方を中心に、兄妹が船をあやつりつつ「冒険」するシリーズ第一弾。ツバメ号4兄妹に敵対するアマゾン号のふたりが魅力的。
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とにかく、面白い!!
ジョン船長、スーザン航海士、AB船員、ボーイ、の四人の子どもたちが繰り広げる、大冒険。
かつて、私の中にもあったと思われる冒険心が、ふつふつと湧いてきて・・・ああ、子どもの頃に出会っていれば!!と、悔しくてたまらないのでした。
『ハックルベリ・フィンの冒険』『トム・ソーヤの冒険』や、『冒険者たち』の大ファンだった私。
絶対に、この本を好きになっていたに違いないのです。
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このツバメ号とアマゾン号は小さな帆船で、子どもたちがこれに乗って、湖の無人島で夏の間、過ごすという話。
説明くさい文章を除けば、楽しめました。。
自分の好みからは外れるけど、それなりに楽しめました♪
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自然の中で夢中になって遊ぶことの喜びを、本の中で堪能できる、すばらしい本です。
子どもたちが、海や山を冒険する楽しいお話です。
(ファンタジーではありません。)
この本のすごいところ、その一、
子どもたちの、遊びの文化の高さ。
こんなすごい遊び、したことありますか?
その二
大人たちの、賢さ。こんな風に子どもを見守ったこと、ありますか?
大人も、子どもも楽しくて本の中に引きずりこまれて、困ってしまうかもしれません。
なぜなら、この先、アーサー・ランサム全集は12巻まで続きます。
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ナルニアと並んで心のふるさと。
私はこれを読んだあとヨットに乗りカヌーに乗りクルーザーに乗りにっぽん丸に乗り。
すっかり船好きになりました。
4人兄弟のお話。
帆船で島に行って子供たちだけで生活するの。
これを読んで船好きにならないなんてうそだ。
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小学生のうちに読んでおくべき本
ま、小学生がこんなサイト見るわけないけどね。
そこいらのおとっつぁんおっかさんは有り金はたいて12冊買い揃えて子供の棚においておきなさい。
いつかきっと手に取って全冊読み終わったあと、あなたに続きは無いの?と問いかけてくることでしょう。
※ハリポタなんか買ってあげても子供がネオコンに染まるだけだからやめときなさいな。
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最読了っていうか…もう何度読んだかわからないくらい読んでるんですが。
当時(1930年前後)の英国の子供たちを瑞々しく描いた逸品でございます。
小学5年生のときちょっとした興味からこのシリーズと出会って(最初のエンカウントは『ひみつの海』でしたが)、丁度主人公の子供たちと年齢がバッティングしていたのと、本自体の対象年齢がドンピシャだったため、ハマりにハマりまくりました。彼らのごっこ遊びに、一緒になって遊んでいたわけです。すごい引力だったなあ。
改めて読むと、けっこう淡々と日々を描いてるんだよね。ハリポタの一巻で事件が起こるまでにちょっと感じが似てるかも。だから、事件やなんかでハラハラドキドキというのが好きな人には向いてないかも。
私はわりと、自分が体験し得ないであろう体験(それが単なる日々の生活であっても)というのが大好きなので、面白くて仕方がないんだなあ。
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小さい頃に誕生日の度に1冊ずつ買って貰った思い出のシリーズ。最初は英国の湖での話だけど後になると海にも乗り出します。アホイ!
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子どものころ(せめて高校生くらいまで)に読んでいたら人生変わっていたろうと思われるシリーズの最初の一巻。
夏休み。
湖にやってきたツバメたち、アマゾンと知り合う。
(1994年読了)