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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1978
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波新書 青版
  • サイズ:18cm/171p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-412141-8
新書

紙の本

自由と規律 イギリスの学校生活 改版 (岩波新書 青版)

著者 池田 潔 (著)

自由と規律 イギリスの学校生活 改版 (岩波新書 青版)

778(税込)

自由と規律-イギリスの学校生活

778 (税込)

自由と規律-イギリスの学校生活

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みんなのレビュー33件

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評価内訳

紙の本

駒場の自由、麻布の自由

2006/05/24 17:05

22人中、18人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「自由とは何でもやってもいいということではない。自由と放縦とは違うんだ。厳しい自己統制、自己規律に裏打ちされてこそ、はじめて自由は生きてくるのだ」という当たり前のことを、さらっと述べた歴史的名著。学生運動華やかなりすころ、自由と放縦を履き違えるおばかさんが日本の学校にあふれかえっていた。少しでも規制を持ち出そうとすると「そんな封建的な思想でどうする!」と罵倒されレッテルを貼られた。レッテルを貼ったのはもちろん、我が世の春を謳歌していた「サヨク学生」どもだ。こいつらサヨクが日本中に撒き散らした害毒は計り知れない。最後は安田講堂に立てこもって放火までした。思えば、あのころがサヨクのピークで今やサヨクはお笑いの種になるほどその評価は地に落ちた。んで、自由と規律である。日本で指折りの進学校には自由がある。それもきちんとした規律に裏打ちされた自由だ。その代表例が日本トップの進学実績を誇る筑波大学附属駒場高等学校で、その校風は「駒場の自由」と評されている。何をしても自由なのに学生は皆さん一定の範囲をわきまえていて脱線しない。そこには目に見えない厳重なる自己統制の網がかけられていて崩れていないのだ。それよりちょっと違う脱線気味なのが麻布で、「麻布の自由」は「駒場の自由」とはちと違う。麻布の自由は勘違いに端を発した放縦が混じっていて、これが行き過ぎるととんでもない脱線組を排出してしまう。どこかの首都大学の助教授なんかその代表作かも知れない。自由には規律が必要という当たり前のことを思い起こさせてくる一品。古典と呼ばれる書物は何時読んでも新しい。お勧めの一冊です。

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紙の本

中高学生らしさを踏まえた規律ある自由

2018/06/09 17:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:気まぐれネット購入者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

自由と自分勝手は異なる。不自由の中の自由。学生らしさを踏まえた規律ある自由。自由とは獲得する権利であると同時に義務でもある。誰もが通る道であろうか。
自由について自問自答する時期に読んで欲しい書物のひとつであろう。
英国のパブリックスクールに該当する日本語が無いということで義塾と訳したとされているが、その当時のパブリックスクールについて知りたい時に参考になる一冊である。
「自立した個人を育む自由な教育」について考えてみるのであれば是非ともお薦めしたい。
教師と生徒の絆についても考えさせられる一冊です。

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紙の本

「デハノカミ」のはじまり

2006/05/23 08:52

11人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松井高志 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 岩波新書の中でも古典的名著とされているらしく、私が今回読んだのは、昭和51年の第46刷(その後改版されているかも知れない)。初版は昭和24年。
 サブタイトルは「イギリスの学校生活」。しょぼい新書を出した経験がある立場から言うと、今の新書なら、版元の押しでたちどころにこっちがメインタイトルになってしまうだろう。新書のタイトルとして、「自由と規律」が許された時代が実に羨ましい。
 イギリスのパブリックスクールに学んだ実体験を回顧しながら、英国人気質と同地の教育・社会の仕組みを紹介している。こうした外国滞在経験を元にした比較文化の本は、今時珍しくもなんともないが、多分、この本がその嚆矢だったんじゃないだろうかと思われる。
 今でも、ニュースキャスターなどで、二言目には「欧米ではこうだ、ひるがえって日本はまだまだ意識が低く立ち遅れている」と仰る人があるが、田辺聖子さんの新聞コラムだったかによれば、こういう人を「〜では」「〜では」ばかり言うから「デハの守」といい、それを聞いて口答えも出来ず腹の中で苦々しく思っている日本人を「憮然(ブゼン)の守」というのだそうである。
 書店に行けば、帰国子女の人や、海外赴任した人や、日本からはみ出して海外で働いた人などの「デハ本」が山のようにある。その大抵は、意識しようとしまいと、結局この本のエピゴーネンに過ぎまいと思われる。ただの海外習俗の紹介に徹すれば、「それがどうした」ということになってしまうし、「ひるがえって日本は」と書けばブゼンとされてしまう。よくよく工夫がなければ、こういう本は難しい。これはたとえば「江戸について」の本も同じことである。
 この著者は、イギリス人が運動競技を重んじることを強調しているが、野球は運動競技のうちに含めようとしなかったようである。著者は幼時、どうも野球が下手なために劣等感を味わったことがあるらしく、野球の集団応援を激しく排撃しているし、どうも根本的に野球(アメリカのスポーツ)嫌いだったようである。著者は昭和35年の早慶6連戦(一回戦が雨天で、日曜から始まった)の時、長く休講が続いたことに、新聞紙上で遺憾の意を表明したことで知られている。この本では、母校のスポーツ応援のため学問に手がつかない学生に、温かいまなざしを送っているにもかかわらず、である。してみると著者のような英国育ちの碩学の中では、野球はスポーツではなかったのだ。野球がまず害毒と思われたり、やがて戦時下に統制されたりした背景が、このあたりから偲ばれる。

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2018/04/14 01:41

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2012/04/29 14:26

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