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紙の本
うるさ型の読者も感嘆させるかもしれないが
2009/01/24 09:49
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
「チャイルド44」に「スターリン暗殺への七日間」と、スターリン物を続けて読んだため、もう1冊ついでとばかり長年積ん読にしていた本書を引っ張り出してきた。ベリヤはスターリン時代の秘密警察長官で、粛清の実行責任者と言われる人物だが、本書はそのベリヤの日記と称する怪文書をめぐるサスペンスである。
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あとがきでは、本書はうるさ型の読者も感嘆させると評されている。それには異論はない。だが別の言い方をすると、さほどうるさ型ではない読者には、微細すぎてうっとうしく感じられる場合もある。実際”ベリヤ文書”は読んでいてかなりしんどかった。特に長文の注釈が多く、それが小さな文字が2行になったカッコ書きで本文中に挿入されているのは、ものすごく読みづらかった。脚注にする等の配慮がほしかったと思う。
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さらに物語としても、とてつもなく気に入らない点が1つある。その1点だけで、本書全体への私の評価も”まずまず”から”好きでない”に下がってしまった。ベリヤに特に興味のある方でなければ、取り立ててお勧めしない。