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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1981/08/01
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波文庫
  • サイズ:15cm/300p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-310751-9
文庫

紙の本

日輪・春は馬車に乗って 他8篇 (岩波文庫)

著者 横光 利一 (作)

日輪・春は馬車に乗って 他8篇 (岩波文庫)

税込 770 7pt

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みんなのレビュー36件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

今でも瑞々しく

2020/05/23 18:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

「火」を読み始めた時はあまりピンと来なかったけれど、「笑われた子」はテーマが分かりやすく、「蝿」は評判通り衝撃的で、「御身」で横光先生の描く素朴な風景に魅力を感じ、「赤い着物」の展開に驚いて、「ナポレオンと田虫」のおかしみにクスッと笑い、「春は馬車に乗って」まで読んだところでこの世にこんなにも美しい文字の並びがあるものかと溜息をついて一晩悶えた。「花園の思想」は「春は〜」同様、横光先生の最初の妻の死をテーマにした話だけれど、より地に足がついて現実的に感じられる「春は〜」に対して、花園と肺病院にどこか天国のような雰囲気が感じられ、不思議な浮遊感がある。「機械」は改行も句読点も極端に少なくて読みづらいかと思えば意外にすらすらと読めるし、殴られているのに他人事のように語るのがぬるま湯に浸っているようで気持ち悪いが、その気持ち悪さが最高。「日輪」は卑弥呼の時代の話なのでとにかく見慣れない語彙が多くて、そういう意味で一番読みづらかったが、慣れてくると続きが気になって読み止められなかった。寝る前に少しと思って読み始め、読みと終わると明け方だった。卑弥呼の最後の台詞が実に見事だと思う。

この一冊を読む間に、横光先生に関するエピソードを検索したり、論文をいくつか読んだりしたが、軽く背景を知るだけでも面白さが倍増する。横光先生の生い立ちや家族構成然り、横光先生の最初の妻であったキミさんのこと然り。「機械」に出てくる製造所の主人は菊池寛先生、屋敷という従業員は川端康成先生がモデルだという説があることも、知っているとなるほどと思える箇所があり大変面白い。

平成と令和を生きる私からしてみれば、舞台はほとんど全く知らない風景の連続であるはずなのに、まるで映像を見ているかのように情景が目に浮かんできた。字面が多少古くとも、内容はあまり古臭さを感じさせず、今でも瑞々しく生きているように思う。流石に「文学の神様」と呼ばれただけのことはある。巻末の保昌先生による「作品に即して」に書いてある菊池先生の「映画劇としての面白さは日本では、ちょっと類例のないもの」という評価は全く的を射ていると思う。

また、川端先生がことあるごとに横光先生に関して言及した仏心や素朴さといったものも各所に滲み出ている。ただし、優しいだけでない、綺麗事ばかりではない部分も表現されているのが実に人間らしく、一たびそれを作品から感じ取ってしまったら、果たして横光先生のファンにならずにいられるものかと思う。当時横光先生を支持した若者たちもこういう気持ちだったのかもしれない。脳裏に映像を喚起させる美しく巧みな表現、類例のない新しいジャンルの先頭を走り続ける姿、尊敬に値する人格、その奥に見え隠れする激しさ……といったものへの信仰に近い気持ちだ。

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紙の本

「機械」はやっぱり名作

2019/01/25 23:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題他、全10篇。人の一生なんて儚いものだなと思ってしまう「蠅」「赤い着物」。特に「蠅」の最後は悲惨。でも、こういった結末は好きだ。「機械」はやっぱり名作、主人や使用人の軽部の痛々しいまでの馬鹿さ加減にどんどんと引き込まれる。「春は馬車に乗って」と「花園の思想」は同じく、横光が妻を失った体験から書かれた作品だが、やはり亡くしてすぐに書かれた「春は馬車に乗って」の方が、身もふたもない夫婦の会話が続きえぐい。やはり、死から何年か後に書かれた「花園の思想」は思い出が浄化されていて、会話が優しい。でも、やはり私はえぐい前者のほうを好む嫌な男だ

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紙の本

春で機械な大正時代

2008/10/19 12:13

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

作品一つ一つから、軽くて明るいふんわりとした味わいを感じる。肺病で療養中の妻との日々を綴った「春は馬車に乗って」「花園の思想」、妻の気持ち少しでも浮き立たせようとして、世界の明るい方角を見て、暖かな未来を語ろうとすると、たちまちその通りに陰鬱さは消えて花ほころびる風景の裏側に隠れてしまう。悲嘆に暮れる日々であるのに、まるで主人公に接するだけでその周りに春が訪れるようで、あるいは作者が天来で持っている素質のような気がする。
他にも貧しい人々の暮らしを題材にした「火」「笑われた子」なども、シビアな現実を描きながら、どこかほっとするような終わり方をするし、悲劇的な結末の「蠅」「赤い着物」でさえ、流れてゆく日常に呑み込んでくれるような印象をもたらす。「ナポレオンと田虫」も歴史の皮肉でありながら、どこかユーモラスだ。
そういう傾向の延長に「機械」が書かれたのは、特筆すべき事件と言っていいように思う。一介の職人が主人公にしているが、化学工場に雇われた彼は職人気質を持ちながらも、むしろ現代企業における「技術者」のはしりと言える存在に変わっていく。資本主義経済の流れと、新しい技術革新の波に乗りながら、旧来の職人的感性と倫理を持ち合わせ、身に付けた思考能力は新しい時代と古い時代それぞれの人間と、そこに生じる摩擦を観察し、分析する物語となっている。さらに機械や化学物質、新しい種類の人間関係が、彼に対する抑圧となって立ち現れてくる。同様の感覚は「花園の思想」においても、医師の振りかざす最先端医療の技術用語と、主人公や妻との間の空隙としても表れる。いかに人の心が花園を作り出そうとも、それを踏み壊す冷徹な圧力に疲れ果てて「(彼は)今は感情の擦り切れた一個の機械になっているにすぎなかった」という倒錯にまで及んでしまう。ここに作者の人格の中に「春」と「機械」が共存している様子が見て取れるわけで、文学的技法を越えて世界を写し出す才能と言っていいように思う。
そういう傾向から異質なのは「日蝕」で、日本の古代を題材にした、卑弥呼の愛憎と波乱の前半生。まったく想像の世界のお話ではあるが、そうやって古代を描くということに注意深く練られており、つまり古代を文学の題材にすると自体が文学的実験であるいうことに思える。たぶん演劇や映画として演じれば相当に面白いだろう。作品集全体として、作者の豊かな感性が現代にも古代にも発揮されているということでしょうか。

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紙の本

「機械」はこの本で読むのが正しい

2004/04/01 16:34

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松井高志 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 横光利一(一八九八〜一九四七)の「機械」を読む場合、「機械」というタイトルの本を探さない方がいい。この岩波文庫版短編集を勧める。それは、併せて収められている他の作品との比較対照から、横光利一という人の初期の作風を多角的に知ることができるし、なにより巻末の川端康成の解説文が優れているからだ。この岩波文庫版は、一九八一年に初版が出されたが、ちょうどそのとき、私は横光利一で大学の国文科の卒業論文を書こうと考えていたところで、この川端康成の解説文は論文のテーマを絞るときにとても役立ったような記憶がある。
 横光というと、新感覚派という文学運動を実践した人である、ということになっている。
 ところが、この運動(というより流行=モードというべきかも知れない)は、なによりも書き手のセンス頼みのムーブメントだったので、この派に属した作家たちが先鋭的・実験的な手法で書くとき、皮肉にもというか当然にもというか、素朴な愛情や嫉妬心、妻が若くして病気で亡くなるといった、ごく素朴な素材にしかフィットしなかった。それは「文法的にも内容的にもタブーぎりぎりの実験小説」のたぐいを見慣れた現代の我々に、古いSFの中に出てくるつぎはぎの人造人間のように、一種異様な感銘を与える。
 横光利一は最初の奥さん(友人の妹)を肺病ですぐに失ったが、その経緯を素材にした短編三部作「春は馬車に乗って」「蛾はどこにでもゐる」(ともに大正十五・一九二六年)「花園の思想」(昭和二・一九二七年)は、彼がこの厳しい個人的体験を、書くこと=作家としての技術と精力でどうやって乗り越えようとしたかを窺わせるという意味でも重要だし、そもそも文学に不可欠な切なさが横溢しているという意味でも名作である。そのうち「春は……」と「花園」の二編が収録されているのだから、横光利一を読むのであれば、まずこの岩波文庫版を手に取るべきである。
 横光利一は自分が思うほど(そして文学史に位置づけられるほど)スタイリッシュでもなければ器用な人でもなく、むしろ案外頑固で融通のきかない、古くさいおやじそのものであったと思う。気質として時代の尖端を描くタイプではなかった。しかし、きわめて負けず嫌いで、集中力のある書き手であったのは事実だった。それは、以上の三部作に続いて書かれた「機械」(一九三○年)を見れば分かる。「機械」を書くことで横光利一の青年の一時期は決着した。誰にでもそういう時は来る。「機械」が人に感銘を与えるとすれば、そこに青春の秋(満三二歳)を迎えた横光の諦観が表れているからだろうと思う。
 待てど暮らせどなかなか改行が来ない(「鳥」や「馬車」といったこの時期の諸短編にもこうした手法が取られていて、狭い人間関係や限定された空間での葛藤を、実験室の中で起こってでもいるかのように述べようという意図だろう)という「機械」という小説は、明らかに「こなれの良い普通の小説」が読者との間に結んでいる暗黙の契約(なれ合いというべきか)を無視しており、取りつく島のなさ、「ついて来られない読者は相手にしない」という作者の傲岸さをそこに直感して、あるいは一行も読まないという人もいるかも知れない。
 早いもので私は次第に横光が亡くなった年に近づいてきた。「人様に読ませる原稿は正座して書け」というのは彼の有名な教え(彼が本気でこう言ったかどうかは分からない)だが、私は早死にしたくないので、だめなライターのままでもいいから寝ころんで気楽に原稿を書きたいと思っている。

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紙の本

『春は馬車に乗って』って泣いちゃう

2002/11/24 17:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:think - この投稿者のレビュー一覧を見る

『蠅』や『ナポレオンと田虫』だけが横光利一だと思っちゃダメ。
『春は馬車に乗って』はマジで泣いちゃうくらいの秀逸な短編。
こんな僕でも泣けるんだから。

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2004/09/24 18:26

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2005/06/27 23:09

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2006/01/22 20:44

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2006/01/28 20:48

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2006/12/13 03:04

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