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収録作品一覧
酒 | 堀口大学 著 | 9-21 |
---|---|---|
酒 | 吉田健一 著 | 22-36 |
地球はグラスのふちを回る | 開高健 著 | 37-56 |
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紙の本
34人による酒に関するエッセイ
2001/05/01 02:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:格 - この投稿者のレビュー一覧を見る
酒のうまさを文学的に表現するもの、酒がなぜ好きかの感情を美しく表現したものなどを期待したのだが、いま一つ、感動するようなエッセイがない。残念。それでも、蘊蓄の中に嬉しいフレーズはいくつかある。
吉田健一『どこへ行ってもその土地の酒が一番いい』そう、だから旅がいいのだ。でも、日本なら日本酒だけしか飲まないのも、ちょっとなあ。
山口瞳『私はウィスキーが好きだ。生で飲む。それが一番うまいからだ』そうなんだろうなあ、やっぱり。
野坂昭如『酒乱の少なくなった時代というのはいったい、いったい、いい時代なのか、と考えてしまう』1970年くらいのエッセイらしい。その頃からそういう感じがあったのか。いまでは、すっかり見かけなくなってしまったが…。
『むきになって酒が飲める人間は、むきになって生きている人であろう』むきになって酒を飲む、ってやっぱり大切なんだなあ。このくらい言い切れる人間になりたい。
田中小実昌『酒を飲めば僕は酔っぱらう。それが酒を飲むときの僕の作法だ。』そうだ。ほんとにそうだ。
辻嘉一『“酔えば栄え楽しむ”の栄えから酒の名が生まれたとか、栄え水の略が酒の語源だとか言われている』ふーん。
この他にも、気になる話がいくつか。坂口安吾は、仕事にヒロポンを使っていた、というようなことをエッセイの中で堂々と書いている。昔はこうだったのか。