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一絃の琴(講談社文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 11件
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1982.7
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/402p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-131778-4
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

一絃の琴 (講談社文庫)

著者 宮尾 登美子 (著)

【直木賞(80(1978下半期))】【「TRC MARC」の商品解説】

一絃の琴 (講談社文庫)

679(税込)

ポイント :6pt

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みんなのレビュー11件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (5件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)

土佐に伝わる一絃琴。幕末から昭和40年代初頭までの土佐高知を舞台に、芸道に身を託したふたりの女性の生涯を追う。史伝、郷土史のような味わいもある直木賞受賞作。

2001/09/07 10:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最初の何十ページかが読みにくかった。硬質な史料を読んでいる気分。「あれっ、宮尾登美子の小説ってこんなに読みづらいんだったっけか?」と感じた。
 巻末の解説に「方正、堅実、細緻な楷書の世界」「とくに第一部は、鴎外の史伝小説をおもわすものがある」とあり、「そうそう、それそれ。私がギブアップした鴎外の史伝だよ。須賀敦子さんが父親に読むようにと言われた、それ」と思った。

 琴というのは昭和の半ば過ぎまで、わりとランクの高い芸事だったように思う。楽器自体が贅沢だし着物も枚数がいる。第一、図体の大きな楽器を置いておく広々とした座敷がいる。ここで登場する一絃琴は、それよりは遥かに小ぶりであり、幕末という時代において、その芸道がどういう位置にあったかというところから先ず掘り起こされている。
 しかも、舞台は土佐。ヒロインの苗という娘が稽古をつけてもらうことになった郷士・門田宇平の塾には坂本龍馬や姉も出入りしており、龍馬が土佐藩を脱藩したあと、塾が勤王志士の密議の場所という噂も立てられるのである。元は京大阪で公卿に愛好された一絃琴は、土佐に根を下ろして士族のたしなみとして定着していったのである。

 そのような琴をまだ年端の行かない少女が習うには、土佐の武家というものがどのような気風を持ち、彼女の家がどのような家風を持っていたかも説明されなくてはいけない。それが実に丹念にきめ細やかに表現されている。
 元号が慶応になって年頃になった苗が、武家の娘としてあるまじき自己主張をして盲目の師匠に弟子入りをする。そして、一生を規定するかのような名器・名曲に出会う。師の災害死の絶望から琴を離れ、厳格な武家に嫁す。17日の結婚生活ののち夫は鳥羽伏見の戦で戦死。ヒロインの苗にとって文明開化とは程遠い暗雲たちこめる苦悩の日々が続く。

 やがて苗は、実妹が死産の末、命をも失ったのを機に、その妹の嫁ぎ先である市橋家に後添えとして入る。帝大出のハイカラな夫は土佐で初めての法律事務所を開き、地元の名士としてどんどんステップアップしていく。苗は子が授からないことに苦悩の日々を送るなか、亡き師匠の一絃琴を見かけたことがきっかけで、夫の許しをもらい再び芸の道に戻るのだった。

 夫が藩主の下屋敷を購入した機に、苗は良家の子女たちのための塾を始める。一絃琴のたしなみの他、くずれゆく武家社会の礼儀作法を身につけさせるというねらいは、子を育てる代わりに、その事業に情熱を傾けたいという夫の意識も反映されていた。

 物語はこのように苗の生涯を追いながら、苗の弟子の岳田蘭子の生涯も後半から重ねていく。器量から学問や芸能の才に至るまですべて申し分なく、人の羨望の的である蘭子の弾く琴の音は華やかで人を惹きつける。しかし、一絃琴は本来、孤涯の身にあって自分と向き合って弾くものと考える苗にとって、蘭子の音は納得できない。苗の跡目問題をめぐっての師弟の確執、それを死ぬまで引き摺り続ける蘭子の情念が後半の核である。
 17年の変転を経て完成させた入魂の一作ということで、著者の思いの深さに焼き尽くされるような気さえした。第一部の硬さを乗り越えるからこそ、ずんとした感動が得られる大作だった。

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芸に生きる

2001/08/16 23:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:市井 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 作者の一絃琴に対する想いが、主人公、苗が一絃琴にかける情熱に乗り移る。苗が一絃琴にのめり込んでいくのに伴い、読み手も作品中にどんどん惹きつけられていきます。
 宮尾登美子さんの小説の女主人公は、常に一本筋が通っていて小気味よい。芸道小説は特にその傾向が顕著で尚のこと、主人公の生き方そのものに憧れを抱きながら読みました。

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2007/10/14 21:41

投稿元:ブクログ

一絃琴という、糸が一本しかない琴に魅入られた女の一生のお話。ずっと以前、NHKのドラマになっていて、いつか小説を読みたいと思っていた。ドラマでは、主人公・苗が苛め抜かれるのが面白かったけれど、小説ではそういうシーンはわずか。琴に惹かれ、琴を諦め、また琴に一生を託しながら生きる。あたしで言うならカメラだなと思う。なので、苗の気持ちはすごく分かる。後半から、弟子の蘭子を通じて苗を見ることになるけれど、この蘭子があたしはいけすかない。苗が忌み嫌ったのも分かる気がする。競争意識がものすごく強く、一番であることが当然と思い、自分本位。蘭子も苗の呪縛から離れられないけれど、結局は蘭子も「跡目を継がせない」という意味では苗と同じ生涯を生きたのではないかと思った。

2011/01/12 23:47

投稿元:ブクログ

この作者の作品は、高校の時『蔵』を読んで以来。
女性の一代記の面白さは折り紙つきの宮尾登美子さん。

久しぶりのためか、文体の古めかしさとか、漢字表記の古さになかなか最初はとっつけなくってのろのろ読み始めました。
でも、苗が武家の娘としてのわきまえを持ちながらも健気に一絃琴に打ち込む姿に引き込まれて後半は一気読み。

江戸時代後期から昭和を生きた女性たちの生き方や考え方は、確かに今とはまったく違って、堅苦しくて、不自由したんだろうなって思いながらも、生活の寝起きのことから、言動一つにしても、道理を思い、自分の立場をわきまえながら筋を通していたんだなって、その生き方はとても凛として美しいと思いました。

2008/01/24 19:24

投稿元:ブクログ

昭和文学にしては、分かりにくい。
表現も古く、題材も独特で想像しにくい。
何度か読めば味わいも出てくると思うのですが。

2015/03/08 00:40

投稿元:ブクログ

美しい音色を奏でるのは絃ではなく、
張り詰めた強い意志。

(以下抜粋)
○一つのものが二つに増えました。お目出たいしるし。(P.122)

○それは一季節限りの寒稽古でも真夏の鍛錬会でもなく、
 三百六十五日、降っても照っても六時起床からかっちり一時間を、
 昔手ほどきの「姫松小松」から順に一曲も落さず丁寧に浚えてゆく。(P.225)

2010/07/19 01:27

投稿元:ブクログ

第80回直木賞。
一絃琴の伝統を受け継いでいく女性たちの話。
土佐藩で生まれ育った沢村苗は、一絃琴を習う。師匠の死後、結婚してからはまったく琴を弾かなくなったが、市橋家に嫁いで10年後、琴を弾き始めると、あれよあれよと話が進み、塾を開くことになる。
塾の全盛期には生徒は400人にも膨れ上がり、苗50歳の頃、跡取り(次期塾長)を考えた時、腕が立つ2人の生徒、家柄の良い蘭子と雑品屋の娘・雅美の名が挙がる。
一絃琴というアイテムを通して、苗、苗の祖母・袖、蘭子、雅美、苗の子・稲子といった女性の生き方にクローズアップした小説。明治維新前後という時代背景が現代とはいささか異なるものの、女性が女性に抱く憧れや嫉妬などが描かれ、女性のもろさやたくましさが感じられる。
一絃琴普及に尽力した実在の文人も登場し、ノンフィクション的な要素も感じられ、物語に壮大さを加えている。

2012/09/19 23:48

投稿元:ブクログ

この本以上に、女の一生を考えさせられる物語にまだ出会ったことがない。
女の子として、娘として、友人として、妻として、母親として、祖母として、そして孫として…
色々な立場を経験する女達。
前の世代から、新たな世代へと移っていく。
その移り代わりの中で見る一瞬の共感と反発。

読んでから、もう10年近くたっているが、
最後の数ページが頭から離れない。

2013/12/22 07:25

投稿元:ブクログ

一絃琴を通して描かれる女性の一生。登場人物である苗、蘭子、稲子の一絃琴に対する思い入れの違いもさることながら、子供ができない事に対する三者三様の選択も興味深い。

2014/07/05 22:47

投稿元:ブクログ

土佐の上士の娘、苗は桑屋敷のお袖様と後々まで呼ばれた賢夫人である祖母に厳しく育てられながら、5歳の時、旅絵師の亀岡の弾く一弦琴に魅入られる。盲目の師・有伯への想いと別れ、丸紋の琴への執着、名門の子女らを集めた塾の開塾。そして、そこで稀有な才能を持った弟子、蘭子と出会う。一弦琴一筋に生きた気骨のある土佐女二人の生涯を土佐女である筆者がぶれのない確かな筆致で描ききる。

2016/06/04 11:45

投稿元:ブクログ

読み応え十分。旧字や難読漢字がたくさんあって途中つまずきながら読了。
一絃琴に魅せられた2人の壮絶な人生の回顧録。
師匠の死後、とある理由により絶望を味わった苗。その後めぐり合わせに恵まれ、一絃琴の市橋塾を開く。塾は時世に合い大きく育っていく。若さ故に一絃琴を理解できずにいる弟子の蘭子。跡目となることを疑わない蘭子は、一絃琴の行く末を危惧する苗の目からすると目の上のたんこぶ。赤子をもらい受け跡目にすると公言してしまう。気が狂わんばかりの蘭子は一絃琴を金輪際弾かないと心に決めてしまう。
「女人思い凝れば白蛇と化す」初めて聞く言葉だがすんなり入ってくる。これはお互いさま。苗が白龍、蘭子が白蛇か。境遇や所作は違うが似ているところがあるのだろう。離れてもお互い意識し戦いあっていたことがうかがえる。
晩年の蘭子は寂しさから一絃琴に目覚め、人間国宝となるまで昇華させる。
人生うまくいくも、頓挫するもすべてが今のため、七転び八起きしてはじめて境地にたどり着けることを教えられた一冊。

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