サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

アウトレットブックポイント2倍キャンペーン  ~12月31日

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

死の国からのバトン
  • みんなの評価 5つ星のうち 5 6件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:小学生 中学生
  • 発行年月:1980
  • 出版社: 偕成社
  • サイズ:21cm/254p
  • 利用対象:小学生 中学生
  • ISBN:4-03-719370-1
  • 国内送料無料

紙の本

死の国からのバトン (少年少女/創作文学)

著者 松谷 みよ子 (著),司 修 (絵)

死の国からのバトン (少年少女/創作文学)

1,512(税込)

ポイント :14pt

現在お取り扱いができません

電子書籍化お知らせメールヘルプ

メールを登録する

新刊お知らせメール登録

この著者の新着情報

一覧を見る

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー6件

みんなの評価5.0

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

私もバトンを受け取っているんだ。

2009/07/06 06:23

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

図書館で、『ふたりのイーダ』に再会したと同時に、
その隣にあった本書を見つけて、
はじめて、「直樹とゆう子の物語」が他にもあったことを知った。

『ふたりのイーダ』
『死の国からのバトン』
『私のアンネ=フランク』
『屋根裏部屋の秘密』
『あの世からの火』

タイトルだけでも、ちょっと、怖い。

だけど、目をそらしてはいけないことが、
ここに綴られているのだと思った。

『ふたりのイーダ』では、
直樹は4年生、ゆう子はあと少しで3歳になるといった年齢だったが、
本作では、直樹は6年生、ゆう子は5歳になっている。

『ふたりのイーダ』では、
広島に近い花浦という母の実家のある町に行くのだが、
本作では、七谷という日本海側にある父の実家のある町に行く。

父は交通事故で亡くなっていて、
『ふたりのイーダ』の段階から出てこない。

母はルポライターをしていて、女手一つで子供を育てており、
仕事で常に忙しい。

花浦に行ったときも、ふたりを自分の両親に預けて、九州に取材に行き、
七谷でも、足を怪我して動けない直樹を夫の両親に預けて、
仕事のため一度東京の家に戻ることになる。

直樹は、忙しい母親にもっと甘えたい気持ちが本当はあり、
だけど、ゆう子の兄だからと少し我慢しているようなところがある。

母は、そんな直樹の気持ちをある程度はわかっているのだが、
実は、母のいないところで、直樹がいろいろな冒険をして、
考え感じ取って成長しているところまでは知らない。

直樹は、それを母に伝えたいがうまく言葉にならない。

読者は、母が知らない直樹の成長をこの物語で読んでいるのである。

直樹たちが七谷に行く朝、飼っていて数日前にいなくなっていた
ねこのルウが死んでいるところを発見される。

七谷に移動する列車の中では、話し好きのおばあさんが話しかけてきて、
七谷の阿陀野に行くというと、阿陀野の山は、
死者の山といって死んだ人の魂がかならずいく山だと聞かされる。

それを聞いたゆう子は、
「それじゃ、ルウもいっているの? おとうさんもいっているの?」
と言い出し・・・。

『ふたりのイーダ』でもそうだったが、妹のゆう子は、兄の直樹にとって、
現実の世界と不思議な世界をつなぐキーパーソンである。

直樹も、かなり柔軟な子供であるが、実際に「冒険」を体験する前に、
ゆう子の言葉や行動が引き金になっているという構造になっている。

今回も、この言葉がきっかけで、直樹は考える。

ルウはもともとは七谷でひろったから、七谷のねこなんだということ、
阿陀野の山は人間にとって先祖の山ならルウにとって先祖の山だと。

直樹が七谷に着いて思い出したのは、
おじいさんが2年生のときに連れて行ってくれた場所・五百羅漢、
そして、そのとき聞いた話。

それが、直樹を五百羅漢へと向わせる。

直樹が行く、いつもと違う世界は、
花浦でも七谷でも、家のすぐ真裏にあった。

だけど、ゆう子をきっかけに、直樹だけがすっと行けて、大人は知らない。

この作品の現代は、60年代から70年代である。

だが、ここに描かれた公害の問題の深刻さは変わっていない。

食の問題や地球環境の問題へと深化しているが、
すでにここに根っこが書かれている。

子供の直樹が、先生から宿題が出されて、
残留農薬のことなどをテーマとした絵本を見せられ、
先生たちの世代に対し、自分たちの世代は何歳まで生きられると思うか
というテーマを出されるのだが、
生きられるとしたら、25歳くらいだよきっと、
と思ってしまうような・・・。

そんな直樹の言葉を、戦争のときに人生50年と織田信長は言ったが、
自分は25年だと言い、飛行機隊に志願して逝った息子
(直樹からみるとおじに当たる人。)と重ね、
公害にさらされている今と、
戦争の頃は同じなのではないかと感じるおじいちゃん。

阿陀野山の直樹の先祖やその仲間たちは、亡くなった時の年齢のまま、
もっとも思い入れのあることをし続けて「生きている」ような存在だった。

直右衛門(じきえもん)、直七と代々、
直の字を受け継いできたご先祖たち。

筋を通して生き抜いてきたご先祖たちの人生が、
語りによって、直樹の前に蘇る。

ねこのルウが何を伝えようとしていたのかも知ることとなる。

そして、バトンは託された。

直樹から見ると母方の物語になる『ふたりのイーダ』、
そして、父方の物語の『死の国からのバトン』。

亡くなってしまった父、そして、今の生活を必死に支える母も、
戦争の時代を紙一重のところで助かり、
同じ気持ちを持って、それを直樹に受け継ごうとしていた。

今の自分があるのは、先祖からずっとつながってきた何かが
自分の中に生きているからである。

と同時に、今を生きている人間は、血のつながっていない人からも
何かを託されている存在であるようにも感じる。

誰かに関わったとき、何かを知ったとき、
人はバトンを受け取るのではないか。

とすれば、読書もまたバトンを受け継ぐことで、
書評を書くことはそれをまた次につないでいることなのかもしれない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2004/11/07 14:52

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/06/26 13:28

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/08/16 08:52

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/12/14 00:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/11/28 13:33

投稿元:ブクログ

レビューを見る

YA(ヤングアダルト)文学 ランキング

YA(ヤングアダルト)文学のランキングをご紹介します一覧を見る

前へ戻る

次に進む