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萩原朔太郎詩集 改版 (岩波文庫)
萩原朔太郎詩集
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目次
- 愛憐詩篇(「純情小曲集」より)
- 犀星序
- 自 序
- 出版に際して
- 夜汽車
- こころ
- 女 よ
- 桜
- 旅 上
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紙の本
腐臭の魅力
2007/02/08 07:08
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の詩人の中でも もっとも好きな詩人を問われたら 朔太郎を挙げる。
とにかく日本語の持つ官能を 縦横無尽に使い尽くしていると思うのだ。同じ言葉でも漢字で書くか ひらがなで書くかでは 読んでいる「触感」が全く異なるわけだが それが一番痛切に感じさせるものに朔太郎のいくつかの詩がある。
彼の詩には 例えば中原中也のような格好良さは無いし 宮沢賢治のような感動的な物語もない。あるのは 食べ物が腐っているような腐臭であったり 神経が震えているような不安であったりする。それゆえ 彼の詩は 一般的に言って どこまで人気があるのかは僕にも分からない。但し 腐りかけのものがおいしいのは 納豆やチーズだけではないのだ。
朔太郎の詩を読んでいると そんな風にいつも感じる。