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紙の本
マルコ、ワルシャワで大活躍
2005/04/14 17:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
プリンス・マルコ・シリーズの1978年の第50作。
舞台は東西冷戦時代。ウィーンに住むCIAの情報屋の老人が、驚くべき情報をマルコにもたらす。ポーランドの反体制運動のリーダーは、実は昔からの隠れ共産主義者で、反体制派をおびき出して粛清するためのオトリだというのだ。最初は半信半疑だったマルコだが、直後に老人が惨殺された事から、情報は真実だと直感する。確証を得るため、マルコは厳冬のワルシャワに乗り込むが…。
起伏に富んだ派手な展開で、とてもおもしろかった。反体制派の人々を恐るべき罠から救わんと、マルコがいつもの醒めた態度から1歩も2歩も踏み出して、胸のすく大活躍を見せてくれる。また、ワルシャワは東側のお膝元で、しかもマルコは顔が割れている。敵地のまっただ中で、敵に見張られながらの綱渡りが、とてもスリリングだった。
本書で最も特筆したいのは、マルコを籠絡するために敵が送り込んだ超グラマー・スパイ、アンヌ=リーズ・マルゼンと、危険を百も承知で引きつけられていくマルコとのからみ合い。エロティシズムが単なるスパイスではなく、敵との対決に直接関わる“メインディッシュ”の1つになっているのが、独特な“大人の味わい”を本書に与えている。