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和宮様御留(講談社文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 55件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1981.7
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/407p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-131702-4
  • 国内送料無料
文庫

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和宮様御留 (講談社文庫)

著者 有吉 佐和子 (著)

【毎日芸術賞】【「TRC MARC」の商品解説】

和宮様御留 (講談社文庫)

679(税込)

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みんなのレビュー55件

みんなの評価4.2

評価内訳

和宮降嫁の裏側で起きた悲劇

2002/07/28 18:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふーみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

300年の歴史が続く徳川家も時代の波に揉まれ新たな転換期を迎えました。江戸末期、江戸徳川家と皇女との婚姻による結びつきにより時代の波を乗り越えようとあがいた時代です。
これは小説ではありますが、その時代を生きた和宮の嘆きは真実そのものと言ってもいいではないでしょうか。
この本ではその裏側で起こった悲劇に焦点を当てています。「フキ」という公家奉公をしていた京都の町娘(元孤児)が身代わりとして降嫁していきます。「フキ」の人生は抹殺されたようなもの、ですが和宮への慕わしい思いと唯一頼りにしている乳人である少進(本当の乳人の妹)の存在により、健気にもレールの上を進んでいこうとしているのです。それがまた憐憫を誘ってしまうのです。

女性は位が上にいけばいくほど歴史の渦に巻き込まれずにはいられない時代がありました。皇女という尊い位に生まれたゆえにもろに時代の波に揉まれた和宮、「はたして真実は?」と想像してしまうのは仕方の無いことでしょう。

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時代の波に流され、翻弄された女たち…

2002/05/26 14:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「公武御一和」のためということで、有栖川家との婚約を破棄してまで、徳川
に降嫁することを命じられた皇女和宮。その身代わりとなった少女フキの人生。

「公武御一和」って、いったいなんなのでしょうね。いやがる皇女を無理に降嫁
させないと実現させえないものだったのでしょうか。
否。そんなことはなく、その「象徴」としての降嫁なのでしょう。
足の悪いのも手伝って、東下を頑なにいやがる和宮。
知る人のない徳川の大奥になんて、喜んで降嫁できるはずもありません。

そういう、公家と武家の駆け引きのようなものに巻き込まれて一生を狂わされた
フキが可哀想ですね。何も知らされずに使いに行った先で、こっそりと、
「いるけどいない」者として扱われ、思いもかけなかった生活に否応もなく
放り込まれてしまった少女。
溌剌とした彼女にとって、それがどんなに苦痛に満ちているか。
フキが、それまで、実に活き活き暮していた少女であるので、そんなカゴの鳥の
ような暮しをさせられるのは、どれほど苦痛だったことか。思いっきり水汲みを
する夢をみるくだり、胸が痛くなりました。

そして、自分が何をさせられるのかも理解しないまま、宮様(和宮)に憧れている
様子にも…。
それでも、フキの立場に同情し、理解を示してくれる存在のあることが
せめてもです。
だんだんと、彼女だけがフキの支えになっていきます。
彼女もまた、フキと同じような存在だから…。

そんなフキの人生を中心に、ご降嫁を早く早くと急がせる武家。
なんとか和宮優位にことを運ぼうとする公家。
彼らの思惑を織り交ぜながら物語は進んでいきます。

フキが楽しみにしている祇園のお囃子の音が、やけに悲い…。

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2004/12/21 20:25

投稿元:ブクログ

和宮替え玉説を採り、替え玉となった女性の苦悩と、周りの思惑を描いた小説。替え玉フキの健気さに胸打たれます。

2004/10/16 15:50

投稿元:ブクログ

中学校1年生の時だったか、この本で読書感想文を書いて賞をいただきました。
花びらもちを食べるシーンがあって、美味しそうでねぇ(結局食いしん坊)

2004/10/19 06:47

投稿元:ブクログ

花組芝居の「和宮様御留」を見たら、原作も読み返したくなった。有吉佐和子の本は、これと「出雲の阿国」と「芝桜」「木瓜の花」「真砂屋お蜂」「香華」あたりが好き。戦う女の子の物語書かせたら、有吉佐和子の右に出る作家はいないと思う。つーても、この「和宮様御留」は色々と悲惨で、その悲惨を見つめることが物語になるという話で、だから凄いんだけど。

2005/01/28 14:59

投稿元:ブクログ

将軍家に降嫁する和宮の身代わりになった少女フキと、それを取り巻く女達の歴史の流れへの抵抗。
歴史の犠牲者達への鎮魂を込めた作品。

2006/12/03 18:36

投稿元:ブクログ

公武合体政策のため降嫁した和宮は実は…、という歴史上の「if」をテーマにした物語。
さすがは有吉佐和子、人物描写がよい。歴史モノとして読み応えあり、です

2005/05/30 21:31

投稿元:ブクログ

14代将軍家茂に嫁いだ和宮は、実は替え玉だったという仮定で
描かれているお話しです。
替え玉にされてしまった主人公の苦悩や
政治の道具にされてしまう当時の女性たちの
必死さが描かれていて哀しい物語とも言えます。
先にご紹介した天璋院篤姫と合わせて読むと面白いと思います。

2005/08/01 15:08

投稿元:ブクログ

身分のある人達は自分がよければ人の人生はどうでもいいのだろうか?と考えてしまう一冊。
和宮降嫁の替え玉にされたフキの短い一生を描いているがあまりにも切なく悲しい物語である。

2007/01/20 11:42

投稿元:ブクログ

古本屋で105円。ずっと読みたかったのでラッキー。江戸末期のお話。こんなことあるわけないと思っていてもワクワクドキドキしながら読みました。ホントだったらどうしよう。。

2009/07/29 11:46

投稿元:ブクログ

2009.07.28. 公武合体のため、幕府に嫁いだ和宮様が実は入れ替えられた女の子だった!という衝撃の設定から始まる物語。宮中を白い魚のように泳ぐ女たちは、非常に恐ろしいです。腹の中にどんなどす黒い策略を抱えているか、わかったもんじゃない。力関係も一気にかわったり、のらりくらりする公家さんはダメですな。役に立ちません。何も知らずに取り替え子に選ばれてそれを教えられず、幽霊のように暮らし続けた子が不憫でならない。

2006/09/21 20:40

投稿元:ブクログ

とても難しい話。
本当にこういう事があったのかも?!と思わせる筆力はさすがです。
慣れると御所言葉が快感になるかも。

2006/03/28 00:29

投稿元:ブクログ

幕末の朝廷と幕府の間で歴史の波に消えていった「和宮様の身代わり」の少女・フキの話。ストーリーがフキそっちのけで進むんです。フキはただ翻弄されるだけ。そしてフキが死んでも何事も無く他の身代わりが現れる。ストーリーは進みますがフキが理解しているのはほんのわずか、という点が動乱の時代をよく表現していると思いました。

2009/05/16 20:17

投稿元:ブクログ


もしかしたら本当にこんなことがあったのかもしれない、と思わせられる作者の力。
「あて、宮さんやおへん」フキのこの台詞がどうしようもなく、切ない。


2007/10/29 22:10

投稿元:ブクログ

将軍家に降嫁した皇妹和宮が、実は替え玉だったという前提で書かれたフィクションだが和宮の母勧行院の一念でここまで大それた計画が出来るものだろうか?
時代に翻弄される女性が悲しい。