サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

【ネットストア】東京ニュース通信社 全品ポイント5倍

丸善・ジュンク堂書店×hontoブックツリー 「~新しい出会いはここから~短編でひろがる物語」 ポイント5倍キャンペーン  ~2/12

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

八木重吉詩集
  • みんなの評価 5つ星のうち 5 1件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1978.1
  • 出版社: 旺文社
  • サイズ:16cm/237p
  • 利用対象:一般
  • フィルムコート不可

紙の本

八木重吉詩集 (旺文社文庫)

著者 八木 重吉 (著),郷原 宏 (編)

八木重吉詩集 (旺文社文庫)

税込 286 2pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー1件

みんなの評価5.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

きわめて短くはあったけれど、妻と二人の児をこよなく愛し、守りつづけた詩人

2011/07/31 10:46

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶにゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 一葉の家族写真がある。
 向かって右側に二十六歳の重吉。その左側に、妻のとみ子二十歳。そして母親に抱かれた生後一歳の誕生日を迎えたばかりの長女桃子の三人が写っている。重吉の顔は詩人というよりはどこかの会社の技術者のようである。しかもそれは大会社ではなく、明日つぶれるかも知れないという不安を抱える小さな製造会社で、毎夜、薄汚れた狭い部屋でコツコツと自社製品の研究を続け、自分には厳しいが家族や同僚や後輩にはきっと優しいであろうやや疲れた男の表情が重吉の顔に表れている。
 もちろん、重吉を零細企業の技術者と見立てたのは僕の勝手な妄想であって、実際には、この詩人は中学校の英語教師であった。十九歳の時洗礼を受け、敬虔なクリスチャンとなった重吉は、病身の妻と、可愛い娘、そしてこの記念写真の翌年に生まれた長男を、愛し、守り、慈しんだ。
 ただ、家族とともに過ごした彼の時間は、あまりにも短かった。写真が撮られたのは1924年5月、大正時代もそろそろ終わろうとする頃で、その三年後、年号が昭和に変わって間もなく、重吉は肺結核でこの世を去った。享年二十九歳。最初で最後の詩集『秋の瞳』を世に出して二年目の秋だった。

 『秋の瞳』の「序」にはこう記されている。「私は、友が無くては、耐えられぬのです。しかし、私にはありません。この貧しい詩を、これを読んでくださる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの友にしてください。」
 重吉の詩には、かなしみとか、さびしさという言葉、あるいはそういう心情が多く現れる。
 たとえば「雲」という詩。

      くものある日
      くもは かなしい
      くものない日
     そらは さびしい

 また、「わが児」という詩。

     わが児と
     すなを もり
     砂を くずし
     浜に あそぶ
     つかれたれど
     かなしけれど
     うれいなき はつあきのひるさがり

 しかし、突然こんな詩も現れる。「人を 殺さば」という題名。

     ぐさり! と
     やって みたし

     人を ころさば
     こころよからん             
        
 中原中也の十五歳の頃の短歌にこんなのがある。
「人みなを殺してみたき我が心その心我に神を示せり」
 洗礼はせずとも、中也もまた教会に通っていた幼い時期があった。なんであれ、信仰心は、自分の心の暗部を見つめることによって揺れながら強まっていくようだ。重吉の心も、激しく揺れつづけたにちがいない。

 第二詩集を用意していたが、残された生命は出版に間に合わなかった。題名は『貧しき信徒』という。そのなかに、僕が八木重吉を読むきっかけとなった詩がある。重吉を好きな人は誰でも知っているであろう美しい詩である。

        素朴な琴

     この明るさのなかへ
     ひとつの素朴な琴をおけば
     秋の美しさに耐へかねて
     琴はしずかに鳴りいだすだらう

 その琴の調べを聴いてみたいと、僕はいまも耳を澄まして待ちつづけている。                  

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。