紙の本
ほっこり、心暖まるファンタジーをどうぞ
2000/08/18 16:08
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投稿者:なかつかさひでこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロバの男の子シルベスターの趣味は、いろいろな石を集めること。夏休みのある日、シルベスターは燃えるように赤く、まん丸な小石を見つけました。手に取ると、ぞくっ。それは身につけると願い事がかなう、魔法の小石だったのです。シルベスターは大喜び。まずは母さんや父さんに見せてあげようと、家に急ぎます。
ところが途中で腹ペコライオンに出くわして、慌てふためいたシルベスターは「岩になりたい」と願ってしまうのです。もちろんシルベスターは変身しましたとも、大きな岩に! 魔法の小石はすぐそばに転がっています。でもさわらなければただの石ころ、魔法は働きません。はたしてシルベスターは、もとに戻れるのでしょうか。
ふってわいた幸運が、一転して不幸のどん底に。しかも自分の力ではどうにもならないなんて。突拍子もないストーリーに、なぜか感情移入してしまうのは、自分だって、かんじんな時に大ドジをふんだり、手も足も出なくなってあきらめたりするからでしょうね。だからこそ、気力をなくして、岩になりきろうとするシルベスターに、呼びかけたいのです、「あきらめないで」。
魔法の小石を手に入れたとき、何よりもまず母さん父さんを喜ばせようとしたシルベスター。人に喜んでもらうことが、ほんとうの喜びだと、知っていたのは君だったじゃない。こんな素直な、ちょっとお人好しのお友だちが、そばにいてくれるといいな。
小粋な味わいの中に、ほっとする暖かさのある絵。おもしろさ満点のストーリー。
スタイグ・ファンが多いのも、うなずけますね。
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魔法の石で、岩になってしまったシルベスター。両親は必死で探しますが、みつからず。。ある日ピクニックへ行った山でシルベスターの岩でお弁当を広げていると。。。
親の愛とは深いものだ。。居なくなったら本当に哀しいのよ。
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Diary:2004/03/10・06/21
たとえ普段は、思いの底に眠っているような、感情や記憶であっても、その絆を信じていいんだね。スタイグ、うまいや・・・。
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これもお薦めの絵本。家族の愛情の深さを感じられる絵本です。是非、子供に読み聞かせてあげてもらいたいです。
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学年全体通して読み聞かせできる本。
どきどきはらはらが最後のハッピーエンドで 落ち着ける。
寂しさと強さの両方持ち合わせたほんとにいい本です
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6分くらい。
ロバのシルベスターは石を集めるのが大好き。ある日、赤いきれいな小石を見つけますが、これは何でも願いをかなえてくれるまほうの小石だった。
家に帰る途中、ライオンに出会ったシルベスターは、「岩になりたい」と願ってしまい、その姿のまま1年を過ごすことに...。
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ロバのシルベスターは、変わった形や色の石を集めるのが大好き。
ある日シルベスターは、願ったことがかなう魔法の小石を手に入れます。
「なんて運がいいんだろう。これからは望みがなんでも叶うぞ。」
ところが、腹をすかせたライオンが現われ、驚いたシルベスターはあろうことか「ぼくはいわになりたい」と願って岩になってしまったのです。
魔法の石で願いを叶えるには、石を触っていなければなりません。
岩になったシルベスターは、どうすれば元に戻れるか考えましたが、元の自分に戻るには、誰かが自分のそばにころがっている魔法の小石を見つけて、「となりの岩よ、ロバになれ」と願ってくれることくらいしか方法がありません。
シルベスターは、一体どうなってしまうのでしょうか・・・?
突然シルベスターが居なくなってしまい、悲しみに暮れるお父さんとお母さんの件(くだり)がジーンときます。
子供たちにも伝わっているといいなぁ・・。
君達のお父さんやお母さんだって、君達が突然いなくなってしまったら、シルベスターの両親のように、探して探して探しまくって、毎日泣いてばかりで、それでも諦めきれずにどうしようもない時間を過ごしてしまうんだよ・・。
だって、本当に愛しているんだからさ!
シルベスターが元に戻るシーンは、ホントにドキドキします。
そして、3匹が抱き合っている姿を見て、幸せな気持ちになれると思いますよ。
ただ、話が長いので、クライマックスにたどり着くまでに低学年の子は飽きてしまう恐れがあります。
小学校での読み聞かせに使う場合は、学年を考慮したほうがいいかもしれませんね。
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大好きな絵本作家スタイグのコールデコット賞受賞作。
優しく家族愛にあふれるすてきな絵本。
うちの子にもよく読み聞かせをした・・・
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なぜだか好きで、何回か読み聞かせで。
長めのお話だから、時間がたっぷりあるときに。
中学年でもいける。むしろ中学年にオススメかも。長さ的にも。
たしか「家族愛」の国語の単元があったはず。そのときにぴったり。
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2009年度 4年生 1月 15分
2003年度 5年生 10月
2003年度 3年生 9月 10分
2006年度 2年生
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ロバのシルベスターはかわった小石を集めることが楽しみで、ある日、魔法の小石を見つけます。
魔法の小石で自分に魔法をかけてしまったせいでお父さんお母さんの元に帰ることができなくなってしまいます。
親子が離れ離れになって胸がしめつけられるような悲しさもあるけれど、悪い経験ではなかったとも思えます。
それはこのお話の中に強さ、やさしさ、希望、そして家族の愛情など、大切なものをたくさん見つけることができるからでしょう。
ウィリアム・スタイグのユーモア溢れる絵も素敵です。
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ふとした日常の出来事で願いの叶う石を手に入れたロバくん。ライオンに出くわして思わず大きな石になり難を逃れたものの元の姿にもどれず困ったことに。両親も心配して警察へ連絡するも行方不明のまま…。
どんな魔法の石を手に入れるより、両親と過ごす当たり前の日常が幸せであることをかみしめるロバのシルベスターくんのお話。
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ミムラさんの絵本エッセイに出ていて気になった作品です。
小さい頃、石を集めることが好きな子いましたよね。こういう絵本の主人公のまねをして、子どもたちは興味の幅を広げていくのでしょうか。私は海におちている角のとれたガラスを集めるのが好きでした!
優しい線と色合いの絵本で、最後はほっとする展開でよかったです。
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ロバのシルベスターは何でも願いが叶う不思議な小石を拾いました。帰る途中に大変なことに!子を思う親の愛情と、本当の幸せや願いとは何なのか、そんな大切なことを再確認できるお話です。
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初心者向け読みきかせ講座で知り、図書館で借りた。
ロバのシルベスター・ダンカンのたのしみは、かわった形やかわった色の小石を集めること。
ある日、のぞみがなんでもかなう赤い石を拾うのだけれど……。
・シルベスターが、赤い石を自分のためだけでなく、みんなのために使おうとしたところに感心してしまった。大人だったら打算的になってしまうところ。
・見ひらきの「ほしがふるほどの夜」の絵が、絶望的なのにとってもきれいで、うっとりした。
・なぜこの絵が表紙に選ばれたのかが謎。
・キャラクターが人間だったら、しゃれにならない。擬人化とは有効なものなのだ。
・信じていれば、奇跡は起きるのか。
・いまを幸せに思えるのは、すてきなこと。
・一種の行きて帰りし物語、かも。